2019年8月2日発売
親友の許嫁、彼女はいったい何を見たのか?鳥羽新吾の学友らが斬殺、自裁した事件から二年。「林の中で見つけた死体が消えた」と訴える隠居が水死する。直前、親友の弘太郎から紹介された許嫁の八千代は、何故か「鳥羽」の名前に慄き逃げ退っていった。二年前の記憶が過ぎる。鳥羽家の宿命、そして父・兵馬之介が抱える密事とは。驚天動地の真実に、全霊で立ち向かう若き士の運命!
魔王軍でありながら魔法が使えない暗黒兵士ダリエルは、才覚と行動力を武器に四天王補佐に上り詰め、辣腕を振るっていた。だが四天王が代替わりした途端、ダリエルは軍を解雇されてしまう。失意に暮れるダリエルだが、人間の村に辿り着き、魔族には使えないはずの冒険者のスキルを開花させる!「俺は…、人間だった?」第二の人生をこの村で送ると決めたダリエルのもとに、続々舞い込む依頼!トラブル!いちゃもん!決闘!!天性のスキルと古巣で鍛えた調整力で、元・暗黒兵士がすっきり解決!書き下ろしエピソードを加えて待望の書籍化!!
モンスターを倒しながら、父パパスと世界中を旅するリュカ。だがある日、強敵モンスター・ゲマの襲撃にあって…!?幼馴染みのビアンカ、お嬢様のフローラ、そして、スライムのスラりんやキラーパンサーのゲレゲレたちとともに、大いなる冒険がはじまる!国民的ゲームが映画化!その魅力を余すところなくノベライズ!
うちはサスケが向かった先は、火の国から遠く離れた天文学研究所。六道仙人の痕跡を探るべく、サクラと合流し潜入捜査開始!そこでは生死を超えた計画が進行し…。夫婦で相棒、二人の戦いの行方は?
派遣社員、工場長、支社長、上司、部下、先輩、管理人…都市という森に取り囲まれ、いつのまにか脱出不可能になる日常の闇を彷徨う人たち。李箱文学賞受賞作「モンスーン」から最新作「少年易老」まで、都市生活者の抑圧された生の姿を韓国の異才が鋭く捉えた9篇。
江戸は本所亀沢町にある貧乏長屋には、万造、松吉の「万松」コンビを筆頭に、左官の八五郎・お里夫婦や後家のお染、浪人の島田鉄斎ら個性豊かな面々が住んでいて…。万造のけんか友達である栄太郎の“婚活”を描く「とりもち」や、江戸の“スキャンダル”を面白おかしく書き立てる読売をめぐる騒動「よみうり」、そして初めて明かされる松吉の過去に迫った「ゆうぐれ」など、笑いと感動の傑作四篇を収録。文庫書き下ろし。
ポッツヴィル、人口1280。この田舎町の保安官ニックには、心配事が多すぎる。考えに考えた結果、自分にはどうすればいいか皆目見当がつかない、という結論を得た。口うるさい妻、うすばかのその弟、秘密の愛人、昔の婚約者、保安官選挙…だが、目下の問題は、町の売春宿の悪党どもだ。思いきった手を打って、今の地位を安泰なものにしなければならないー饒舌な語りと黒い哄笑、突如爆発する暴力!人間の底知れぬ闇をえぐり、読者を彼岸へとみちびく、究極のノワール。巻末にトンプスン再評価のきっかけとなった歴史的評論を収録のうえ、新装版で復刊!
批評家ウォルター・アレンが「英語で書かれた作品の中では、他を寄せつけないほど完全な散文物語であり、小さな奇蹟的作品である」と絶賛した『サイラス・マーナー』(1869年)。新しい家族のかたちをも示す心温まるこの物語と対照的に、「創世記」に想を得た長詩「ジューバルの伝説」(1870年)では、生における明と暗、不条理が祝祭的に謳いあげられる。