2019年発売
「この子を熊本まで連れて行って」元高校教師の“片原修一”のもとに、突然現れたド派手なキャバ嬢・由希と小学生のあすか。熊本にはあすかの母で修一のかつての教え子・凛子が入院しているという。北海道から車であすかを送り届けることにした修一。だが、彼には重大な秘密があった。さらに彼らを追う人物も現れ…。熊本まで二千キロ。前途多難な旅の行方は?
警察署内で闇金融を営み、上司その他を顎で使い、「悪女」の尊称を奉られているのが、中央南署の組対係黒須路子である。彼女は同期の藤堂らと、賭博現場のマンション急襲に成功。やくざを多数逮捕するとともに、麻薬などを差し押さえる。だが、その帰途、押収品を載せた輸送車が車ごと奪われた。戦利品のなかにとてつもない“地雷”があったのだ。命を狙われた路子の運命は?
傷痕は二つ、鮮やかな玄人の手口ー。鉄砲洲で遊び人らしき二人が殺された。下手人と思しき宗匠頭巾の男は、茶問屋が過って川で溺死した件でも目撃されていた。そんな折、風烈廻り与力青柳剣一郎は、凄腕の殺し屋に命を狙われる旗本次男の護衛を頼まれた。殺害を頼むほど恨まれた心当たりを問うが、次男は黙して語らず…。すると、探索を進める剣一郎に襲撃の刃が!
北町奉行所臨時廻り同心の鷲津軍兵衛と加曾利孫四郎らは、押込み一味の塒に踏み込むも、最も凶暴な男を逃してしまう。己の失態で男を捕り逃がしたと落ち込む下っ引の福次郎は、煮売り酒屋に立ち寄り、お光という年上の酌婦と出会う。互いの素性を知らずに惹かれ合うふたりー。だが、そんなふたりに暗い影が迫る!軍兵衛と福次郎はお光を取り巻く闇と対峙する。
助けを求める若い女性の叫び声に、帰宅途中の弁護士アンスティが駆けつけると、そこには男女が激しく組み合う姿が。男は逃走、脇腹を刺された女性を運び込んだ近くの邸では、主人が宝石コレクションの陳列室で殺害されていた。事件は単純な強盗殺人に思われたが、被害者の弟ローレンス卿は警察の捜査に納得せず、ソーンダイク博士の出馬を要請する。本格推理に冒険的要素を加えた黄金時代ミステリ。
行き先も告げられないまま、最愛の恋人ダーシーの車に乗せられ、ロンドンをあとにした公爵令嬢ジョージー。彼の目的はなんと駆け落ちだった!駆け落ち結婚が認められるというスコットランドの町を目指し、意気揚々と車を走らせる二人。ところが目的地を前に、最悪のニュースが舞いこんできた。ダーシーの父親が殺人容疑で逮捕されたというのだ。証拠も動機もすべて揃っていて、言い逃れの余地はない。王族のジョージーを事件に巻きこむわけにはいかず、ダーシーは婚約解消という苦渋の選択を迫られることに。しかし、二人の明るい未来が音をたてて崩れていくのを、黙って見ているジョージーではなく…!?
“恋をしてしまった。愚かにも、深く、熱く、輝くような恋をしていた。皮肉屋で、世慣れていて、おそらくは危険な遊び人に。この人と会うのは今夜かぎり。二度と会うことはないだろう。ええ、そのほうがいい。いいに決まっている。”…田舎のコテージでひっそりと暮らしてきたアグネスの日常が、息をのむほど美しいポンソンビー子爵フラヴィアンから、祝宴でダンスを申し込まれた日を境に一変した。フラヴィアンはナポレオン戦争に出征した際に負った怪我の後遺症で、記憶に障害がある。しかしアグネスのことはなぜか印象深く、忘れられなかった。心をおしかくして生きてきた二人は惹かれあい、互いをかけがえのない存在と思うようになっていくが、ある日…愛の癒しにきっと涙する、“サバイバーズクラブ”シリーズ第4弾!
「私」がこの世界に転生した理由を知った。けどだからって生活が急変するわけもなく、「私」は今も魔族領で力を取り戻すことに専念している。で、その一環として大量製造した偵察蜘蛛を世界中に解き放ってみたら、情報が集まるわ集まるわ…お、反乱を目論む魔族ども発見!人族との戦争を控える「私」と魔王は、新・魔王軍結成へ向け粛正をおこなうことにした。けど、楽チンなお仕事のはずなのに、なにか引っかかる。この胸騒ぎはいったい…?
「あなたもリゾート地で料理人として働いてみませんか?」勤めていたレストランを辞め、父の遺した店も手放すことになってしまった栞は、そんな怪しげなキャッチコピーに惹かれて新しい仕事を選んだ。そして勤めることになったのはー異世界のホテルのレストラン!?巨大鳥の卵で作るプリンや、ドラゴンのテールステーキ、迷宮の怪魚で作る揚げたてフィッシュ&チップス…そんな不思議で美味しい料理で、栞は異世界人達を魅了していく!
転生し英雄となれーなんて使命のわりに、神がくれたのは「ノーマルガチャ」のスキル!?最初の仲間は名前すらない“王国剣兵「女」”、その後も喚べるのは弱キャラばかり。セイルはクセだけは強い彼女たちを育成し、何とか活路を開こうとするが、絆を深めていくセイルたちのもとに、活動拠点アーバルに迫る魔物災害の報せが届いて…?一人じゃこの世界を救えない。だからこそ、仲間がいる。いずれ英雄となる男の、史上最低レアの伝説が始まるー!
異世界へ転生し、ダンジョンの魔王になったユキ。王都から戻りまったりな日常が戻ってきた!と思ったら、突如レフィを狙う龍王ギュオーガが襲ってきてー。「番になれ!」と迫る相手にユキがブチ切れ、タイマン勝負をすることに!?そんなトラブルを経たある日、ユキの元に魔族が現われて「魔界の王に会って欲しい」と頼まれる。「魔界観光、いいな」と旅行気分で魔界へ行くことにしたユキだが、待ち受けていたのは、うさんくさい笑みを浮かべた優男の姿で…。
たかがネトゲに人生賭けちゃった男、佐藤七郎。世界ランキング一位に君臨し続けていた彼は、ひょんなことからゲームそっくりの世界へ転生してしまう。しかも、なんの育成もしていない倉庫用サブキャラクター「セカンド」の姿で!?世界一位の知識で超効率的に経験値稼ぎ&スキルを習得しまくるセカンド。更に、ぽんこつ女騎士や天真爛漫な猫獣人を仲間にして、ガンガン育成しまくり最強パーティを結成!!仲間たちと共に、目指すはただ一つー世界一位のみ!!
江戸は深川で損料屋を営む出雲屋では、主人の清次と妻のお紅、跡取りの十夜とともに、そんなつくもがみたちが仲良く賑やかに暮らしていた。ひょんなことから、大江戸屏風に迷い込み、二百年前にタイムスリップしたり、旗本屋敷の幽霊退治にかり出されたり。退屈しらずのつくもがみたちが、今日も大奮闘!
生活が苦しく、節約に励む侯爵令嬢・テレーゼにある日、大公妃にふさわしいか調べるため、と城への召集がかかる。“私が妃なんてあり得ない!”と一度はあっさり断るが…「妃になれない場合、女官として働くこともできます」「何っ?」「さらに候補者には頭金として十万ペイルを」「乗った!」即答し、トントン拍子で家を出ることに。だが城で待っていたのはわがまま放題な令嬢達とのお妃争奪戦で!?邪な野望と大金への夢を抱き、テレーゼ、堅実な人生設計で行きます!
転んだ拍子に異世界に飛んでしまった女子高生のスミレ。極彩色の植物が叫ぶヤバすぎる森をさまよい、ついに力尽き…と思ったその矢先!行き倒れていた銀髪の男フィカルを見つけて逆に行き倒れられなくなり、なんやかんやと冒険者ギルドでお世話になることに。特にチートな力があるわけでもなく、魔王を倒すわけでもなく(というかすでに討伐されてた)、構われたがりの竜やジャマするキノコなど妙な生物に懐かれながら過ごすツッコミ満載異世界スローライフ!!
仮想空間とMR技術が発達した近未来の世界で、誕生したスポーツがある。「サークレット・パウト」通称CB。地域に莫大な富をもたらす学園スポーツとして急成長していくなか、聖ユニオン学園は存亡の危機に瀕していた。そんな状況を打破するべく、1人の少女“相沢歩”が秘密裏に行動していた…。ゲームでは語られていない、物語の裏側を歩視点で描いたエピソードの数々を8編収録!CB部結成秘話や各メインキャラクターとコーチの想い、さらには他校との交流やCB部の合宿シーンなど、萌える展開も!!ゲームファン必見の物語をご堪能あれ!
君には夢があるかい?残念ながら、ぼくにはそんなものはない。でもこの物語に出てくる少年少女達は、みんなそれなりに願いを持って、それが叶えられずウジウジしたり、あるいは完全に開き直って目標に突き進んだり、また自分の望みというのがなんなのかわからなかったり、叶うはずのない願いと知っていたり、その姿勢の無意識の前向きさで知らずに他人に勇気を与えたりしている。これはバラバラな話だ。かなり不気味で、少し悲しい話だ。-え?ぼくかい?ぼくの名は“ブギーポップ”-。エンタメノベルの歴史を変えた傑作が、いま新たな形で登場する。巻末に上遠野浩平書き下ろし「補記」を収録し、イラストレーター緒方剛志描き下ろしイラスト仕様で贈る新装版。
他の人にはあるのに、自分にはそれがないと悩んだことはない?欠けているものを誰かに埋めてもらいたいと願ったことはない?そのことなら、もう心配はいらないわ。すぐに“そのとき”が来る。新しい可能性がひらかれて、苦しみのすべては終わるときが来る。私の敵“ブギーポップ”が邪魔さえしなければー。私?そうね、敵は私を“イマジネーター”と呼ぶわ…。エンタメノベルの歴史を変えた傑作、その続編がいま新たな形で登場する。巻末に上遠野浩平書き下ろし「補記」を収録し、イラストレーター緒方剛志描き下ろしイラスト仕様で贈る新装版。それはブギーポップ最大の敵、“イマジネーター”の死から始まる物語ー。
そうしなくてはだめだと思い込んでいることはないかい?それは君にとって本当に大切なことなのか、真剣に考えてみたことがあるかい?もし、君がどんなことをしてもやり通すというなら、それもいいだろう。だが、それが、何の望みも願いもない、ただの暴走であるなら、君は“イマジネーター”の手の中に墜ちているのかもしれない。もしそうなら、このぼくー“ブギーポップ”は、何度でも君の前に帰ってきて、そして“対決”するだろうー。エンタメノベルの歴史を変えた傑作の続編に再びの結末が訪れる。巻末に上遠野浩平書き下ろし「補記」を収録し、イラストレーター緒方剛志描き下ろしイラスト仕様で贈る新装版。