2019年発売
超霊感体質の大学生・哉汰は、突如現れた謎の美女・東雲に「君には死者を救う素質があります!」と彼女が経営する遺品整理会社『日歿堂』にスカウトされる。初仕事は夫を亡くした老婦人の依頼。亡き伴侶の裏切りを知った依頼人は、遺品を全て処分し、死後離婚する決意を明かす。しかし哉汰の前には亡くなった夫の霊が現れ、とある頼みごとをされてしまう。厄介な依頼に哉汰が頭を抱える一方、現場には不穏な気配が立ち込めておりー?
江戸期に何度も大火に見舞われた東京では、明治維新を機にいくつもの「火伏塚」が築かれ、町を火災から護り続けてきた。しかし、オリンピックを控えて各所で建設・改築が進む中、火伏塚が次々と破壊されるという事件が起こる。相次ぐ火災や爆発事故を前に、警視庁は火伏塚修復の専門家を海外から招聘し、山本はその警護にあたることになった…。怪異と暴力が交錯する異色の伝奇警察小説、待望の第2弾がついに登場!
貧乏大学生・鳳水月の前に現れた、自分に瓜二つの男・古城深夜。鳳の同級生である彼は、オーパーツー当時の技術や知識では制作不可能なはずの古代の工芸品ーの、世界を股にかける鑑定士だと自称した。水晶髑髏に囲まれた考古学者の遺体に、密室から消えた黄金シャトルなど、謎だらけの遺産をめぐる難攻不落の大胆なトリックに、変人鑑定士・古城と鳳の“分身コンビ”の運命は?
地味OLの莉緒は、先輩である社内人気ナンバー1の来栖にずっと片思い中。ある日、ひょんなことから来栖と一夜を共にしてしまう。すると翌月、妊娠発覚!来栖はもちろんプロポーズするが、戸惑う莉緒は素直に気持ちを伝えられず、ふたりの関係はジレジレ。それでも、同居、結婚、出産準備と段階を踏むうちに、来栖の過保護な愛にたっぷり包まれ、莉緒の恋心も赤ちゃんもスクスク育っていき…。
父親の病気と就職予定だった会社の倒産で、人生どん底の結月。ある日、華道界のエリート御曹司・智明と出会い、彼のアシスタントをすることに!最初は上品な紳士だと思っていたのに、彼の本性はとってもイジワル。かと思えば、突然とろけるような笑顔で甘やかしてきたりと、結月は彼の裏腹な溺愛に翻弄されてばかり。「逃げるなよ」-紳士の仮面がはがれ、男の色気たっぷりに追ってきて…!
老舗和菓子店を継いだ奈々は、業績不振に悩んでいた。そんなある日、大手コンサル会社の若きイケメン支社長・晶と偶然知り合い、相談に乗ってもらうことに。高級レストランや料亭に連れていき、経営のアドバイスをしてくれる彼。親切な人だと思っていたら、「下心があるから。覚悟して」と色気たっぷりに迫られ、思わずドキッ!さらに、熱く真剣な眼差しで見つめられ、キスされて…。
食堂で働く小春は、店が閉店することになり行き場をなくしてしまう。すると店の常連であるイケメン弁護士・閑が、「俺の部屋に来ればいい」と同居を提案!しかも、お酒の勢いで一夜を共にしてしまい…。エリート弁護士の彼とは住む世界が違うからと、あの夜は“なかったこと”にしようとする小春。それなのに「俺に火をつけたことは覚悟して」と、閑の独占欲たっぷりの溺愛が始まって…!?
神殿で巫女として働くレアは恋愛厳禁。ところがある日迷い込んだ禁域の王宮で、美しい男性に唇を奪われてしまう。彼は若き国王マルス。ひと目でレアを見初めたのだった。以来、何度もレアの元に通い、独占欲むき出しで「お前は俺だけのものだ。妃になれ」と熱い求婚!レアは戸惑いつつも、強引だけど権力に頼らないストレートな溺愛に抗えず、無垢な心が彼色に彩られていき…!?
こじらせ看護師の若菜は、ある日突然異世界にトリップ。そこはケガ人だらけの戦場で!?戸惑うけれど、ナースとしての使命感から骨折の処置法など現代の看護知識を活かして大奮闘する若菜はさながら舞い降りたナイチンゲール!?その姿に惚れた王子に王宮看護師に抜擢され、新米ナースとして人助けに奔走することに…。異世界王宮ロマン。
モダンスタイルで装飾された銀行家の室内、化粧芬々たる女性たちのあらゆる富を動員した貴族社会の大夜会、伯爵夫人にふりかかる野心家の恋……パリ上流社会に「挑戦」する作家の物語。80年ぶりの新訳。
食糧不足による人類の貧困は必然か。果たして克服できる困難なのかー。飢餓による人類の危機を唱える経済学者。食糧の不足を食材の新しい調理法で克服しようとする料理人。看護を科学的に分析し、以前なら落としていたはずの人命を救う看護師。“命”に向き合う三者三様のあり方。そうして貧しいがゆえに強く生きる一人の少年。さまざまなドラマを通して、名著『人口論』の真髄をわかりやすくまんが化。そして今回の主人公は…ネズミだチュー!
デビュー20周年、講談社ノベルス53冊目は、歴史ミステリ「QED」、論理パズル「千葉千波の事件日記」など、人気シリーズの各短編が一冊に詰まった贅沢な短編集。「古事記異聞」の橘樹雅と、桑原崇・棚旗奈々が旅先で出会い、雅の進路を決定づける出来事を描いた中編「木曾殿最期」を書き下ろし。高田作品の幅広い魅力が楽しめるお得な一冊。
桶屋鬼三郎は、布袋屋知右衛門に姉と共に苦界へ落とされた娘に頼まれ、悪事を晒す機会を狙っていた。しかし、知右衛門は縁日で絡まれ、頭を強打し、記憶を無くしてしまう。その直後、彼の娘が拐かされ、身代金を要求する文が届く。門前仲町の岡っ引の紋三が調べに乗り出すが…。大岡越前守から朱房の十手を与えられ、江戸市中の岡っ引を束ねる紋三の活躍を描く人気シリーズ最新刊!
商家への押し込み強盗が頻発。店の者が皆殺しにされるという残忍な手口に江戸の町は震え上がっていた。しかも火盗改め方の捕り物が立て続けに失敗し、配下の密偵が刺し殺されて見つかった。死罪を免れる代わりに極悪非道の輩を成敗する役目を負った剣客・佐久間音次郎は、火盗改めの腐敗を調べよとの密命を受け、石川島の人足寄せ場に潜入する…。傑作時代剣戟小説第二弾!
ニューヨークで、日本人女性が黒人男性に暴行を受け殺害された。同様にハワイ、ロサンゼルスでも日本人を狙った凶悪事件が相次ぐ。事態を重く見た内閣情報調査室・陣内は再びあの三人ーー秋山隆幸、屋部長篤、陳果永ーーを召集する。事件の背後に見え隠れする秘密結社の存在。またしても鍛え上げられた二人のアメリカ人が上陸し……。伝説の拳法を継承した武闘家たちの死闘が始まった。(解説:関口苑生)
画家志望の青年が殺された。被害者の父親は余命わずかで、事件の裏には土地買収によって転がりこむ莫大な遺産の相続問題が見え隠れしていた。警察は容疑者を叔父の岡京二郎に絞り、彼の主張するアリバイを崩すことに成功する。ところが京二郎は別のアリバイを主張し始め……。崩しても崩してもまたアリバイ!? 犯人なの? 犯人じゃないの?“アリバイ”崩しミステリー、不朽の名作!
事故で母親を亡くし、児童福祉施設に引き取られた志場崎安那は、赤毛のアンに憧れ、境遇に負けることなく施設の仲間たちと明るく生きていた。そんな彼女に励まされ大人になった仲間たちに、アンナが傷害事件を起こし逮捕されたという報せが届く。他人の幸せを願い、自分も幸せになりたいと思っていたアンナがなぜ? 久しぶりに集まった仲間たちは、彼女を助けるため奔走する。アンナの秘められた過去とは? 巧手が描くサスペンス。【解説:中江有里】