2020年10月5日発売
68番目の勇者として異世界に召喚されるも病弱で見放されていた杉本刹那は、23番目の勇者カイルからその命と共に大いなる知識と力を受け継ぎ、勇者の責務からも解放される。三度目の人生にしてようやく自由を得た刹那は、冒険者として生きていくことに。見るもの全てが新しい旅の中で生まれる出会いと別れ、それが彼とそしてこの世界を変えていく。書籍版新規書き下ろし短編、追章・杜若“音信”も収録。
乙女ゲームの世界に転生した主人公のシリルは、執事として、主の悪役令嬢・ソフィアを破滅の運命から救うため、完璧な淑女へと育て上げた。学園の派閥争いを解決し一躍有名となった2人は、教師であり王族の執事でもあるトリスタンから、生徒会に加入するよう依頼を受ける。 しかし、生徒会長のフォルは2人の生徒会への参加を望んでいないようでーー? フォルの出した難題を見事解決し、彼女と分かり合った2人は生徒会へと加入し、間近に迫った学園祭への生徒会の出し物として、演劇の準備をすることに。 ソフィアの役は悪役令嬢!? そして、舞台のタイトルは、原作ゲームと全く同じ「光と闇のエスプレッシーヴォ」。 自分と同じ転生者が学園にいることに気付いたシリルは、その正体と真意を探るため、行動を起こす。その最中、フォルを待つ避けられぬ運命が明かされていくーー。 それがお嬢様の願いなら、どんな運命だろうと打ち砕くーー万能執事の悪役令嬢救済ストーリー第2弾!
旅行作家の菊地文彦が、東京の自宅で刺殺された。直前に岩手県の宮古へ取材に行ったことが判明。捜査にあたる十津川警部は、相棒の亀井刑事と宮古へ向かう。菊地が訪れた姫川村の寺で、砕かれた石碑に“列”という刻字を見つける。東日本大震災で破損しただけでなく、故意に粉砕したと感じた十津川は、石碑の由来を調べ始める。第二次大戦の特攻作戦に繋がると睨んで鹿児島へ飛ぶが…。特攻隊員の妻の命の叫びが、現代の殺意を呼んだ!?岩手と鹿児島を舞台に描く戦争&旅情ミステリー。書き下ろし。
親友に裏切られ事故死した雫は、気づくと乙女ゲームの悪役令嬢・シルフィに転生していた。待ち受ける破滅エンドを回避するため、天敵のゲームヒロイン・マイカを助けひと安心!「これからは好きなことだけして生きよう!」そう願うも、マイカやイケメン王子・アイザックが何かと絡んできて…!?もう私のことはほっといてください!
神から授かったスキルで人生が決まる世界。冒険者を目指していたラルドは、ハズレスキルとされる“武器職人”を授かったことでその夢を絶たれた。それから数年後、ラルドは初心者ご用達の武器職人として細々と暮らしていたが、突如スキルが“精霊剣職人”に進化、強力な精霊を宿した“精霊剣”を生み出してしまう。さらに精霊剣が美少女の姿に変化し、店の従業員となったことで彼女たちとラルドのドタバタな日常が幕を開けるのであった。
Sランクパーティー「白虎」のお荷物と言われ続け、遂に解雇を申し渡された冒険者のジオウ。これからは世界の片隅で細々と暮らすか…と田舎の小村へ向かうジオウだったが、道中で行き合った美少女冒険者レアナのスキルで、ジオウの隠されていたスキル“縁下”が覚醒。ジオウと契約を結んだ相手の能力を底上げするという、世にも稀なそのスキルを最大限に活用すべく、ジオウは自らギルドを起ち上げる決心をする!!
1925年、若きアメリカ人宣教師スティーブンス夫妻は、幾多の困難を乗り越え、チベット、ニャロン入りを果たした。現実は厳しく、布教は一向に進まなかったが、夫妻は献身的な医療活動を通じて人びとに受け入れられていく。やがて生まれた息子ポールと領主の息子テンガは深い友情で結ばれる。だが、穏やかな日々も長くは続かない。悲劇が引き起こす怨恨。怨恨が引き起こす復讐劇。そして1950年、新たな支配者の侵攻により、人びとは分断され、緊迫した日々が始まる。ポールもテンガもその荒波の中、人間の尊厳を賭けた戦いに身を投じてゆく。亡命チベット人医師が遺したチベット愛と苦難の長編歴史小説。