2020年2月10日発売
出発はしない。いつもそう思ったが、どうして、どうして、いつも出発することになった。出発ではなく、道を辿り直し、もう同じ場所ではありえない元へと戻り、どうやって何もかも終えるのかを考えるべきかもしれない。 龍之介と百間、ランボー、足穂、 (フェルナンド)ペソア、一馬、アルトー、小野篁…… 「幻視者たち」がさすらう めくるめき文学草子。書き下ろし。「分身」としての 世界文学史小説
100年もの間続いた、朝鮮の天主教迫害。 その時代に生きた人々の欲望と絶望、そして希望 1800年代、天災による飢餓や疫病が蔓延していた頃、朝鮮王朝による天主教(ローマ・カトリック)信徒への迫害は凄惨を極めていた。 拷問で殺された三兄弟の生き残りで黒山(フクサン)島に流刑となった学者、無学ながら教えに惹かれる馬子、汁飯屋の寡婦、元宮女、船頭、黒島の少年、背教者…… 埋もれていた史実にこだわり、膨大な資料をもとに虚構を織り交ぜながら、人間たちの切実な生の営みを描く。 韓国を代表する作家、金薫による歴史小説の真骨頂。 ためし読みはこちらから ソンビ 使行 馬路利 船頭 手を包んだ布 朴チャドル 島 六本指 白い海 鈴三つ カニの足 監獄 それぞれの行く道 白い桔梗 アミの塩辛屋 馬夫 土の餅 トビウオ サバ ここで 讖言 水踰里 お兄ちゃん 黄嗣京 主教 航路 密偵 家作り 土窟 四人の女 草むらの虫の音 玆山 銀貨 潜伏 絹の文字 吐いた言葉 刑場 鶏の声 著者あとがき 参考文献 年代記 訳者あとがき
この本は、驚きの連続で展開する「SF戦国ライトノベル」です。 縄文の時代のような理想の世の中を創ろうと、語り合い、ひそかに約束を交わした「信長」「秀吉」「家康」の3人。戦がなく、身分に差もなく、誰もが笑い、楽しく暮らせる世の中。 ここに描かれているのは、天下を統一し、そんな世の中を実現するため、知恵と勇気を振り絞り、自分たちの手で歴史を創り上げていく武将たちの姿です。 原作「新・日本列島から日本人が消える日」の中から、戦国時代を切り取り、奇妙な行動で「うつけ」と呼ばれた信長の幼い頃からストーリーは始まります。 宇宙人の化身の猫「さくや」に見守られ、天下統一とその後世の中の筋書きを描く信長、織田家に人質として預けられた家康との温かい交流と友情、天下統一に動き出してから家臣となった秀吉の目を見張る働き。 そして、信長の正室「濃姫」、妹の「お市の方」、秀吉の思い人「ねね」など、潔く美しい生き方をする戦国の女性たち……。笑いあり涙ありの息もつかせぬストーリー展開をお楽しみください。 上巻は、天下をほぼ手中に収めた信長が打った大芝居「本能寺の変」まで。本能寺の変は、「日本史の謎」あるいは「永遠のミステリー」と言われています。では、その真実を知る宇宙人「さくや」は、どんなことを語ったのでしょうか……。 プロローグ 第一章 吉報師 第二章 信長 第三章 道三 第四章 濃姫 第五章 竹千代 第六章 鬼の誕生 第七章 道三の死 第八章 桶狭間の戦い 第九章 清州同盟 第十章 お市と浅井長政 第十一章 ルイス・フロイス 第十二章 本願寺勢力 第十三章 羽柴秀吉 第十四章 明智光秀