小説むすび | 2020年3月発売

2020年3月発売

彼女の体とその他の断片彼女の体とその他の断片

首にリボンを巻いている妻の秘密、 セックスをリストにしながら迎える終末、 食べられない手術を受けた私の体、 消えゆく女たちが憑く先は……。 ニューヨーク・タイムズ「21世紀の小説と読み方を変える、女性作家の15作」、全米批評家協会賞、シャーリイ・ジャクスン賞、ラムダ賞(レズビアン文学部門)他受賞、いまもっとも注目を浴びる作家を、最高の翻訳家たちが初紹介! 大胆奔放な想像力と緻密なストーリーテーリングで「身体」を書き換える新しい文学、クィアでストレンジな全8篇収録のデビュー短篇集。 「マチャドの言葉は、女たちの記憶と飢え、そして欲望に、ありのままのかたちを与えた」 カレン・ラッセル 「消えゆく女たちと世界の終わり、すべてを手に入れてもなお多くを求める男たちの物語が、飽くなき想像力とたぐいまれな声によって美しく束ねられている」 ロクサーヌ・ゲイ 「巧妙に散りばめられた言葉や断片的な物語が、最終的にパズルのようにはまって大きな物語を作り上げているとわかった時の快感たるやない。訳していると胸が高鳴り、何度も手を止めた。ホラー、SF、リアリズム…ジャンルを越えて描かれる主体性を求める女性の物語は、私たちみんなの物語」 小澤身和子 「マチャドの言葉は、一語一語に肉体がある。だからおとぎ話めいているのに、とても生々しい。見知らぬ女たちの物語が、気づくと自分の物語に連なっている。そこがすばらしく、そして怖い」 岸本佐知子 「人間はいくつもの時間軸とルールを同時に生きている。たとえば、社会の一員としての、愛する人との、自分自身との。時にそれらは相いれず、衝突を起こし、正しさなどどこかに消えてしまう。でも、そうやって交差することでしか生まれない喜びや瞬間もある。マチャドの物語を読むと、その途方もない感覚を思い出す」 松田青子 「『女性や非白人やクィアな人々にとって、書くことはそれじたい政治的なアクティヴィズムだ』とマチャドは言う。そして、政治的であることと芸術的であることは両立する、とも。マチャドの作品は、それをなにより見事に体現しながら『男だけの世界』の景色を書き換えていく」 小澤英実

小説 野性時代 第197号 2020年4月号小説 野性時代 第197号 2020年4月号

若かりし頃の内田百けんの句作をめぐる新連載漫画、江戸情緒あふれる藤原緋沙子の読み切り時代小説、東川篤哉のユーモア青春謎とき小説など、今月も盛りだくさん!表紙は再来年大河の主役もつとめる吉沢亮! 読切 藤原緋沙子  うば桜 よろず御用承り所 千成屋お吟 東川篤哉  夏のコソ泥にご用心 前篇 新連載マンガ 文豪・内田百けんの青春時代を、瑞々しい俳句とともに描く! 「三つ子の魂百けんまで 内田百けん物語」 漫画=トウテムポール 追悼 藤田宜永 一月三十日に急逝した藤田宜永さんを追悼し、 愛されたお人柄と業績を振り返ります。 連載 赤川次郎 絆はどこに行った 前篇 石田衣良 心心 東京の星、上海の月  伊東 潤  悪しき女  室町擾乱 梶 よう子 吾妻おもかげ 桐野夏生 インドラネット  黒木 亮 カラ売り屋vs商社絵画部  桜木紫乃 俺と師匠とブルーボーイとストリッパー 篠田節子 失われた岬  知念実希人 傷痕のメッセージ  長岡弘樹 死人の家   中島京子 ムーンライト・イン 長野まゆみ その花の名を知らず   中山七里 ラスプーチンの庭  貫井徳郎 悪の芽  馳 星周 月の王  深町秋生 煉獄の獅子たち  真梨幸子 フシギ その6 ジンモウ 湊 かなえ ドキュメント  宮部みゆき 三島屋変調百物語七之続  集中掲載  貴志祐介 さかさ星  エッセイ・ノンフィクション 群 ようこ これで暮らす   若松英輔 読み終わらない本 最終回 選 長嶋 有/夏井いつき 野性俳壇  選 加藤千恵/山田 航 野性歌壇  Column 芦沢 央  Column 山野辺太郎 表紙グラビア 吉沢 亮「一度死んでみた」

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