2020年3月発売
負けヒロインの運命【ルート】を変えるため、歩み始めた調合師の道に手応えを感じるラウラ。 今の目標は、将来勇者となったルカーシュと共に世界を救うはずの天才魔術師・エルヴィーラが患っている“自壊病”を治療すること! そんなある日、教育係になったアルノルトと一緒に、人員不足の北の街へ出張することに。 そこでラウラは、思いがけずルート修正のためのヒントを得る。 ところが、魔王復活を予感させるかのように、街が大量の魔物に襲われて……!?
《収録内容》 「敵討人形噺」「恩愛の凧」「まぼろし役者」「いなり娘」「括猿の秘密」「戯作地獄」「佐七の青春」「振袖幻之丞」「幽霊姉妹」「二人亀之助」「風流六歌仙」「生きている自来也」「血染め表紙」「怪談五色猫」「本所七不思議」「紅梅屋敷」「からくり御殿」「お化小姓」「嵐の修験者」
海上輸送路防衛により戦争遂行を目論む及川古志郎大将が「海上護衛総隊」構想に邁進。サイパンとシンガポールに警備府を設置し、ラバウルに近いカビエンにも基幹基地が設置された。ミッドウェイ海戦の大敗北で帝国海軍は正規空母を多数失う。一方、連合軍は中部太平洋における商船破壊作戦を全方面で激化。1942年8月、ソロモン諸島沖での空母決戦に勝利した連合艦隊は、サモア・フィージー攻略作戦の準備に入る。対する米軍はスプルーアンスに南太平洋の防備を命じる。壮絶なる戦いは互いに被害艦を出しながら、佳境へと驀進しつつあった…。
戦争から七年。灰燼まだくすぶる東京下町で、 白鬚橋のボルトの穴をラブレターの隠し場所にした 純なふたりの物語。 映画、TVドラマにもなった著者二十歳の記念碑的純愛小説。 映画(水野久美)、TVドラマ(山口百恵)でも好評。 「あの橋の上で……」と、私は考えた。 失業中の青年は、ある日、健康そのものの娘と出会い、ふとしたきっかけから、ささいな会話が交わされたとしよう。 二人はたがいに好感を確認するのに、時間はかからなかった。彼女は彼の鉄工場とは隅田川をへだてた対岸の、石けん工場に働く娘で、そして、それから……と私の想像力は、一組の貧しい恋人たちの明日へとつながってゆく。 (「あとがき」より)
小さな公国でのんびり自由に育ったレイリア。ある日、自国の金鉱脈目当てに圧力をかける隣国から国を守るため、別の大国の王太子との縁談を受けることに。しかし、その王太子には想い人がいて、レイリアに「当分は婚約者とする」「公の場に出るな」「隣国との問題が解決次第、婚約解消とする」などの過酷な十項目の条件を突きつけてきた。「良かったわ。殿下に気を使う必要もないし」なんて気楽に考えていたら、殿下の態度がどんどん変わってきて…。謎めいた王族とおてんばな王女が繰り広げる、こじらせハッピーファンタジー。
地球上にダンジョンが生成されるようになって10年。ダンジョンの謎を明かそうと攻略する人々を『冒険家』と呼ぶ時代が訪れた。 元冒険家の浅蔵豊はダンジョン生成に巻き込まれるが、その際、2人の女子高生を助けようとして、車ごとダンジョン最下層へと落下。 3人は生き残るため、ダンジョンに飲み込まれたホームセンターへと逃げ込んだ。 食料はある。武器を作る材料もある。自転車だってある。野菜だってある! 浅蔵は新たに獲得したスキル『ダンジョン図鑑』を左手に、2人の女子高生と共に地上を目指す。 ゆるゆるダンジョン暮らしファンタジー、いま開幕!
夏休み、魔法界の人気スポーツ、クィディッチのワールドカップが開催される。ハリーはロンの家族と一緒にスタジアムで決勝戦を観る。しかし、興奮冷めやらぬ夜、空に闇の印が!? そして、ホグワーツ魔法魔術学校では、三大魔法学校対抗試合が100年ぶりに開催される。各校の最もすぐれた代表選手を選ぶ「炎のゴブレット」は、なぜか選ばれるはずのない選手の名を告げる。開始前から何やら不穏な空気が……。
三大魔法学校対抗試合の第一の課題は、ドラゴンから金の卵を奪うこと。第二の課題は、湖の深い底から大切なものを取り戻すこと。ハリーは、代表選手の一人として、つぎつぎと命がけの難題に挑戦していく。しかし、その舞台裏では何やらあやしい影がうごめいている。なぜ、ハリーが代表に選ばれたのか? ついに第三の課題である迷路をクリアしようとするとき、正体を現すものとともに、その真実が明かされる。
ついに最終章「第五部」開幕!シリーズ累計200万部突破!(電子書籍を含む)
1月コミカライズ連載開始!土魔法で街作り!初速絶好調で早くも2巻!
メイドなら、世界を救って当然です!自称普通の少女が乙女ゲーム世界のシナリオをぶっ壊す、勘違いファンタジー!
「聖女の魔力は万能です」人気漫画家がイラストを担当!可憐な幼女が世界を革命する恋愛ファンタジー!
小説と人形が織りなす奇蹟の幻想譚『小鳥たち』外伝。 小鳥の侍女のさいしょの始まり。 プロローグにしてコーダ。 物語はこの侍女の譚をもって完結する。 山尾悠子の新作書き下ろし、豆本にてリリース!! W52mm×H68mm/32ページ、手のひらにおさまるサイズの豆本です。 アルミパッケージ装(外寸100mm×100mm) +++ 『翼と宝冠』展/山尾悠子 中川多理 2020年2月15日[土]〜3月15日[日]★火水休館、3/1からは金土日祝のみ パラボリカ・ビスにて開催中!
首にリボンを巻いている妻の秘密、 セックスをリストにしながら迎える終末、 食べられない手術を受けた私の体、 消えゆく女たちが憑く先は……。 ニューヨーク・タイムズ「21世紀の小説と読み方を変える、女性作家の15作」、全米批評家協会賞、シャーリイ・ジャクスン賞、ラムダ賞(レズビアン文学部門)他受賞、いまもっとも注目を浴びる作家を、最高の翻訳家たちが初紹介! 大胆奔放な想像力と緻密なストーリーテーリングで「身体」を書き換える新しい文学、クィアでストレンジな全8篇収録のデビュー短篇集。 「マチャドの言葉は、女たちの記憶と飢え、そして欲望に、ありのままのかたちを与えた」 カレン・ラッセル 「消えゆく女たちと世界の終わり、すべてを手に入れてもなお多くを求める男たちの物語が、飽くなき想像力とたぐいまれな声によって美しく束ねられている」 ロクサーヌ・ゲイ 「巧妙に散りばめられた言葉や断片的な物語が、最終的にパズルのようにはまって大きな物語を作り上げているとわかった時の快感たるやない。訳していると胸が高鳴り、何度も手を止めた。ホラー、SF、リアリズム…ジャンルを越えて描かれる主体性を求める女性の物語は、私たちみんなの物語」 小澤身和子 「マチャドの言葉は、一語一語に肉体がある。だからおとぎ話めいているのに、とても生々しい。見知らぬ女たちの物語が、気づくと自分の物語に連なっている。そこがすばらしく、そして怖い」 岸本佐知子 「人間はいくつもの時間軸とルールを同時に生きている。たとえば、社会の一員としての、愛する人との、自分自身との。時にそれらは相いれず、衝突を起こし、正しさなどどこかに消えてしまう。でも、そうやって交差することでしか生まれない喜びや瞬間もある。マチャドの物語を読むと、その途方もない感覚を思い出す」 松田青子 「『女性や非白人やクィアな人々にとって、書くことはそれじたい政治的なアクティヴィズムだ』とマチャドは言う。そして、政治的であることと芸術的であることは両立する、とも。マチャドの作品は、それをなにより見事に体現しながら『男だけの世界』の景色を書き換えていく」 小澤英実
若かりし頃の内田百けんの句作をめぐる新連載漫画、江戸情緒あふれる藤原緋沙子の読み切り時代小説、東川篤哉のユーモア青春謎とき小説など、今月も盛りだくさん!表紙は再来年大河の主役もつとめる吉沢亮! 読切 藤原緋沙子 うば桜 よろず御用承り所 千成屋お吟 東川篤哉 夏のコソ泥にご用心 前篇 新連載マンガ 文豪・内田百けんの青春時代を、瑞々しい俳句とともに描く! 「三つ子の魂百けんまで 内田百けん物語」 漫画=トウテムポール 追悼 藤田宜永 一月三十日に急逝した藤田宜永さんを追悼し、 愛されたお人柄と業績を振り返ります。 連載 赤川次郎 絆はどこに行った 前篇 石田衣良 心心 東京の星、上海の月 伊東 潤 悪しき女 室町擾乱 梶 よう子 吾妻おもかげ 桐野夏生 インドラネット 黒木 亮 カラ売り屋vs商社絵画部 桜木紫乃 俺と師匠とブルーボーイとストリッパー 篠田節子 失われた岬 知念実希人 傷痕のメッセージ 長岡弘樹 死人の家 中島京子 ムーンライト・イン 長野まゆみ その花の名を知らず 中山七里 ラスプーチンの庭 貫井徳郎 悪の芽 馳 星周 月の王 深町秋生 煉獄の獅子たち 真梨幸子 フシギ その6 ジンモウ 湊 かなえ ドキュメント 宮部みゆき 三島屋変調百物語七之続 集中掲載 貴志祐介 さかさ星 エッセイ・ノンフィクション 群 ようこ これで暮らす 若松英輔 読み終わらない本 最終回 選 長嶋 有/夏井いつき 野性俳壇 選 加藤千恵/山田 航 野性歌壇 Column 芦沢 央 Column 山野辺太郎 表紙グラビア 吉沢 亮「一度死んでみた」
東京・国分寺市の閑静な住宅街で、盗みに入ったホームレスが風呂を拝借してそのまま死んだ。靴を揃えて服を畳み、割れたガラスを補修して、やけに礼儀正しい空き巣の最期だった。死因は持病の心疾患で事件性はなく、刑事課の管掌外。だが臨場した金本刑事課長は、そこが三十年前の美少女殺害事件の隣家であることに気づいた。これは単なる偶然か、何かの因縁なのか?金本から相談を受けた卯月枝衣子警部補は、二つの死の繋がりを探るべく、極秘に捜査を継続する。三十年越しの“視線”にゾッとする、新感覚ミステリー!
白寿を迎えた日本推理小説文壇の最長老飛鳥高の探偵小説セレクション第五弾!若き日の秀作と円熟期の傑作を選出し、知られざる創作活動の全体像を俯瞰する。巻末には江戸川乱歩や大下字陀児らとの思い出を綴った書下ろしエッセイを収録。