2020年7月3日発売
【小説版第3弾が登場! 描かれるのは風柱・不死川実弥の過去の物語!】 日輪刀の存在も鬼殺隊の存在も知らず、ただ鬼を殺すことだけに己のすべてを賭す、少年時代の実弥は、鬼殺隊隊士・粂野匡近と出会ったことにより鬼殺隊へ導かれる。明るく屈託のない匡近に次第に心を開いていった実弥は、匡近と切磋琢磨しながら「柱」を目指すことに。あるとき、某屋敷のそばで次々と人が消え始める事件が発生。その調査に向かった二人だったが、そこに現れたのは強敵・下弦の壱の鬼だった! 他にも、無一郎が小鉄と一緒に縁壱零式を修理したり、伊之助とカナヲの友情秘話、さらに鋼鐵塚のお見合い話も収録! 「キメツ学園」では、先生たちが話題の怪談を調査する!?
二十年前に起こった大学生自殺と現役大物政治家の黒い人脈。二つを繋ぐ人物を追ううちに見えてきた意外な真実とはー。報道番組の名物記者・布施と継続捜査担当の敏腕刑事・黒田は、情報を求めて今夜も街を駆け回る!“スクープ”シリーズ待望の最新作。
東アフリカの大国エチオピアとの国境付近。ルイこと龍一は、そこで知り合ったイタリア人の男・ピアッサとE国へ潜入した。バベルの塔を思わせる巨大な螺旋状の塔内に存在する無数のカジノが、その国の観光資源だった。そこは、砂漠のなかに屹立するギャンブラーたちの魔窟。上階へ行くほど賭け金は上がり、最上階では国王自らがディーラーとなり、国家予算規模の賭け金で勝てば、E国は自分のものになるという……。奪われたものを取り戻すために、そして、この国を乗っ取るために、巨大なカジノ・タワーの最上階を目指せ! 注目の作家が放つ、最新ギャンブラーズ小説。 【著者略歴】 宮内悠介(みやうち・ゆうすけ) 1979年、東京都生まれ。92年までニューヨークに在住。早稲田大学第一文学部英文学科卒業。2010年、「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞(山田正紀賞)でデビュー。主な著作に『盤上の夜』(第147回直木賞候補、第33回日本SF大賞受賞)『ヨハネスブルグの天使たち』(第34回日本SF大賞特別賞受賞)『エクソダス症候群』『アメリカ最後の実験』(第29回山本周五郎賞候補)『彼女がエスパーだったころ』(第38回吉川英治文学新人賞受賞)『スペース金融道』『月と太陽の盤 碁盤師・吉井利仙の事件簿』『カブールの園』(第156回芥川賞候補、第30回三島賞受賞)『あとは野となれ大和撫子』(第157回直木賞候補、第49回星雲賞(日本長編部門)受賞)『ディレイ・エフェクト』(第158回芥川賞候補)『超動く家にて 宮内悠介短編集』『偶然の聖地』『遠い他国でひょんと死ぬるや』など。
獄中の吉祥を案じる西姫と還国に平穏は訪れるのか 新しい局面の予感で第三部が幕を閉じる <12巻 あらすじ> 還国と共に西大門刑務所で吉祥に面会した西姫は、その帰途、釜山で盲腸炎になり手術を受けた。晋州から駆けつけた朴医師はなぜか取り乱している。その晋州ではソリムの縁談が周囲に波紋を広げ、彼女に思いを寄せていた還国と舜徹も心を乱す。 独立運動に関わる錫と寛洙は執拗に警察に追われ、満州や沿海州の運動家たちも身動きが取れない。 龍井を訪れた恵観は周甲と別れてあてどない旅に出る。 平沙里では紀花が痛ましい最期を迎え、娘の良鉉は西姫の元で還国・允国の妹として暮らす。 朝鮮を離れている良鉉の父相鉉は、明姫に意外な手紙を送る。 龍が世を去り、息子の弘は龍井に移り住む決意を固める。 第三部 第四篇 長い旅路 十五章 殺害 十六章 眠っているような 十七章 カフェ 十八章 奇人か 第三部 第五篇 若き鷹たち 一章 煩悩無限 二章 手を握って言ったこと 三章 馬車を待ちながら 四章 酒癖 五章 好々爺 六章 民族改造論 七章 一羽の白い鳥 八章 裏切り者 九章 同乗 十章 名匠 十一章 若者たち 十二章 誤算 十三章 手紙 十四章 龍の死 十五章 満州行き 十六章 指示 十七章 愛 十八章 結婚 十九章 ひよこ 二十章 若い鷹 訳注 訳者解説
ロサンゼルスの「特別な学校」に通う、自閉症スペクトラム障害の高校生のマーティンは、映画監督である母親の仕事について行き、フランスの田舎町で夏休みを過ごすことになる。そこで通う初めての「普通の高校」で、フランス人の女の子に電撃的に恋に落ちる。愛読書であるプルーストの『失われた時を求めて』と結びつけて、取り巻く世界を解釈する特徴があるマーティン。恋に落ちた彼女も、周りにいる「普通の友達」も、プルーストの物語の中から見た「空想」の一つだったはずなのに、次第に、彼はそれが空想ではなく、生身の人間であることに気づきはじめてしまう。彼にとって衝撃的な気づきと葛藤の先に見出していく答えとは。障害の有無は関係なく、誰もが感じる人間関係の難しさや殻を破ることへの勇気が強く優しく描かれていく。