2020年9月12日発売
室町期の京都五山禅林は、当時の学問研究の総本山であり、仏典や漢籍に詳細な注釈を施した口語体の「抄物」が盛んに著された。本書収載の二篇はその代表的作品。五山高僧の該博な漢学の教養を遺憾なく今日に伝える。
本当の幸せってなんだろう? お金、結婚、仕事のやりがい……。 一人の青年の、夢のような不思議な体験を通して、人間にとっての幸せとはなにかを問う。 数々の女性との出会いと別れ、手に入れたお金で三郎という青年はなにを思い、なにを手に入れ、なにを失ったのか。 若いときに誰もが感じる焦燥感ともがき苦しみ。その中でかすかに感じる可能性や希望に向かって進んだ先にあるものはなにか。 読みやすい文章で、人間とって大切なものを思い出させてくれる著者渾身の小説です。
損なわれた医師、医療と暴力、看護、最期、災害など7つの主題別に、生と死、理想と現実の狭間を描く14編を収録。医療と文学を繫ぐ医療人文学の視点から編まれたアンソロジー。 <目次> 1.損なわれた医師 オールド・ドクター・リヴァーズ……ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ 千にひとつの症例……サミュエル・ベケット 2.医療と暴力 センパー・イデム……ジャック・ロンドン 力ずく……ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ 人でなし……リチャード・セルツァー 3.看護 貧者の看護婦……ジョージ・ギッシング アルコール依存症の患者……F.スコット・フィッツジェラルド 一口の水……T.K.ブラウン三世 4.患者 利己主義、あるいは胸中の蛇ーー未発表の「心の寓話」より……ナサニエル・ホーソーン 診断……イーディス・ウォートン 端から二番目の樹……E.B.ホワイト 5.女性医師 ホイランドの医者たち……アーサー・コナン・ドイル 6.最期 ある寓話……リチャード・セルツァー 7.災害 家族は風のなか……F.スコット・フィッツジェラルド 解説……石塚久郎 1.損なわれた医師 オールド・ドクター・リヴァーズ……ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ 千にひとつの症例……サミュエル・ベケット 2.医療と暴力 センパー・イデム……ジャック・ロンドン 力ずく……ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ 人でなし……リチャード・セルツァー 3.看護 貧者の看護婦……ジョージ・ギッシング アルコール依存症の患者……F.スコット・フィッツジェラルド 一口の水……T.K.ブラウン三世 4.患者 利己主義、あるいは胸中の蛇ーー未発表の「心の寓話」より……ナサニエル・ホーソーン 診断……イーディス・ウォートン 端から二番目の樹……E.B.ホワイト 5.女性医師 ホイランドの医者たち……アーサー・コナン・ドイル 6.最期 ある寓話……リチャード・セルツァー 7.災害 家族は風のなか……F.スコット・フィッツジェラルド 解説……石塚久郎
勇者パーティを解雇され、辺境の「領地」へと赴いたエイガ。 だが、才能を見抜くエイガは、その領地の潜在力を瞬時に看破した。 「この領地を育成して魔王さえも倒す」 育成に優れるエイガは、人材を発掘し、領地を発展させ 着々と実力と名声を蓄えつつあった。 一方その頃、かつての仲間たちのもとに忍び寄る不吉な影が……。 エイガは高度な情報網によりその陰謀を察知。 強化した領民を率いて仲間の危機を救う。 鍛冶工房の育成によって実現した『融合魔法』が炸裂し、領地では新たなプロジェクト、港と艦の造営へ着手するーー!! 最強の指導者と最高の適性を持つ領地が奇蹟の融合! 領主となったエイガは、みずからの領地を率い さらなる夢へ向かって飛躍する!!
国王の急死ー。その背後にある陰謀を察知したエルドはわずかな精鋭を率いて王都へと乗り込む。そこで待ち受けていたのは、王国を裏で操る秘密結社『絶望の箱庭』と「ザイエル帝国」の存在だった。彼らの傀儡とされてしまった新国王を救出すべくエルドは敵地のまっただ中で戦端を開くー!「攻撃開始だ」王宮をも吹き飛ばす圧倒的な力!冷静な戦略に裏打ちされた大胆な作戦で城内の敵勢力を次々と殲滅していく!!そして動き始めるザイエル帝国の大軍勢ー!!最高峰の知識と最強の知謀を有する賢者エルドは世界を闇から操る勢力さえも圧倒するー!!!
日本統治時代、戦争の影が色濃くなる中、 荒れ狂う時代の波に翻弄される主人公たちの 恋愛、家族、そして職場での人間模様……。 当時を代表する作家たちが綴る名作六編。 モダニズム作家、李箱の遺稿で、死後に発表された『失花』。妻の死後、中国を旅し、華やかな都会の中の孤独をアイロニーをこめて描いた『ハルビン』。日本にいられなくなり新しい生活を求めてやってきた澄子と、雑誌社に勤めながら小説を書く作家との未遂に終わる愛の逃避行『冷凍魚』。思想犯として投獄された男に本を差し入れ、一時釈放を待つ女。しかし住む家まで用意したのに男は迎えにきた父と帰郷してしまう『経営』。変わりゆく農村を舞台に土とだけ向き合って生き、すべてを失ったあと自らの命を絶つ父。帰郷し田んぼに出てはじめて父の思想にめざめる『土の奴隷』。妻とその女友だちとの交流を通して男と女の不可解な感情とすれ違いを描いた『秋』。 日本統治時代、戦争の影が色濃くなる中、 荒れ狂う時代の波に翻弄される主人公たちの 恋愛、家族、そして職場での人間模様……。 当時を代表する作家たちが綴る名作六編。 失花 실화 李箱(イ・サン/이상) 岡裕美 訳 ハルビン 哈爾濱 하얼빈 李孝石(イ・ヒョソク/이효석) オ・ファスン 訳 冷凍魚 냉 동 어 蔡萬植(チェ・マンシク/채만식) オ・ファスン 訳 経営 경 영 金南天(キム・ナムチョン/김남천) 岡裕美 訳 土の奴隷 続「第1課第1章」 흙의 노예 李無影(イ・ムヨン/이무영) カン・バンファ 訳 秋 가을 池河蓮(チ・ハリョン/지하련) カン・バンファ 訳 解説 渡辺直紀 文学史年表 著者プロフィール 訳者プロフィール