2020年9月14日発売
特殊能力を有し、知力・体力も常人以上、さらに性格も温厚で、犯罪など起こさないはずの「花人」による日本初の殺人事件が発生。警視庁捜査一課の火口竜牙は、花人警察官・水科此葉とともに捜査を開始、ほどなく事件は解決する。しかしその矢先、第2、第3の犯行がー急展開する本格ミステリ!
少年を誘う不気味な古書店主、呪われた聖書台の因果、年代物の時祷書に隠された秘密、ジョン・ディーの魔術書の怪…ケンブリッジ大学図書館フェロー、英国書誌学会長を務めた特異な経歴の作家による、全14篇の比類なき書物愛に満ちた異色の古書怪談集!
侍女のサラは、王女の身代わりで敵国フェリエに嫁ぐよう命じられる。全ては恩のある王女のため…のはずが、政略結婚のために別れた恋人を、王女に寝取られていたなんて!?信じていた人たちに裏切られ、敵国で幸せになると心に誓うサラ。しかし肝心の結婚相手は…“引きこもり・人嫌い・常に仮面装着”の面倒物件!?さらにフェリエでは、恐ろしい“黒い獣”の噂が囁かれていてー。
“花の妖精姫”と呼ばれるオーフィリアはこの国の王女だ。彼女は成人までの期間、身分を隠し“フィー”として学園に通うことにした。婚約者探し?社交のため?そんなのは全部建前でー思う存分研究するために!ひとりで勉強にいそしんでいたフィーの前に現れたのは、辺境伯嫡子のレオナードだった。彼もまた馬鹿がつくほど研究好き。友人も婚約者もいらないと言っていたフィーだったが、だんだんと彼と親しくなっていくー。ところが、突如現れた天真爛漫な新入生の伯爵家令嬢によって「フィーは偽物」という告発をされてしまい…!?「小説家になろう」で人気を博した短編が、大幅書き下ろしで書籍化!!書籍だけで読める番外編4本も収録。
背が高く、ゴワゴワの赤髪で、ずたぼろの衣を身にまとう男爵令嬢・マリー。一夜の慰みのため、亡くなった姉の婚約者・グラナド伯爵のもとを訪れたはずが、何故か歓待されて、そのまま婚約者となることに…。個性的で楽しいグラナド城の使用人たちに見守られながら、優しいグラナド伯爵と幸せな生活を送るマリーだったが、街で姉のアナスタジアに似ている人物を見つけてしまう。グラナド伯爵への想いを自覚しつつも、姉が生きている可能性に気づいたマリーが選んだのは、まさかの婚約破棄!?