2021年1月19日発売
周王朝末期、弱体化した国を守るため人質として燕に送られることになった王子稜。その途上、父王から託された燕王宛の書翰の内容を知る。そこには、これを持参した王子を殺すようにと書かれていた。王宮内の陰謀に巻き込まれたことを知った稜は、身分を捨て運命を天に委ねることに決める。折しも、強国趙の幼い二人の公子を賊の襲撃から助けたばかり。二公子の臣下の求めに応じ、王子稜は商人「公孫龍」として趙の都を目指す。そして運命は変転を始めたー。
高校入学を目前に、ふとした異変で昭和にタイムスリップしてしまった菜緒。愛想なしの祖母を相棒に東京タワーから始まる物語は、出会いと発見にあふれて…。封印されたばあさんの過去。取り返しのつかない出来事を、菜緒は覆すことができるのか!?
土蔵の奥に仕舞い込まれていた時代箪笥、銘仙、そして、謎の写真と三冊のノートー母親離れができない優柔不断な夫・要一郎との生活に見切りを付けるべく、家を出た美佐。東京の下町・谷中で着物のネットショップ「蔦や」を一人で切り盛りしている。ある日、実家の蔵を整理していると、箪笥に大切に仕舞われた、祖母・咲子のものにしては小さすぎる銘仙を見つける。そして、謎の三冊のノートと、見たことのない美少女が写った写真も…。この少女はどこの誰で、祖母とはどのような関係だったのか?銘仙の由来と共に興味を持った美佐は、謎を解く鍵を探してノートを読み始める。
「キスカ」作戦ー人民解放軍が占領した東沙島から、二個中隊の兵を台湾と海上自衛隊の二隻の潜水艦に収容して脱出させる作戦に参加した“サイレント・コア”の水野智雄一曹は、落伍者の捜索で海上に取り残されてしまった。そこでネイビー・シールズ・チームのベテラン曹長の案で、ある行動に移ることに…。一方、その場を離れたそうりゅう型潜水艦十一番艦“おうりゅう”は、台湾海軍の潜水艦“海龍”を見守るが、前方には中国軍のフリゲイトの姿が。とうとう対潜ロケット二基が起動された時、“おうりゅう”は驚きの行動に出た。日本の潜水艦技術が中国を圧倒する!
フランクフルトを舞台に、1963年のアウシュヴィッツ裁判が開廷する直前から判決後までの流れを追いながら、主人公の家庭とさまざまな人間模様を交錯させて描いた小説。アウシュヴィッツ裁判は、ドイツの司法がドイツ人を裁いた法廷であり、ドイツ人を初めてアウシュヴィッツに向き合わせた裁判ともいわれる。300人を越える証人が召喚され、ガス室による大量虐殺や親衛隊員による拷問や虐待を詳細に語ったことで、ドイツの人々は初めて、強制収容所で何が行われていたかを知った。一方、「ドイツ亭」とは、主人公の女性の父親が自宅兼用で営む小さなレストラン。この平和な家庭が徐々に裁判に引き込まれ、恐ろしい運命へと大きく変わることになる。
北海道の札幌に暮らす平凡な一家庭の兄妹、雄と結は、結の覚醒を機に、地球の意志に狙われることとなった。結を護るため、雄は友人たちと共に様々な困難に相対する。彼らはかつての日常と平和を取り戻すことができるのか。現代SFジュブナイルここに開演。