小説むすび | 2021年11月12日発売

2021年11月12日発売

挑戦のみ、よく奇跡を生む挑戦のみ、よく奇跡を生む

著者

惣才翼

出版社

幻冬舎

発売日

2021年11月12日 発売

自分自身の“成熟"に期待できないで、何の人生ぞ! 大手広告代理店で働く恭平は、実家の弁当屋が倒産寸前であることを知り 食品製造業の世界へ飛び込む。 業界特有の厳しさや難しさに直面する日々の連続であったが、 会社の将来と社員の幸せだけを考え、前へ前へと走り続ける。 県内未進出であった大手コンビニチェーンとの取引契約交渉、 資金・土地が無いなかでの工場設立の計画……。 「未熟の反対は、完熟。果物が完熟してしまえば、腐って落ちてしまうだけ。 未熟だからこそ、色、形、大きさ、味が、どのように成熟していくか楽しみなのだ。」 無謀とも思われる幾多の挑戦をし、 社業を立て直したばかりか全国区の食品会社にまで成長させた男の半生を綴った私小説。 序章 他愛もない転機 第一章 挑戦すべき標的の模索 第二章 新たな挑戦の幕開け 第三章 懸命な挑戦と挫折 第四章 薄氷を踏む挑戦 第五章 時空を超える挑戦 終章 退き際の決断 あとがき 言い訳にもならぬ釈明と感謝 刊行によせて ジェットコースターみたいな人生 林家たい平

南十字星のシンデレラ南十字星のシンデレラ

誰にも知られてはならないーー 皇太子の子を宿したなんて。 サリーはテレビ画面を見て凍りついた。間違いない。エドワードだわ。 彼は婚約間近の皇太子だった! けれど、5週間前は違ったーー 同じこのシンガポールの地で出会ったビジネスマンだったのに。 サリーは出張中で、ホテルのプールで溺れかけたところを彼に助けられ、 びしょ濡れで最上階のペントハウスに運ばれ、手厚い看護を受けた。 あくまで紳士的に、優しく接してくれる美貌の彼に惹かれてしまい、 彼も思いは同じで、一夜限りという同意のもと、情熱的な夜を過ごした。 エドワードとサリー。ただ名前を教え合っただけで。でも今、 再びこの地を訪れて彼の素性を知った。もう一度会って確かめたい。 彼があのエドワードだと。おなかに宿る幼い命のことは伝えずに……。 『泣きぬれたシンデレラ』の関連作、ジェームスの妹サリーのロマンスをお届けします。エドワードには、たしかに政略結婚の相手がいました。彼が妊娠を知ったのと同時にマスコミにも嗅ぎつけられ、エドワードはサリーを豪華な別荘にかくまうことにしますが……。

狂おしき誘惑狂おしき誘惑

彼にとって私はただの戦利品……。 でも、惹かれる想いは止められない。 厳格な継父に育てられたクレアは、おとなしく従順な娘だった。 結婚相手までも継父に決められていたが、拒むすべはない。 そんなある日、継妹がヨットクラブで出会った男性ベンを連れてきた。 ハンサムでいかにも裕福そうな彼は、一流企業の社長だという。 クレアと違って奔放な継妹には、お似合いの相手に見えた。 ところが彼は継妹の恋人ではないらしく、クレアを無遠慮に見つめると、 いきなり彼女の手を取って、脈打つ手首に唇を押しつけたのだ。 初めて経験する熱いざわめき……。震える彼女に、ベンが言った。 「君は、お父さんの決めた人と結婚することなどできないよ」 クレアの中で眠っていた情熱が目覚め、恋に落ちた瞬間だった。 往年の名作家シャーロット・ラムの隠れた名作です。初めて知る恋に戸惑うクレアと、迷う隙を与えまいとするかのように次々と誘惑をしかけるベン。熱い恋の攻防のゆくえはーー?

スター作家傑作選〜永遠の聖夜物語〜スター作家傑作選〜永遠の聖夜物語〜

病院で栄養士助手として働くシアドシアは、屋根裏部屋で愛猫と暮らしている。クリスマスも、唯一の身寄りである大おばと質素に祝うしかない。ある日、憂鬱な雑用をきっかけにハンサムなベンディンク教授と知り合った。彼は病院の重役で雲の上の人だ。かなわぬ恋と知りつつ、いつしか彼女は教授と過ごすイブを夢見ていた…(『聖夜の訪問者』)。クリスマスを前に、息子ジェイムズを連れて生家に戻ってきたベス。そこで思いがけず、かつて憧れていたカールと再会する。束の間の愛を分かち合ったあと、彼は私を捨て、異国の令嬢と婚約したはずなのに…なんて皮肉な巡り合わせ。彼女は運命の悪戯を呪い、心から神に祈った。ジェイムズが、彼の子だと悟られませんように(『恋人はツリーとともに』)。寒風の吹きつけるなか、マリアンは赤子を抱え、やっとのことで亡き夫の生まれ故郷にたどり着いた。ここへ来たのは、臨終の際に夫と交わした、この子を夫の養父ヘイウッドに託すという約束を果たすため。だが、ヘイウッドには冷酷な男という悪い噂があった。マリアンは心配になり、家政婦として雇ってほしいと申し出るが…(『旅路の果てに』)。世界に愛され惜しまれる三作家が遺した、英国のクリスマスを綴ったロマンス短篇集。

ディア・アンビバレンスディア・アンビバレンス

著者

SWERY

発売日

2021年11月12日 発売

イングランドの田舎町で発見された、少女の陰惨な全裸死体。誰が何のためにーー? 魔女狩り。魔法の杖。牛乳配達車。ナッツとコーヒー。繰り返される噂。消えない罪。 美女刑事エミリーと、口髭紳士が犯人を追う。 「レッドシーズプロファイル」「D4」「The MISSING」「The Good Life」 「北米で最も影響力のある50人のクリエイター」に選ばれた、世界的ゲームディレクターSWERYによる、初の本格ミステリ! 〜〜〜〜〜 イングランドの片隅に佇む、静かで長閑な田舎町。 警察の仕事といえばもっぱら逃げた羊を探すこと。 だがそんな町で、事件は起こった。 被害者はエリザベス・コール、17歳、女性。 全身の毛が剃られ、内臓がすべて取り去られた彼女の死体は、 町のシンボルとも言える楡の木の下、朝露に濡れて逆さに吊られていた。 魔女狩り。魔法の杖。牛乳配達車。ナッツとコーヒー。 繰り返される噂。消えない罪。 ロンドンから左遷されてきた刑事エミリーと、 地元の小さな口髭の紳士ポコの、謎解きが始まる。 〜〜〜〜〜 細やかな描写で4K画像のように、鮮やかなイメージが湧き上がる。--浅尾典彦(作家・映画プロデューサー)  第一章 口髭と腹ペコ美人警察官  第二章 口髭と森の〈魔女〉たち  第三章 口髭と傷心の淑女  第四章 口髭と大嘘つきと〈罪〉と〈罰〉  エピローグ 楡の木は静かに佇む  あとがき

小鳥たち マトゥーテ短篇選小鳥たち マトゥーテ短篇選

悲しみ、死、少年少女のやわらかい心に爪を立てる現実。それらを一瞬にして光に変える、たわいのない噓と幻想。小説の魅力を一粒一粒に閉じ込めたような、繊細で味わい深い掌編小説集。 (帯文/中島京子) 新しく村に赴任してきた若き医師ロレンソは、ある事情から、気がふれていると言われる女の家に一晩泊まることになってしまう。清潔で手入れが行き届いた部屋、美味しい食事とワイン、町で靴屋見習いをしているという一人息子の話を聞くうちに、彼は大地のようなあたたかさに心満たされ始めるが……「幸福」、過ぎ去りしある夏の淡くおさない初恋を詩情豊かに綴った「隣の少年」、人生に疲れ絶望を感じる寡婦の身に起こる摩訶不思議な出来事「噓つき」、心躍らせながら行ったお祭りで娘を襲う悲劇「アンティオキアの聖母」など、リリカルで詩的なリアリズムに空想と幻想が美しく混じりあう21篇を収録。二十世紀スペインを代表する女性作家アナ・マリア・マトゥーテ本邦初の短篇集。

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