2021年5月発売
“インチキ”扱いされた聖女は田舎でダラダラ過ごしたい!? ユースティティア王国に百年に一度誕生する聖女として、人々のために祈りを捧げるフレメア。もともと田舎生まれで天真爛漫な彼女は、表向きには聖女としてふるまう一方で、“オフ”ではダラダラするのが大好きな普通の少女だった。彼女に付き従い、身の回りの世話をするのは専属騎士で幼馴染のロラン。そんなフレメアだったが、王宮内の陰謀により「偽物の聖女」に仕立て上げられてしまう。 王都を追放され、ロランとともに辺境の町に流れ着いたフレメアは、そこで人々の病を癒したり悩みを聞いたりしながら、のんびり田舎生活をはじめるのだった。一方、聖女が去った王都には恐ろしい伝染病が蔓延しつつあり……。 第2回アース・スターノベル大賞入選作品、待望の書籍化!
「ザビリア、会いたかったわ!」 サザランドから王都に戻ってきたフィーアは、 特別休暇を使って姉に、そして、こっそりザビリアに会いに行こうとするけれど、 シリルやカーティスにはお見通しで……。 さらに、出発日前日、緑髪と青髪の懐かしい兄弟に再会。 喜ぶフィーアだが、何故か二人も霊峰黒嶽への旅路に同行することに!? 2兄弟+とある騎士団長とともに、いざ出発! 楽しい休暇が、今始まる!! 書き下ろしは、アルテアガ帝国編、300年前の過去編に加えて、クラリッサ団長、 クェンティン団長、フィーアの姉オリアのエピソードを大ボリュームでお届け!
転生者として、ファンタジー・ゲーム知識を魔法に生かし、“幻影”という二つ名で知られるジュエル級まで上りつめた冒険者アルマは、ひょんなことから“追放された悪役令嬢”イザベラを拾う。イザベラの身の上話を聞いて「この子……前世の漫画の子だ!」と一瞬大混乱の彼女だったが、漫画よりも謙虚かつ聡明なイザベラを気に入り、引き取って妹にすることを決意。イザベラは庶民の生活を学びなおし、「自分にとっての幸福」とは何かを考え始める。そこへ元婚約者である王子がやってきて……
異世界の人類を滅亡させる謎の組織アンチクトンの銅ルキを倒し、第二回戦へと歩みを進めた純岡シト。 次なる相手は、行方知れずとなっていたかつての仲間であり想い人でもある黒木田レイ。ただシトに勝つためにアンチクトンの一員として出場する彼女は、チートの中でも圧倒的な力を誇るDメモリ【悪役令嬢】を解放する。 謎の組織アンチクトン、異世界からレイたちの世界へ転生してきたエル、父が残したCメモリ【世界解放】--その全ての謎が明らかになるとき、さらなる激闘の渦が巻き起こる! チートを駆使して異世界転生を競い合う、究極のバトルアクション第2弾!
人が内包する特殊な力「ルーディア」で「魔導機」と呼ばれる人型機械を運用し、またその値の大小で、人々が格付けされている異世界……。 クラスもろともその異世界に転移した少年・勇太はルーディア値“2”という圧倒的低評価を受け、奴隷の身分に堕ちかける。しかし謎の白い魔導機「アルレオ」との出会いによってチャンスを得て、仲間たちを集め、傭兵団を作るまでに成り上がるのだった。 敵として現れるかつてのクラスメイトたちと刃を交えつつ、勇太は新たな地平へと挑むーー! クラス最安値……だが最強への道をひた走る、異世界メカバトルエンタメ・第2巻!
今まで虚構を描いてきた。 初めて本当に思っていることを書きましたーー麻枝准 *** 『CLANNAD』『Angel Beats!』『神様になった日』-- 話題作を作り出し続けるカリスマの内心が初めて明かされる処女小説、緊急刊行 *** 海辺で出会った彼女は、美しく饒舌で世界で誰よりもーー死にたかった。 猫が戯れるのを眺めていた女子大生・時椿は、断崖絶壁に立つ女性に声をかける。 飛び降りようとする黒髪の美女・十郎丸は、多くのヒット曲を手がける作曲家だった。 彼女は予想に反して、雄弁で自信に満ちた口調で死にたい理由を語ってのける。 人生で初めて出会った才能豊かな人間が、堂々と死のうとしている事実に混乱する時椿。 なんとかその日は十郎丸を翻意させ、下宿に連れて帰ることとなる。 なぜか猫に嫌われる死にたい天才作曲家と、何も持たない大学生。 分かりあえない二人の、分かりあえなくもあたたかい6日間が、始まった。 麻枝 准の生きている世界はこんなにも苦しくて、理不尽なものだったーー。 「泣ける」ことだけにこだわり創作してきた彼が純粋に書きたいものを初めて書いた処女文芸作品。
A touching and poignant coming-of-age story of a group of children living in an alternative care institution. 【Author Biography】 Tatsuo Sakamoto was born in 1937, in Miyakonojo City of Miyazaki Prefecture, Japan. As a teenager, he enjoyed writing and visiting bookstores. After graduating from junior high school, Sakamoto got a job writing numerous novels (short sentences), essays and poems for a newspaper formed with colleagues. In his twenties, enlightened that education was foremost, Sakamoto decided to refine his skills. He enrolled in a part-time high school (four-year night school) in 1961, at the age of 25. After graduation, Sakamoto married and was blessed with a son and a daughter, but divorced in 1989. Sakamoto now lives alone with his son who suffers with intellectual disabilities. He endeavors to actively participate in activities and support organizations relating to disabilities. Activity status, state of affairs, struggles printed in the Miyakonojo Branch Publication (Training Association Newsletter). • Branch Manager of the Miyasaki Prefecture “Te wo Tsunagu Kai” (Holding Hands) Association • Supervisor of the Miyakonjyo City Disabled Persons Group Liaison Council • Favorite word: silence • Most respected person: Audrey Hepburn
1940年、アメリカ。小さな町のお嬢様ヴィヴィアンは、大学を辞め、NYのショーの世界に飛び込んだ。華やかで刺激的な毎日。だが、それは突然終わる。彼女の過ちが、街中を騒がす醜聞になったのだ。恋人も友達も居場所も失い、彼女は初めて自分と向き合う
「頼んだぞ、約束だ」目を見て頷いた。優しい目で父は、よしよしというように二度頷いた。一年経った祥月命日の頃には、私の生活は父が生きていた頃とほとんど変わらない毎日に戻っていた。しかし、時々はふっと思い出す。あの時、父は私に何を頼んだのだろうか、父と何を約束したのだろうか。葬儀の日に大人たちが私に言ったこととは違う、何か特別の大事な約束だったのではないかと。幼かった私が亡き父との約束を果たすまでの五十七年間の物語。文芸社×毎日新聞(営業総本部)「第3回人生十人十色大賞」長編部門最優秀賞作品。
明治43年1月、七里ヶ浜沖で12名の若者が亡くなった…。逗子開成中學ボート遭難事故の真実。あの時、何があったのか。あの後、何があったのか。フィクションだからこそ、闡明に著わせた真実とは。
2020年も過ぎたころ、私立大理工学部4年の鳴神武人は、 ウイルス・パンデミックの影響もあり就活に失敗する。 希望も夢もなくし自殺も考えた鳴神であったが、ある日突然、時空転移能力を手に入れる。 不思議な力を宿した彼は、今の日本の現状を憂い、 昭和8年に時空転移して日本改造による歴史の大修正を行い、 『第三の日本』を作りあげることを決意する。 戦争を回避し新生日本を誕生させたかった鳴神だったが、 日米開戦の時は刻一刻と迫る。米国に負ければ、また同じ道を辿る。 歴史を知る唯一の男は、戦いに勝つために最新技術を導入し、 日本の軍備増強に取り掛かるのであった!!
勘定役として働いていたヤナギは、職を失い故郷への旅路へ着こうとしていた。彼の口から悪事が露見することを恐れる勢力は、その動向を窺っており、騒ぎに巻き込まれたゼンは、城で行われる御前武芸会で、剣術の腕を披露することになる。城主は年若く、姉とも奥方とも言われる女性が政を仕切っているという。その女性が、ゼンに強い興味を示し、九日後、山寺で待つよう指示する文を寄越した。ゼンを待つのは、いかなる運命か。
捜査中の十津川のもとに、妙な証言が舞い込んだ。シリコンバレーの研究所へ派遣が決まった三人の若者。彼らの共通点は祖父が爆撃機「銀河」に乗り、アメリカ軍基地に特攻していたことだった。それを知ったアメリカの投資ファンドから、花巻から釜石を走るSL特急「銀河」の招待状が届く。言われるがままに乗車すると、思いもよらない体験に巻き込まれてー。三世代の時空を超え、十津川警部が解き明かす真相とは一体何なのか?
ロメリア二十騎士団、難攻不落の要塞へ。 アンリ王の死から二年ーー。 人類最強国と目されるヒューリオン王国の号令により、打倒魔王軍を掲げた連合軍が結成された。 連合軍には連合の盟主であるヒューリオン王国を筆頭に、フルグスク帝国とホヴォス連邦、ヘイレント王国にハメイル王国という名だたる列強国が参加を表明する。 ライオネル王国も連合軍に加わり、聖女となったロメリアが「ロメリア二十騎士」を率いて、魔王軍に支配された難攻不落のガンガルガ要塞攻略に挑む。 だが、一致団結したはずの連合軍では、保身と打算、歴史的な因縁からくる対抗心、そして手柄の奪い合いが横行して足並みが揃わない。 さらに連合各国は、ロメリアのことを成り上がりで聖女になった女と見下しており、全く相手にしない。連合各国は代表として、王子や王女も参陣させているが、各国の王族達もロメリアとは一定の距離を置いている状況だ。 しかしロメリアは逆風を気にもせず、自ら考えた秘策でガンガルガ要塞の攻略に挑む。 一方魔王軍の本拠地ローバーンでは、二年前に起きたセメド荒野の戦いを生き延びた魔王軍特別参謀のギャミが、打倒人類連合軍のために策謀を開始する。 ここにロメリアの新たな戦いが始まる。
読書好きのバージャー氏が発見した〈キャクストン私設図書館&書物保管庫〉。そこは初版本や手稿本が所蔵された図書館であり、人々に広く知れ渡ったがゆえに実体化した物語の登場人物たちの住処でもあった。アンナ・カレーニナ、シャーロック・ホームズ、ハムレットなどをめぐる事件を描いた表題作や、ダーク・ファンタジー『失われたものたちの本』のスピンオフ作品、怪奇現象をもたらす奇書『裂かれた地図書』の物語ほか、「本」にまつわる傑作短編集。
人ならざるものを見てしまう高校生の美和は、雪の中道に迷い、見知らぬ街に迷い込む。その一角で、割られた窓ガラス越しに、じっとこちらを見ている男がいた。男は死体だった。一方刑事の浩明は、死体発見の報を受け、現場に駆け付ける。被害者の斗南は、数日間体の自由を奪われ、食事も与えられないという残虐な方法で殺されていた。浩明は同僚の絵美とともに斗南の過去を探るのだが、予想外の事実が浮かび上がりー。
世界的ベストセラー『アルケミスト』の著者パウロ・コエーリョによる、85編からなる究極の人生論。仕事や人生について思うこと、出会った人々がきっかけとなって考えたこと、世界中を巡った先々で起こった出来事、友人から聞いた寓話や教訓……。喜びもあれば悲しみもあり、発見もあれば後悔もある日常生活のさまざまな場面のなかから、生きることの意味を見つめていく、深淵なるメッセージ。 「この世にかりそめの生を受けた誰もが、留まることのない人生の流れのなかで過ごし、そして必ず死を迎える。流れ続ける浮世の日々を、最期のときまで余すことなく生き抜こうとする著者の、愛情と祈りに満ちた掌編集が本書である」--訳者あとがきより 1 この世を去るのに悪い日などない 旅をする本/どんな葬儀を望むか/エレガンスについて/山を登る方法/傷痕こそ祝福/虚無と向き合う/自分自身の伝説を生きる …… 2 旅とは冒険である 旅は最高の学習方法/道を行くリズム/バナナと人生の意味/ノーマの幸せの秘密/網の手入れ/愛だけで十分だった/死後、世界をめぐる …… 3 愛をもって見てみれば 詐欺と慈善/足りないパーツ/ほどこしについて/家を建て直す/雲と砂漠と雨と楽園/自分の心に従って動く/雑草と呼ぶ植物について …… 4 希望だけは捨て去るわけにはいかない ピレネーの山荘にて/学歴の価値とは/セカンド・チャンス/祈りつづける/不可能を信じる/新たなる100年期の規範/愛に心を閉ざさない ……