2021年6月17日発売
同人女子とドルオタ男子の、偽装結婚から始まる楽しすぎる結婚生活。相沢咲月は普通の会社で働くOLだが、趣味で同人作家をしている。それは会社には秘密だ。そんな咲月はある日イベント会場で突然プロポーズされた。その相手はメガネ姿のドルオタ…じゃなくて、会社ではクールで知られる同僚の滝本さんだった!会社ではできるサラリーマン、でもプライベートではバリバリのオタクーそんな共通点がある二人の結婚生活が楽しくないわけなくて!?超打算で結婚する咲月と、打算の顔して実は咲月がずっと好きだった滝本さんの偽装結婚の話。
野生のJKとあだ名される柏野由紀子はひょんなことから異世界で大衆酒場『ニホン』を営むことに。彼女の人柄や料理の腕に惹かれ、有力者たちが次々と常連客になっていく。竜騒動も解決し、王都には無事平和が戻った…かと思いきや、移民の大量流入による区画整理のゴタゴタで、お店周辺がにわかに騒がしくなってしまう。常連客たちの勧めもあり、日頃の労をねぎらうため、海へとバカンスに出かけることになった大衆酒場『ニホン』のメンバーなのだが、行動力の塊である由紀子は、そこで『海の家』を開くことを思いついて…!
小説家としてデビューして4年。デビュー時こそもてはやされたが、今や確定申告の時に税務署の人にまで、生活できるのか心配されるほどの収入しかない。ある日、散歩がてら立ち寄ったデパートの屋上でできていた人だかりに、引き寄せられる。その日が、人生の変わり目となることも知らずにー。「猫」に人生を惑わされた人々の顛末はいかに!?
幽霊の存在については、それは肯定する人はいる。では、妖怪は?妖怪がほんとうにいると思っている人がどれくらいいるだろうか?しかも、おとなで!ひょっとして、富安陽子は、そういう数少ないおとなのひとりではないか、と私は感じていたのだ。インタビューなら、気がゆるんで、富安陽子の本音が出るのではないかと、私はそう思ったのだ。そうしたら…。富安陽子が生み出す妖ファンタジー×現実世界。その魅力の理由を、『ルドルフとイッパイアッテナ』の著者が解き明かす!
母のような女にだけは、なりたくなかった。「理想の妻」としての人生を全うした母。正反対の生き方を選んだ娘。幸せを手にしたのは、はたしてー。『主婦病』で絶大な支持を得た著者が描く、「家族」の呪縛を解き放つ感動作。
七百万人都市、香港。一人の少女が、スラムの闇に飲み込まれた。「ぼくは、彼女の人生を、まだ見届けていない」日本の大学に通う瀬戸和志は、亡き恋人の幻影に導かれ、建築学院の交換留学生として、再び香港の地を踏む。幽霊屋敷に間借りする活動家、ビルの屋上で暮らす船民、黒社会の住人、共産党員と噂される大物建築家。さまざまな出会いを経て、次第に浮かび上がる都市の実相。そして、彼女がひた隠しにしていた過去。「誰も、この街の引力には勝てない」“回帰”の時が刻一刻と近づく。いくつもの謎と、矛盾と、混沌をはらみながら、和志は、民主化運動の狂騒へ引きずり込まれてゆく。
ただ街を映すだけのライブカメラは、嘘のない「正しい」世界…。パンデミック下の孤独な者たちの群像劇。(『ただしみ』)。コロナ禍の新たな日常を送る、育ち盛りの中学生・玲奈のもとに、ある日突然おとずれた「濃厚接触」の知らせ(『腹を空かせた勇者ども』)。顔の見えない「ジェントルマン」の声に従い、反ユートピアの物語を紡ぐ男がくわだてる、脱ディストピアの叛乱(『オキシジェン』)。感染症を世界へ巻き散らすことを計画する組織“臆病なテロリスト、臆病な殺人者”に志願したわたしが出会った、究極の人工美を備えた女・アイラ(『MINE』)。死者は活発に人肉を求め、生者が死んだように隠れて暮らす世界で、ぼくは飼い猫を探す旅に出た(『天国という名の猫を探して悪魔と出会う話』)。最前線の作家たちが贈るもうひとつのパンデミック。
実家が土建業を営むシンジ。その寮に、中学の同級生・エージが転がり込んできた。周囲に迷惑ばかりをかけてきたエージだが、ある日突然バッティングセンターをつくろうと言い出す。シンジはエージとともに信用金庫に勤める旧友のミナを頼って融資を申し込むが、馬鹿じゃないのと追い返される。だがその後、ミナから連絡があり高額の融資を通したという。いったいなにがどうなっているのか。エージは不敵に笑うだけだった…。人生のターニングポイントに立つあなたに贈る傑作長編小説。
葛野を出て実に43年、甚夜はついに行方知れずとなっていた妹と対峙することになったー。斬るべきか、許すべきか。鬼人が辿り着いたその答えとは?和風ファンタジーシリーズ第七巻!