2021年6月24日発売
東城大医学部に通う中学三年生の曾根崎薫は、クラス委員の進藤美智子、ガキ大将の平沼雄介、医学部を目指すガリ勉の三田村優一ら同級生たちと、洞穴の中でみたこともない巨大な「たまご」を発見。薫たちは孵化した謎の生物に〈いのち〉と名付け育てようとするが、動物実験の材料にしようとする文科省に囚われてしまう。〈いのち〉の奪還を試みる薫たちだったが、やがて「こころの移殖」という壮大な陰謀が明るみになり、米国政府をも巻き込む巨大な騒動に発展していく……。「中学生医学生」シリーズ完結編! 装画・挿絵:ヨシタケシンスケ
私の人生は何度も塗り替えられたーー。最愛の伴侶を看取るなか、十年の歳月をかけて紡がれた別離と再生の長篇小説。昭和三十八年、三井三池炭鉱の爆発と国鉄事故が同日に発生。「魔の土曜日」と言われたその夜、十二歳の黒沢百々子は何者かに両親を惨殺された。なに不自由のない家庭に生まれ育ち、母ゆずりの美貌で音楽家をめざしていた百々子だが、事件は重く立ちはだかり、暗く歪んだ悪夢が待ち構えていた……。著者畢生の書下ろし大河ミステリ。
人気トラベルミステリー シリーズ最新刊書下ろし 山小屋の男の失踪の裏に十九年前の殺人事件が!? 長野松本署からの調査依頼が小仏探偵事務所に持ち込まれた。 上高地の山小屋の管理人・徳久が、宿泊予定の登山者の上野を探しに、 外を見に行ったまま戻ってこないという。 上野は偽名を使っており、二人の間に事件が起きた可能性もある。 徳久の過去が関係していると考えた小仏は、彼の出身地である新潟県糸魚川市親不知へ。 その後、彼の足跡をたどり、京都、東京、金沢と調査行を続けるが、 親不知で起きた未解決事件が浮かび上がり…。 【目次】 第一章 親不知子不知 第二章 京都へ 第三章 夜の山荘 第四章 明日の月光 第五章 金沢夜曲 第六章 黒い流星 第七章 海峡
快適な生活と蘭を守るため、決死の覚悟で出掛ける安楽椅子探偵ウルフを外出先で待ち受ける災難とは……。慣れない屋外での捜査がウルフを悩ませる。外出をテーマにした短編三作と外出を巡る名言集を収録。 死への扉 次の証人 ロデオ殺人事件 外出を巡る名言集 訳者あとがき