小説むすび | 2021年7月31日発売

犯罪の傍らには、鳥、蟻、魚、コウモリ、犬、プラナリアｅｔｃ．生き物がいる！巧緻に練り上げた伏線と、まなざしの温かさ。長岡ワールドの魅力を堪能するミステリー八篇！盗難事件の容疑者を尋問中の刑事は、珍しい鳥の鳴き声を聞いた（『巨鳥の影』）。侵入者を殺した女性教師は正当防衛で無罪になるが…（『死んでもいいひとなんて』）。薬の誤処方で、前途を絶たれた医師の失脚に元恋人の看護師の影が（『鏡面の魚』）。浮気の証拠のスマホを持って行ったのは小学５年の義理の娘だった（『見えない牙』）ほか。

ＳＥＶＥＮ　ＳＵＩＴのプロトタイプ「Ｖｅｒ．０」。それは本来、決して動くはずのないモノだったー。突如自律行動を始めたＺＥＲＯ　ＳＵＩＴが向かった先は、ガタノゾーア事件の傷跡が残る爆心地。そこで働く建設作業員の薩摩次郎との出会いが、止まっていたＺＥＲＯ　ＳＵＩＴの歯車を動かす。

迷路のようなベネチアの街を歩きハナコの影を追う彼は、彼女の何を知っていたのか。