2021年8月6日発売
《個性終末論》という危険な思想を掲げる謎の集団・ヒューマライズ。 “個性"を暴走させ崩壊に導く爆弾を武器に世界各国に宣戦布告する。「タイムリミットは2時間」。 世界を救うため、各国のプロヒーローと雄英高校ヒーロー科が招集され世界選抜を結成! ヒロアカ史上最大の危機が襲いかかる!!
二〇二〇年一月、新型コロナウイルスの感染爆発を受け、中国政府は武漢市封鎖令を発出した。歴史学者・艾丁がドイツから帰国したのはその日のことだった。彼の妻と娘は武漢にいるーすべての交通手段が遮断された病毒の街に。強制隔離で足止めされた艾丁のもとに、妻や友人からコロナ禍の中国の悲惨な声が届く。次々に死を遂げる民衆。死体を詰め込んだトラック。病者と死者が群れをなす病院と火葬場。ウイルス発生源をめぐる内部告発は当局によって消され、告発者も姿を消す。武漢にはウイルス研究所があった。そこは蝙蝠のウイルスを研究していた。研究所内部から発された警告も闇に葬られた…オートバイで、舟で、あるいは辺境の村を抜けて、武漢へ向かう艾丁。彼を待つ底知れぬ闇とは?天安門事件を批判して投獄され、ドイツに亡命した文学者が、中国政府による“コロナウイルス制圧”の物語を告発し、コロナ禍の中国の「真実」を叩きつける長編小説。
アフガニスタンのワハーン回廊と中国・新疆ウイグル自治区のタシュクルガン・タジク自治県を結ぶワフジール峠で、中国の国境警備隊が全滅した。タジキスタン側から登ってきた日本の気象観測隊もまた、猛烈なブリザードのもとで何ものかの襲撃を受ける。果たして極寒の山岳地帯でなにが起きたのか。グリーンランドのギュンビョルン山で同様の現象を目にしたばかりのプロ登山家・甲斐浩一は、連絡の途絶えた気象観測隊の救出に協力するよう政府に求められ、研究者とともにワフジール峠に向かうことになるがー。
ボロボロの家で義理の兄と暮らしている貧乏令嬢の名前は、カレン・オールディス。両親を亡くし、たった二人の家族となってしまった。ある日、1枚の号外がカレンの足元に滑り込んできた。「精霊姫の訃報と新たな精霊姫を探していて、その目印は胸の谷間に文様が浮かび上がってくる?」そういえば今朝、胸がちくりと痛んだような…。精霊姫の印が体に刻まれたことを名乗り出ようか迷っていたら、なんと他に名乗り出た者が!?よーし、それなら精霊姫の力を使って美味しい野菜の採れる家庭菜園始めます!
VRMMORPG「ボトムフラッシュオンライン」初のイベントで注目を集めたロポンギー。次の舞台は夏!海!釣り?そして水着!?いつも通り掲示板でアドバイスをもらい、アクの濃い仲間たちとともに新たなイベントへ挑む。ぼっち実況スレから始まった何かをーするーかもしれないー物語第二弾、開幕!
相模(さがみ)-1000年前に自由を求めて生きた女性がいた。魂からほとばしる熱い思いは数多くの和歌として残った。長い間、歌が難解と言われ歌人の真意は伝わらなかった。今、時を越えてその美しい響きが現代に蘇る。
『おばけずき』に始まる平凡社ライブラリーの夏の定番“文豪怪異小品集”シリーズの記念すべき十冊目「特別篇」は、幻想童話ー文豪たちによるファンタジー名作集!泉鏡花「海戦の余波」、内田百〓「王様の背中」、宮沢賢治「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」のほかこの分野の創作に長けた名匠たちが決まって生涯に数作、あたかも示し合わせたかのように書き残した名作を厳選し、一巻に集成した、かつてないアンソロジー。
牧場カフェの店名も無事に決まり、今度は店のメニューに頭を悩ませるラナ。そんなアホ可愛いラナを眺めている夕暮れ時、突然、コンコンと玄関の扉が叩かれる。そこにはカタカタと身を震わせた男、『青竜アルセジオス』の伯爵家子息ダージスの姿があった。絶対に笑い事では済まされない状況を感じ取った俺は…。これは、数多のトラブルに巻き込まれた、ちょっと不運で最高に幸福な俺の話。第4回ツギクル小説大賞大賞受賞作!
リリスとの緊張感ある会食後、北の地に向かうジーン。木材の調達を行うために湖に入ると、そこで不思議な照れ屋の土偶と遭遇する。土偶の許しを得て無事に木材を調達したジーンは、湖畔で豪華な食事をとることに。すると、そこへドワーフ三人衆が現れる。ドワーフ三人衆から土偶の正体を聞いたジーンはー。精霊たちとまったり生活を満喫する異世界ファンタジー、第五弾!
北フランスの荒涼とした低地帯にある精神科病院を舞台に、若き日本人精神科医とその仲間たちが繰り広げる魂の群像劇。自らの留学体験をもとにした長篇デビュー作。芸術選奨新人賞受賞。