小説むすび | 2022年11月発売

2022年11月発売

目をあけてごらん、離陸するから目をあけてごらん、離陸するから

発売日

2022年11月5日 発売

穂村弘さん絶賛! 「驚くべき希望の書。 頁を開くと、無表情な自分の胸に何かが熱く流れ込んできた。 その優しさとめちゃくちゃさに、びっくりして笑ってしまいました。 そうか、私も、どこで何をしてもいいのか。」 (オビ文より) ー - - あなたの言葉よ、どうか無事で──。 会社を辞め、身ひとつで詩を書いて生きることにした。 地球のあちこちで、言葉に翻弄されて立ち尽くし、言葉に勇気づけられて歩き出す。 中原中也賞受賞の詩人が、小説とエッセイで描く“魂の解放”。 一日の終わり、テラス席で深呼吸をして書きはじめる。/映画祭で来日した大スターの、通訳のあの子の涙。/元同僚の本棚に『フラニーとズーイ』を見つけたら。/海外の詩祭に参加し、エネルギッシュな詩人たちに刺激を受ける。/友人のダンサーに「一緒にメコン川を眺めよう」と囁かれ、ラオスのフェスティバルへ。/象形文字の故郷を見てみたくなって広州へ。/ベルリンで恋した古書店で詩の朗読会をしたいと申し出る。/旅先ですっかり山の虜になる……。 あちこちで出会いに胸を熱くした瞬間を書く。書くことであたりまえの自分でありつづける。 詩的な小説と散文、旅のエッセイを編みこんだ、大崎清夏の親密で、自由で、喚起力ゆたかな言葉と物語に親しむ一冊。 心に火を灯す言葉の、詰め合わせギフト。 〈初の小説!傑作3篇を収録〉 〜 〜 〜 〜 〜 誰かのことばで覆い尽くされた世界は息苦しいけれど、私たちは流転のなかにいるのだから、 きっと雲が晴れるようにそこここでことばは欠け、ことばの意味もあちこちで欠けて、風が入ってくるはずだ。 その風について正確に書き記すことができたら、もしかしてそれは詩なのかもしれない。 (「意味の明晰な欠け方について」より) 〜 〜 〜 〜 〜 [目次] ー - - 目をあけてごらん、離陸するから ・ヘミングウェイたち ・シューレースのぐるぐる巻き ・フラニー、準備を整えて(小説) ・雷鳥と六月(小説) ・呼ばれた名前(小説) 歌う星にて、フィールドワーク ・アメリカ大陸を乗り継ぐ ・あなたの言葉よ ・航海する古書店 ・音読の魔法にかかる(ウルフのやり方で) ・広州の鱈 ・はじめてのフェスティバル ・神様の庭は円い ・意味の明晰な欠け方について ・おうちへ帰る人 ・うれしい山 ・プラネタリウムが星を巡らせるとき ハバナ日記 少し長いあとがき かっこいい女に呪われて ー - - 目をあけてごらん、離陸するから ・ヘミングウェイたち ・シューレースのぐるぐる巻き ・フラニー、準備を整えて(小説) ・雷鳥と六月(小説) ・呼ばれた名前(小説) 歌う星にて、フィールドワーク ・アメリカ大陸を乗り継ぐ ・あなたの言葉よ ・航海する古書店 ・音読の魔法にかかる(ウルフのやり方で) ・広州の鱈 ・はじめてのフェスティバル ・神様の庭は円い ・意味の明晰な欠け方について ・おうちへ帰る人 ・うれしい山 ・プラネタリウムが星を巡らせるとき ハバナ日記 少し長いあとがき かっこいい女に呪われて

光のとこにいてね光のとこにいてね

出版社

文藝春秋

発売日

2022年11月7日 発売

第30回島清恋愛文学賞受賞、第168回直木賞候補作、2023年本屋大賞第3位 刊行以来、続々重版。大反響、感動、感涙の声、続々! 令和で最も美しい、愛と運命の物語 素晴らしい。久しぶりに、ただ純粋に物語にのめりこむ愉悦を味わった。 さんざん引きずり回された心臓が、本を閉じてなお疼き続ける──そのまばゆい痛みの尊さよ。(村山由佳) まぶたの裏で互いの残像と抱き合っていた二人のひたむきさが、私の胸に焼き付いて離れない(年森 瑛) ーーほんの数回会った彼女が、人生の全部だったーー 古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。 彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。 どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。 ーー二人が出会った、たった一つの運命   切なくも美しい、四半世紀の物語ーー

「出家」寂聴になった日「出家」寂聴になった日

出版社

百年舎

発売日

2022年11月7日 発売

流行作家・瀬戸内晴美は、なぜ51歳で出家し、寂聴になる道を選んだのか。 血縁関係にあり、長年、秘書として瀬戸内文学に仕えた著者による渾身の一冊。 「晴美」として半世紀を過ごし、「寂聴」になった「はあちゃん」。 従妹とその娘が見た瀬戸内寂聴の「生」とは……。 長年、秘書として瀬戸内文学に仕えた筆者が瀬戸内寂聴の出家の謎に迫る評伝小説。 装画は横尾忠則のオリジナルイラスト。  はあちゃんのこと 本郷ハウス 一九七三年秋 母・恭子の記憶  はあちゃんと恭子  一九七〇年の引っ越しの日  一九七三年 現生を捨てる  大工町 一九三六年  終の棲家  書き続けたいもの 中尊寺 一九七三年十一月十四日 一九七二年 恭子の回想  得度前夜 瀬戸内晴美の回想  得度式 十一月十四日 恭子の回想 終わらせ方 一九七三年夏  出家の理由 小説を書き続けるための芯  スプリングボード 私の瀬戸内寂聴 玲子の回想  手伝いはじめ 一九七〇年  はあちゃん倒れる 一九七五年  寂庵での手伝いが始まる 一九七八年  寂庵源氏誕生 一九九二年  戯曲への挑戦 二〇〇〇年  晴美と寂聴  念願の個人全集刊行 二〇〇一年  広がる創作のジャンル  手元不如意 書くことだけでなく  法話  寂庵  天台寺  戦争反対  教育  敦賀女子短期大学学長  文学塾塾長  徳島県立文学書道館  今度はいけない気がする 二〇二一年

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