2022年11月発売
突然の異世界転移にもかかわらず、楽天的な性格から飄々と異世界を満喫するカエデ。不思議な精霊ベニ&ギンと共に人の住む街までやってきたのはいいが、その常識外れぶりに呆れられる始末。冒険者登録も済み、忙しい毎日を送っていると、領主から呼び出しがあり…。鋼メンタルのカエデが繰り広げる異世界生活、第二弾!
ルゴの街が魔物の大規模侵攻を受けてからおよそ1カ月後。ドルツィア帝国皇帝カーライルは、ルイーダ国を追放されたイヴェッタの保護のため、商人に変装して街の視察に訪れていた。しかしカーライルが目にしたのは、被災したとは思えないほど復興が進み、活気にあふれる街の様子だった。街中の人々が力を合わせ着々と復興が進むルゴの街では、イヴェッタ一行もやりたいことや目標のために前へ進んでいた。そんな生活が続いたある日、イヴェッタはルゴの街の冒険者組合長に赴任となった。初めての仕事に追われながらも、日々楽しく過ごしている。しかし、想像よりも組合長の仕事は大変でー!?おっとり聖女の冒険物語、第三弾!
オルタ国の王宮に隣接する森で行われた狩猟の最中に致命傷を負い眠り込んだままになってしまったルイ。ラシェルはネルの言葉の真意が掴めないまま闇の精霊の地でルイが目覚めるのをずっと待っていた。しばらくして、無事にルイが目覚めて喜んだのも束の間、何か様子がおかしい。驚くことにルイは、ラシェルが逆行する前の世界のルイに戻っていた。魔力の高さから傲慢に振舞っていたラシェルしか知らないルイが目の前にいて、絆を深めたはずのあのルイはいない。そんな現実を目の前にして、ラシェルが取った行動とはー。
ゼフィルスはメンバーの顔を満足げに見渡した。彼が率いる“エデン”は、Eランクギルドに昇格。気づけば、総勢12名の大所帯となっていた!だが、新たに加入した戦場メイド、女忍者らをパーティ戦闘に参加させたことで、新旧ギルドメンバー間の実力差が大きく開いてしまう。このままでは、ダンジョン攻略が思うように進まない。レベル上げをサポートしていち早く即戦力にするため、先陣に追いつきたいと先走る新顔たちを導き、ボス戦で個別指導へ!満を持して挑戦するのは、連携プレイ必須のバトルウルフ戦でー!?「みんなで一緒に強くなるです!」仲間を増やして、強ジョブ・お宝・超ゲット!ダンジョン攻略ファンタジー第4巻!書き下ろし番外編4本+コミカライズ試し読みも収録!
未完成だった星を完成させた翔たち。その影響で破壊された各国の結界をサクッ!と修復した彼は、ようやく子供たちの家庭教師を招き入れる。教師団一行の驚きや戸惑いを軽〜く受け流し、子供たちと共に世界への学びを深めていく彼だったが…。魔獣たちが教えてくる「おまけ知識」は怪しい地下神殿の存在や、争いを好む過激派たちが各国で暗躍などなど、まったく笑えない情報ばかり。どうしたもんかと頭を抱える傍から、地下神殿を探す子蜘蛛達が行方不明になったと報せが舞い込んで!?こうしてはいられない、教育実習に乗り込まねばー!星を知るには、まずは近場から!ほのぼの勘違いファンタジー第7弾!
留学先の隣国で友達と切磋琢磨するカインに非常事態が起きた。隠していた妹・ディアーナの存在がバレてしまったのだ。このままでは、彼女が悪役令嬢としての乙女ゲームシナリオが進み、女たらしの第一王子に側室にされてしまう。そんな不幸な未来なんて絶対に認めない!その分岐ルートの発生を防ぐため、何でも譲って諦めてしまう弟殿下の根性を叩き直そうとつきっきりで見張ることに。家庭教師バイトで勉強を教え、いじめっ子の姉妹との仲を取り持ち、自信を持たせようと奮闘するがーそこへディアーナ本人がきちゃった!?「ごきげんよう、お兄様!」「君に会ったら皆惚れちゃうじゃないか!」兄が妹の破滅回避に挑む、フルラブ・ファンタジー第5巻!書き下ろし番外編3本&紙書籍限定SS&描き下ろし漫画を豪華収録!
親元から離れ寮で生活する19歳・朝日光は、小学校の同級生だった長谷川琴葉と偶然再会する。当時の担任が川で溺死したニュースが飛び込んできて動揺していると、琴葉が「私が先生を殺したの」と告白、そのうえ一緒に逃げてほしいと言う。しかし光は先生を殺した犯人は琴葉ではないと確信していた。なぜならー。互いに秘密を抱えながら、ふたりは小学校の修学旅行先だった京都に向かう。友人の突然の告白によって“正解を選ぶだけの人生”からの逃避行がはじまる。
「龍になれ!」あの激闘から数年、冬星は過去を捨て、杣人として奥深い森で隠棲していた。ある日、少年を助けたことから新たな刺客に狙われることになったが、冬星は忍びの能力・幻道波術(ガイ)をすべて失っていた。北斗七星舎社中や軒猿毘沙門衆の仲間との再会から、おのれの運命を知り、そして、自ら運命を切り開くため、幻道波術を復活させ、最後の死闘を決意するー。謎の呪術師・御子との出会い、宿敵・魔僧と壮絶な闘い、そして冬星が最後に目にした風景は…。天鉄刀の生誕の謎が今解き明かされる!
1990年代、中国。一流大学に通う静凡は、ある雨の日、日本人留学生の光一と出会った。度重なるすれ違いや逆境を乗り越えた二人の行く先とはー。日本と中国を舞台に壮大なスケールで描く、長編小説。
明治五年、博覧会の開催に沸く京。故郷丹後で天然痘にかかり失明の不安を抱えた少女ちとせは、鴨川でひとり三味線を弾いていた。素朴な調べに声をかけてきた俥屋の跡取り藤之助に誘われ、見知らぬ街をめぐるちとせ。閉じてゆく視界の中で懸命に焼き付ける、折々の風景、都の人々。一心に弾く三味の音は、やがて新たな光となり…。揺れ動く少女の葛藤と成長を、みずみずしく繊細な筆致で描く。第三回京都文学賞受賞作。
「怪盗になる」そう宣言した幼馴染の蓮に仲間として引き入れられ、安西省吾は東京地方裁判所検事局を辞めてともに欧州に渡った。異国で成功した手妻師とそのマネージャーという体裁で帰国した二人は、しばらく日本で休養するはずだったが…蓮は揉め事を起こさないという約束をはぐらかし、次々と不可解な出来事に首を突っ込んでいく。帝国ホテルから一晩で消えた金塊、名家に伝わる嫁入道具をめぐる騒動、すべて一等が出る駄菓子屋の籤の謎ー怪盗ロータスの華麗なる推理綺譚。“帝都探偵絵図”シリーズ、待望のスピンオフ。
男性不信のキムは、生まれてこのかた恋をしたことがない。そんなある日、友人から頼みごとの電話を受けた。つい3週間前に社会的地位につられて婚約してしまった、冷徹な男性と何とかして別れたいという相談だった。怯える友人にかわって、富豪のジュリアン・パーネルにキムは会いに行くはめになる。そのときはまだ、キムは知る由もなかった。キムの美貌に目をつけたジュリアンに、僧院に閉じ込められ、いますぐ関係を結ぶか、結婚するかの決断を迫られようとは。
20歳で両親を亡くし、強欲で支配的な叔父から逃れるように生家を飛びだし、ロンドンで暮らし始めたティモニー。実業家クレタと偶然出会って恋に落ち、彼のペントハウスへ移り住むように。半年後、ティモニーはついに愛を告白するが、驚いたことにクレタは拒絶すると、その場で彼女を追いだした。なぜこんな酷い仕打ちを?わたしは愛されていなかったの?傷心の彼女は叔父に強いられるまま、高齢の富豪との縁談を受け入れてしまう。だが挙式を翌日に控えた聖夜のパーティに突然クレタが現れ、彼女を担ぎあげると車で連れ去って…。
クリスマスイブだというのに、エロイーズは憂鬱だった。彼女はヴィンチェンツォ王子に長年、片想いをしていた。国王の愛人の娘だった私に、唯一やさしかった人。でも大きくなると、彼は私を“娼婦”という言葉でののしった。なのに、熱く求めてきたあの一夜だけは違っていた…。エロイーズはため息をつき、大きくなったおなかに手を置いた。ヴィンチェンツォは結婚も世継ぎも望んでいない。私はそんな男性の赤ちゃんを身ごもってしまった。ああ、聖夜に奇跡が起こって、彼が私と子供を愛してくれたら!
裕福な会社社長ライアンは女性たちの理想の男性として名高い。顧客の一人である彼のオフィスを、ローラは週に1度訪れる。だが彼と私語を交わすことはなく、格好も地味なものを選ぶー本当は、ライアンの男性的魅力を意識していることを隠すために。そんなある日、ローラは途方に暮れていた。もう先は長くないであろう祖母を喜ばせるため、つい“運命の男性に出会った”と口走ってしまったからだ。心ここにあらずの状態を、いつもは冷淡なライアンに気づかれ、思わず真実を告げてしまったローラは彼の言葉に唖然とした。「では僕がその運命の男性を演じてあげよう」。
幼い愛息に南半球のクリスマスを見せるため、オーストラリアに帰郷したシャンテル。パーティに出席したとき、ギリシア大富豪ディミトリと思いがけず再会し、息をのむー彼こそが息子の父親なのだが、シャンテルはその事実を告げずに独りで産み育ててきたのだ。自分にそっくりな息子を見たディミトリの目に、怒りが宿った!(『真夏のサンタクロース』) 23歳のヘブンは手作りのお菓子を売って、どうにか日々の生活費を賄っている。本当は腕のいい料理人なのに。というのも、元雇主にあらぬ醜聞を流され、仕事も信用も恋も台なしにされたのだ。そこで彼女は、本名を隠して元雇主のパーティに出張料理人として潜り込む。だがそこには心惹かれていた元雇主の義弟ジョンの姿が…。(『プディングの中は…』) 両親を失ったアリスは、身を寄せた伯父の屋敷で従姉妹たちにこき使われていた。クリスマスの季節になり、伯父一家が泊まりがけで外出した夜、玄関先に伯爵のジャックが現れた。吹雪から逃れる場所を求めて来たという。食べるものも充分にない中、かいがいしくもてなすアリスを見て、伯爵は彼女を無垢なメイドだと思い…。(『ある伯爵とシンデレラの物語』)
5年前、アニーは交通事故で身心に大きな傷を負い、記憶も失った。それ以来、他人を避けて孤独に生きてきたが、ある日、“夢の恋人”とそっくりな男性とすれ違った。夜ごと夢に現れては彼女を抱きすくめる、たくましい体、長い手足…。直感のままに車を走らせると、どこか見覚えのある屋敷にたどり着いた。中から出てきたのはーあの“夢の恋人”だった。威圧的だけれど魅力をたたえる彼に、アニーは目を奪われ、陶然となる。しかし夢では美しいはずの“恋人”の顏は今、苦悶の形に歪み、アニーに軽蔑と怒りのまなざしを向けていた。「君は僕の妻だ。なぜ平然と戻ってきた?」
5年前に別居して以来、初めて夫のデメトリが訪ねてきた。ゆえあって再婚したいらしく、正式に離婚を申し入れるために。ジェーンはギリシア海運王である夫の浮気を許せず家出したのだが、自分でも意外なほどショックを受けた。夫は今も変わらず魅力的。私はまだ彼をこんなにも愛しているんだわ!彼女はパニックに陥り、慰めようとしてきた夫と枕を交わしてしまう。数週間後、妊娠が判明。でも、再婚を考えている彼に言えるはずもない。悲嘆に暮れているとき、デメトリから電話があった。「もう長くない父が君に会いたがっているから、来てほしい」迷い抜いたすえに彼女は旅立った。愛しい彼のいるギリシアへ。