2022年12月15日発売
元バリキャリ・現小説家志望のアリスは不満だった。夫に伴い渋々引越した古い屋敷は、相当な手入れが必要な物件だったのだ。いざ掃除すると、古い料理本や1950年代の雑誌など、前の女主人ネリーの暮らしていた痕跡が見つかった。庭と植物を愛する、良妻の鑑であったはずのネリーには、どうやら深い秘密がありそうで…。異なる時代に生きるふたりの女性。70年の間に変化したもの、そして変わらないものとは?
あたし、高井南海は超能力者!今までは階段やらアチコチで転ぶため「粗忽姫」と呼ばれていたけど、実は転ぶことでこの世界の各所にある“空間のヒビ”を修復していたのだ!そのヒビを靄として感知できる御曹司の超能力者・板橋さんと組んで、この世界(とりあえず練馬区から)に存在する歪みを修復し、物体を治す力を利用して、世界を救うために働き出したのだ!
轢き逃げの通報を受け、臨場した北海道警察本部大通署機動捜査隊の津久井卓は、事故ではなく事件の可能性があることを知る。それは被害者が拉致・暴行された後にはねられた可能性が高いということだった。その頃、生活安全課少年係の小島百合は、駅前交番で保護された、旭川の先の町から札幌駅まで父親に会いたいと出てきた九歳の女の子を引き取りに向かう。一方、脳梗塞で倒れた父を引き取るために百合と別れた佐伯宏一は、仕事と介護の両立に戸惑っていた。そんな佐伯に事務所荒らしの事案が舞い込む…。それぞれの事件がひとつに収束していく時、隠されてきた北海道の闇が暴かれていくー。
自分の店を開きたいという話をクーヘンから聞き、ケンたちは協力することに決めた。店の候補地にたどり着くと、騎獣に乗ってレースをする早駆け祭りが近いうちに開かれることを知る。興味を持ったケンたちは開店の準備を手伝いながら参加しようとすると、レースで9連覇している奴らが絡んできて…。しかも祭りに乗じて、シャムエル様の神様友達も大集合!-っていくら何でも人数が多すぎです!!もふもふとケンのうまい飯に神様たちも夢中な、お祭り騒ぎの第三巻!
ミシェルの指名手配も解除され一段落ついたヤハギは、大事なお客さんであるルーキー冒険者をサポートしようと、ダンジョンマップの作成に取り組む。自らおもちゃを使ってバトルしたり、新商品も次々と売れたりでレベルが上がり、ついに昔ながらの木造一軒家で駄菓子屋を開店できるようになる中、ミシェルのヤンデレぶりはさらに加速していきー!?一方、前王妃のティッティーはミシェルとヤハギに復讐しようと、脱獄と共にある計画を企てる…。
おっとり幼馴染、腹黒王女様、ヤンデレ気質、脳筋元気っ娘、高飛車お嬢様…関わりたくないのに死亡フラグの方が次から次へとやって来る!!!9歳の公爵令息オーランド=グリフィアは、池で溺れかけたことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。そして、この世界が前世でやり込んだギャルゲー世界であり、自分が18歳でヒロインたちに断罪されて殺される悪役だと気づいた。なんとか破滅を回避すべく、ヒロインたちに近づかず、一人で生きていけるように冒険者を目指すオーランドだったが、何故か周囲には死亡フラグ=ヒロインたちが集まってきてしまう!!!悪役転生者はゲーム世界で無自覚ハーレムを生き残れるのか!!??
武術を極める忍者の村に生まれた転生者の少年・月潟零。彼は扱う技が邪道だという理由で追放されてしまう。だが、かつて依頼で命を助けた巫女姫にその腕を見込まれ護衛に大抜擢!?強力な魔獣が巣食う鬼門への旅路に同行するのだが、桁外れの武術と編み出した技で敵を殲滅!数々の功績から巫女姫に、前世では得られなかった充分な給金と老後の安泰まで保障されるほど出世してしまい!?追放された最強忍者による二度目の人生逆転活劇!
かつてその世界で魔法と最強を極め、“賢者”とまで称されながらも『魔法戦闘に最適な紋章』を求めて未来へと転生したマティアス。幸運にも最強の紋章を手に入れられたが、転生先の未来では魔法戦闘に最適な紋章が「失格紋」扱いされ、優れた魔法理論さえ退化させられていた。そこに魔族の陰謀を感じ取ったマティアスは、幾多の魔族の挑発を排し、古代文明時代の王グレヴィルを学園の教師に据えて無詠唱魔法復活の礎にすると、ガイアスを蘇生させて世界の脅威“壊星”を宇宙に還し、『破壊の魔族』ザドキルギアスをも退ける。今回は、王都の地下牢に出現した最上級魔族達に単身で挑むマティアス。『理外結晶』で作られた『理外の剣』は凄まじい切れ味を誇り、魔族達をまたたく間に撃破することに成功する。目前の脅威が去って仲間達が安堵する一方で、マティアスは、先程の魔族は元囚人達であり、彼らを魔族に変えた黒幕がいると考える。次の瞬間、マティアスの周囲に結界が張られ、外の時間が止まったかのように凍りついてしまいー!?
僕、分ったんです。人を探るということは、実は、それと同じ分だけ、自分自身を探るということが必要なんだということに。1980年代、東京ー橋本治による青春ミステリーの傑作。
ある日、家の庭に穴があいていた。ゴミ穴にちょうどいいので、ゴミを捨てた。家庭ゴミを捨てた。事業ゴミを捨てた。建設ゴミを捨てた。まだまだ穴は埋まらない…謎の穴が齎すものは福音か、災いかー。現実を侵食していく現代ダンジョン怪異譚!「第1回一二三書房WEB小説大賞」“金賞”受賞作!
廃墟街に天津ヶ原市場を作り、勢力の拡大を進める防人たち。しかし、好調がゆえに野菜の供給問題が顕在化したことで、花梨の仲介で軍との取引を行うことに。物資担当の穴山大尉との会合へと赴く防人だったが、その場に現れた外街の顔役のひとりに因縁を付けられる。相手が持ち出してきた重火器を前に、廃墟街最強たる実力の一端を見せつける防人。一方、“等価交換ストア”によって得られた魔石を使って新たなスキルを身に着け、順調に戦闘力強化を推し進める防人と雫だったが、天津ヶ原コーポレーションの勢力圏にやってきた内街の学生たちによるダンジョン攻略の実地研修に遭遇することになり…。固有スキルを武器にダンジョンと共存する世界の救済に挑む、終末ダンジョンファンタジー、第2巻!「第1回一二三書房WEB小説大賞」“大賞”受賞作!!
ジョージ・シーモア公爵は、エリン・チャーチ伯爵令嬢と結婚した。没落寸前のシーモア公爵家への援助と引き換えの、純然たる政略結婚。公爵家として屈辱的な婚姻であったことや、他に愛するひとがいたジョージは、なんと結婚初夜の寝室で、嫁いできたエリンに向かって白い結婚であることを言い渡してしまう。しかし、この婚姻に不満があったのはジョージだけではなかったようで、エリンは平然とこう返した。「あら、そう。それは渡りに船だわ」エリンはチャーチ伯爵の庶子であり、生まれ育った劇団の存続を盾に強要され、腹違いの姉の代わりとして嫁がされてきたのだった。この日より、エリンによる公爵家の改革が始まるー。公爵夫人を完璧に演じきり、領地経営を立て直せ!舞台女優エリンの華麗なる復讐劇、ここに開幕!
舞台は戦国時代末期。上杉が備える合戦。妖異メデュウサをめぐり、東西の神々が動く!やがて「怪異群団vs勇士隊」の激闘…そして物語は意外な結末へ…。伝奇小説でありながら、さわやかな読後感が魅力の長篇。