2022年2月16日発売
「残念なパーマの、残念なハーフ。人呼んでザンパ」。不名誉なあだ名とともに暗黒の少年時代を過ごした青年ザッくん。どん底から救ってくれた親友たちに背中を押されて、沖縄の安宿・ホテルジューシーでバイトをすることに。そこで待ち受けていたのは、おいしい沖縄料理の数々に超アバウトなオーナー代理、そしてやたらと癖のある宿泊客たち。困難に立ち向かいながら、諦めムードだったザッくんの人生が、南風とともに変わっていく…?
人気韓国ドラマでの引用多数!世界的アイドルたちが信頼を寄せる詩人ナ・テジュが贈る、不器用でいとおしい「あの頃」の記憶。未発表作品を含む傑作100編。
男は世界的な写真家、女は梨園の妻ー生前、桂一は博子に何度も言ったという。「僕たちは出会ってしまったんだ」出会ってしまったが、博子は梨園の妻で、母親だった。「不倫」という言葉を寄せつけないほど正しく高潔な二人ー。これはまさしく「奇跡」なのである。私は、博子から託された“奇跡の物語”をこれから綴っていこうと思う。一生に一度、林真理子が描かずにはいられなかった愛の“奇跡の物語”。
「わたしがその顔の持ち主だったら、あなたよりずっと上手に生きていくのに」整形手術で手に入れた美貌でルームサロン嬢として働くキュリは、美容外科の待合室で見かけた美しいアイドルを見て思った。キュリのルームメイトで孤児院出身のアーティストであるミホは、生まれつき美しい容姿に恵まれ、彼氏は財閥の御曹司だが、最近浮気を疑っている。キュリとミホの向かいの部屋に住む美容師のアラは、全面的に顔のお直しをした手術の後遺症に苦しんでいる幼馴染を心配しつつ、推しのアイドルに夢中だ。裕福な家庭の出身ではない20代の彼女たちが暮らすのは、ソウルの一角にある賃貸アパート。下の階には、妊娠しながら仕事を続けているものの、韓国で子どもを育てていくことに不安を抱える30代の会社員のウォナが暮らしていた。ある日、アラは下の階から聞こえてくる悲鳴に気づきー。美容整形大国、韓国の厳しい社会を逞しく生き抜く彼女たちの物語。
アンドロイドの「僕」と所有者との間に何があったのか。とある国の施設に保護された僕は、「先生」に手紙を書きはじめた(島本理生「私だけの所有者」)。家出をして海沿いの駅に降り立った私は、花束が手向けられた夜の広場で、突然、不思議な女の子から声をかけられた(辻村深月「ユーレイ」)。並行世界で起きたテロへの関与を疑われ、捕らわれた愛娘の夏穂。宗一は夏穂を救いに、単身、もう一つの“鏡界”へと向かう(宮部みゆき「色違いのトランプ」)。幼馴染の椎太が好きでたまらない高校生の由舞は、四回目の告白を確かなものとするため、過去の告白を消し去ろうとする(森絵都「ヒカリノタネ」)。4人の直木賞作家が、YOASOBIとコラボレーション。「はじめて」をモチーフに描かれた4つの物語。現代エンターテインメントの最前線&最高峰!
たくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起きる花咲小路商店街。新米カメラマンの樹里が働く“久坂寫眞館”は、大正から続く商店街いちばんの古株。社長の重は若くして跡を継いだ四代目だが、お客の写真は撮らないのだという。それもそのはず、重が撮影する写真には幽霊みたいなものが写り込んでしまうそうなのだ。二人であれこれ調べているうちにふと思いつき、重が「動画」で撮影した瞬間、思いもよらないことが起きてー
飼い猫のクロがどこからか治癒ポーションを持って帰ってきたのをきっかけに、自宅の庭に不思議なダンジョンが出現していたことに気付いた島津康平。自宅とダンジョンを行き来しながらクロと一緒に探索を続けるうちに、ダンジョンマスターのアマツと知り合い、世界各地に出現しているダンジョンの存在をさらに広めるために一役買うことに。とりあえず自宅の庭にダンジョンがあることを公的機関に報告したところ、家に自衛隊がやってくるわ、政府要人がやってくるわ、なんだか予想以上の大事に!?帰りたくなったら自宅に戻るお気軽ダンジョン探索記。
死闘の末、『蒼神の負の遺産』を消滅させたジルは、“神帝”緋雪より“闇の森”全域を領土として与えられた。そしてこっそり聖都を離れ、後継者争いが勃発しているオーランシュ王国に向かうジル。行方不明のオーランシュ国王の継承者として挙兵した「シルティアーナ姫」との対面を果たすが、そこで驚愕の事実が明らかに!?『吸血姫は薔薇色の夢をみる』の100余年後の世界を描く人気シリーズ、第14弾!
バルト三国・リトアニアに伝わる民話、詩人サロメーヤ・ネリスが物語詩に仕立てた名作。物語は、水浴びを終えて帰り支度をする三姉妹のもとへへびの王が求婚にくるところからはじまる。舞台は、主人公エグレの生まれ育った漁村、へびの王の住む海の底にある豪華絢爛の琥珀の城、夏至祭りの短い夜の妖しく恐ろしい森、そして、静かに凪いだバルト海…。1940年の刊行から今日まで、リトアニアで愛され続けてきた作品を、リトアニア語・日本語の対訳でお楽しみください。
ミスラ教国の地下へと向かったノールは、そこで女性冒険者アスティラと出会う。そこに現れた教皇アスティラは、巨大骸骨の聖ミスラを使って二人を襲わせた。パリイするノールからのがれ、聖ミスラは今度はリーンとティレンス皇子を襲う。巨大骸骨の魔の手からリーンは逃れることができるのか、そして冒険者アスティラの秘密とは? 急展開を見せる第4巻!
公爵家の長男ノアは父から追放を言い渡される。その理由は洗礼でノアに芽生えた根源技能“聖王”。この前例のないスキルのせいで教会から“背教者”に認定されたノアは、強力な魔物が住みつき、人間の寄り付かない魔境“煉獄の森”に置き去りにされてしまった。途方に暮れるノアだったが、未知のスキル“聖王”から派生した技能“従属契約”で幼い魔猫やコボルトの群れを仲間にしつつ、何とか魔境で生活の基盤を築いていく。そこに追手として現れたのは教会の最強戦力“聖女”の一人、アト。そしてノアのスキルは“聖女”すら従属させてしまい…相手を従属させ、さらに従属させた者の技能を借り受けることが出来る最強スキルを手に入れたノアの辺境成り上がりストーリーがここに開幕!
魔族のカイトシェイドは四天王の一角として先代魔王から任されたダンジョン「魔王城」の維持管理を担ってきたが、脳筋な現魔王から無用扱いされ追放されてしまう。しかし、維持管理を極めたカイトシェイドはダンジョンづくりにおいて最強の実力者になっていた。超辺境の街をダンジョン化し無敵の拠点を構えようと、仲間を集ったり、試しにつくったダンジョンに人を誘導したり、様々な行動を起こすうちに、なぜか現地の住民から慕われるようになり…!?
隻腕の見鬼・千早と、オカルト嫌いな県庁生安課・大野木は骨董屋「夜行堂」店主によって引き合わされ、多発する怪異の解決に挑む。人の情念や想いが、人ならざるものとなり引き起こす、数々の呪いと悲劇。その様を静かに眺める、夜行堂店主の真の目的とは…!?
19年間、聖剣の勇者としてクレンラード王国を魔物から守ってきていたウェルは、残り1年で勇者の任も終わるというところで、王女姉妹にはめられて犯罪者の烙印を押されて追放されてしまった。人の国で生きていけなくなったウェルは、魔族領で鬼人族の女性・ナタリアとその娘のデリラに拾われる。ウェルは鬼人族の集落で暮らすことになり、ナタリアとデリラの二人との仲を深めながら、ゆったりと暮らしていく。第9回ネット小説大賞期間中受賞作。