2022年2月16日発売
「残念なパーマの、残念なハーフ。人呼んでザンパ」。不名誉なあだ名とともに暗黒の少年時代を過ごした青年ザッくん。どん底から救ってくれた親友たちに背中を押されて、沖縄の安宿・ホテルジューシーでバイトをすることに。そこで待ち受けていたのは、おいしい沖縄料理の数々に超アバウトなオーナー代理、そしてやたらと癖のある宿泊客たち。困難に立ち向かいながら、諦めムードだったザッくんの人生が、南風とともに変わっていく…?
人気韓国ドラマでの引用多数!世界的アイドルたちが信頼を寄せる詩人ナ・テジュが贈る、不器用でいとおしい「あの頃」の記憶。未発表作品を含む傑作100編。
発売たちまち10万部突破! amazon(本・売れ筋ランキング2.19調べ)1位! オリコンランキング文芸書(2.21-27)1位! 一気に読み切った後の温かい愛の余韻を、 今も感じている。 都倉俊一(作曲家) パリの友人Tは、がんじがらめに繋がった世界に、 愛とアートで奇跡のスキマをあけた。 隈研吾(建築家) 「奇跡」というタイトルとは裏腹に、 自分のすぐ身近で起きた出来事のようで 圧倒的なリアリティにページをめくる手が止まらなかった。 藤田晋(サイバーエージェント代表取締役) 愛ってなんて尊くて美しくて強いんだろう。 愛というものについてとてつもない勇気をいただきました。 JUJU(歌手) こんな恋がしたいと憧れる人がいれば、 ただの不倫でしょ!と目を背ける人もいるでしょう。 羨望、嫉妬、軽蔑……。 全てを引き受ける林真理子さんの筆が奇跡です。 井上由美子(脚本家) 漫画家やってると「私の人生を漫画にしてよ」とよく言われるものですが、 こんな物語だったら……そりゃ描きたくなりますよ!!! 東村アキコ(漫画家) 男は世界的な写真家、女は梨園の妻 「真実を語ることは、これまでずっと封印してきました」 生前、桂一は博子に何度も言ったという。 「僕たちは出会ってしまったんだ」 出会ってしまったが、博子は梨園の妻で、母親だった。 「不倫」という言葉を寄せつけないほど正しく高潔な二人ーー。 これはまさしく「奇跡」なのである。 私は、博子から託された”奇跡の物語”をこれから綴っていこうと思う。 数々の恋愛小説を手掛けた林真理子が、一生に一度描かずにはいられなかった ”本当にあった”愛の物語。 38年ぶりの書き下ろし!
1714年、フランスの小さな村。自由に生きられる無限の時間を得た代償に、アディは世界中の誰の記憶にも残らなくなる。そんな彼女の孤独な人生の支えとなったのは、美しいものや驚きを見つけていくこと。そして300年がたち……。話題のロマンティック・ファンタジイ
誰と知りあっても、誰の記憶にも残らない。そんな孤独な人生を歩むアディ。取り返しのつかない間違いをして、書いた文字も、写った写真も残せないのだ。だけど、ニューヨークの古書店で、彼女は自分のことを憶えていてくれるヘンリーと出会い、恋に落ちた……
「わたしがその顔の持ち主だったら、あなたよりずっと上手に生きていくのに」整形手術で手に入れた美貌でルームサロン嬢として働くキュリは、美容外科の待合室で見かけた美しいアイドルを見て思った。キュリのルームメイトで孤児院出身のアーティストであるミホは、生まれつき美しい容姿に恵まれ、彼氏は財閥の御曹司だが、最近浮気を疑っている。キュリとミホの向かいの部屋に住む美容師のアラは、全面的に顔のお直しをした手術の後遺症に苦しんでいる幼馴染を心配しつつ、推しのアイドルに夢中だ。裕福な家庭の出身ではない20代の彼女たちが暮らすのは、ソウルの一角にある賃貸アパート。下の階には、妊娠しながら仕事を続けているものの、韓国で子どもを育てていくことに不安を抱える30代の会社員のウォナが暮らしていた。ある日、アラは下の階から聞こえてくる悲鳴に気づきー。美容整形大国、韓国の厳しい社会を逞しく生き抜く彼女たちの物語。
「はじめて」は、いつも痛くて、少し優しい。 日本エンターテインメントの最前線&最高峰! 日本を代表する4人の直木賞作家と、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが奇跡のコラボレーション! 小説のテーマは、「はじめて〇〇したときに読む物語」。 これらの小説を原作としたYOASOBIの楽曲が、2022年中に順次配信リリースされます。 「『私だけの所有者』--はじめて人を好きになったときに読む物語」(島本理生) 「『ユーレイ』--はじめて家出したときに読む物語」(辻村深月) 「『色違いのトランプ』--はじめて容疑者になったときに読む物語」(宮部みゆき) 「『ヒカリノタネ』--はじめて告白したときに読む物語」(森絵都) ※文字をやや大きくし、漢字にはルビを多めにふっています。 それぞれの作家のファンはもちろん、全ての世代の方々に楽しんで頂ける、「はじめての」読書にもお勧めしたい小説集になりました。 ■YOASOBIからのメッセージ 4作品全て本当に面白くて、読み終えた時、全作品、計4回「めちゃくちゃ面白かった!」と声に出し、原稿の前で拍手をしました。「はじめての」という一つのテーマから生まれた4つの色とりどりな物語が、それぞれ違うゴールへと向かう様に心が震えました。 (YOASOBI composer Ayase) はじめて読んだ物語なのに、私の奥底に眠っている記憶が呼び起こされるような体験でした。 4つの物語、4つの世界と出会って生まれたこの感動を、まっすぐに歌に乗せられたらと思います。 (YOASOBI vocal ikura) ■作家からのメッセージ 初めての挑戦をたくさん詰め込んだら、むしろ自分の原点とも言うべき、好きな人との物語になりました。恋よりも強い絆で結ばれた「私だけの所有者」にこの短編で出会ってください。 (島本理生) 人は誰でも、その出会いの前と後で人生が変わってしまうような一生モノの出会いの経験があると思います。その一夜を通じて、前の自分にはもう戻れなくなるような、そんなはじめての家出を書きました。この小説もまた、読む前と読んだ後で誰かの何かが変わると信じて、送り出します。 (辻村深月) いつも物語をつくる時は、そのイメージに合った音楽を探すようにしています。ぴったりな音楽が見つかれば、その音楽が私を正しい方向に導いてくれるからです。今回はまず物語が先にあり、そこから音楽が誕生するという企画で、私にはまったく新しい経験に、胸が高鳴っています。 (宮部みゆき) 「はじめての」というお題をいただき、私もはじめての設定にトライしてみました。時空を超える片思いーーこの物語が、読者の皆さんの過去に灯る大事な瞬間とつながってくれますように。 (森 絵都)
たくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起きる花咲小路商店街。 新米カメラマンの樹里が働くのは、商店街に昔からある<久坂寫眞館>。 店主の重はカメラマンの腕がいいはずなのに、写真を撮ろうとしない。それもそのはず、重が撮影をすると、<奇妙なもの>が写真に写り込んでしまうというのだ。 写り込んでいるのが「過去」のものだとわかったことがきっかけで、昔の花咲小路商店街にタイムスリップしてしまった二人。 若かれしセイさんの力を借りて、謎に包まれたままの火事の真相を探ろうとするが、そこには大きな秘密が隠されていてーー 累計15万部突破の大人気「花咲小路」シリーズ第7弾!
飼い猫のクロがどこからか治癒ポーションを持って帰ってきたのをきっかけに、自宅の庭に不思議なダンジョンが出現していたことに気付いた島津康平。自宅とダンジョンを行き来しながらクロと一緒に探索を続けるうちに、ダンジョンマスターのアマツと知り合い、世界各地に出現しているダンジョンの存在をさらに広めるために一役買うことに。とりあえず自宅の庭にダンジョンがあることを公的機関に報告したところ、家に自衛隊がやってくるわ、政府要人がやってくるわ、なんだか予想以上の大事に!?帰りたくなったら自宅に戻るお気軽ダンジョン探索記。
死闘の末、『蒼神の負の遺産』を消滅させたジルは、“神帝”緋雪より“闇の森”全域を領土として与えられた。そしてこっそり聖都を離れ、後継者争いが勃発しているオーランシュ王国に向かうジル。行方不明のオーランシュ国王の継承者として挙兵した「シルティアーナ姫」との対面を果たすが、そこで驚愕の事実が明らかに!?『吸血姫は薔薇色の夢をみる』の100余年後の世界を描く人気シリーズ、第14弾!
バルト三国・リトアニアに伝わる民話、詩人サロメーヤ・ネリスが物語詩に仕立てた名作。物語は、水浴びを終えて帰り支度をする三姉妹のもとへへびの王が求婚にくるところからはじまる。舞台は、主人公エグレの生まれ育った漁村、へびの王の住む海の底にある豪華絢爛の琥珀の城、夏至祭りの短い夜の妖しく恐ろしい森、そして、静かに凪いだバルト海…。1940年の刊行から今日まで、リトアニアで愛され続けてきた作品を、リトアニア語・日本語の対訳でお楽しみください。
ミスラ教国の地下へと向かったノールは、そこで女性冒険者アスティラと出会う。そこに現れた教皇アスティラは、巨大骸骨の聖ミスラを使って二人を襲わせた。パリイするノールからのがれ、聖ミスラは今度はリーンとティレンス皇子を襲う。巨大骸骨の魔の手からリーンは逃れることができるのか、そして冒険者アスティラの秘密とは? 急展開を見せる第4巻!
超絶シビアな魔境に追放された貴族の少年ノアは自身のスキルを解明しながら仲間を集めていく! 公爵家の長男ノアは父から追放を言い渡される。 その理由は洗礼でノアに芽生えた根源技能《聖王》。 この前例のないスキルのせいで教会から《背教者》に認定されたノアは、強力な魔物が住みつき、人間の寄り付かない魔境《煉獄の森》に置き去りにされてしまった。 途方に暮れるノアだったが、未知のスキル《聖王》から派生した技能《従属契約》で幼い魔猫やコボルトの群れを仲間にしつつ、何とか魔境で生活の基盤を築いていく。 そこに追手として現れたのは教会の最強戦力《聖女》の一人、アト。 そしてノアのスキルは《聖女》すら従属させてしまい…… 相手を従属させ、さらに従属させた者の技能を借り受けることが出来る、最強スキルを手に入れたノアの辺境成り上がりストーリーがここに開幕!
魔族のカイトシェイドは四天王の一角として先代魔王から任されたダンジョン「魔王城」の維持管理を担ってきたが、脳筋な現魔王から無用扱いされ追放されてしまう。しかし、維持管理を極めたカイトシェイドはダンジョンづくりにおいて最強の実力者になっていた。超辺境の街をダンジョン化し無敵の拠点を構えようと、仲間を集ったり、試しにつくったダンジョンに人を誘導したり、様々な行動を起こすうちに、なぜか現地の住民から慕われるようになり…!?
外道箱と血に狂う赤黒い犬、ないはずの右腕を掴む手、皮袋を引きずり徘徊する童殺し、化粧箱を泳ぎ回る異形の魚、ループする隧道(すいどう)… 隻腕の見鬼(けんき)・千早と、オカルト嫌いな県庁生安課・大野木は、骨董屋「夜行堂」店主によって引き合わされ、多発する怪異の解決に挑む。人の情念や想いが、人ならざるものとなり引き起こす、数々の呪いと悲劇。その様を静かに眺める、夜行堂店主の真の目的とは…。SNSで話題の怪異譚、待望の書籍化! 序/夜行/穢向/洩呪/翡抄/団死/残仇/叫禍/掬魂/忌檻/至双/狂歌/紫眼/揺花/悪會
19年間、聖剣の勇者としてクレンラード王国を魔物から守ってきていたウェルは、残り1年で勇者の任も終わるというところで、王女姉妹にはめられて犯罪者の烙印を押されて追放されてしまった。人の国で生きていけなくなったウェルは、魔族領で鬼人族の女性・ナタリアとその娘のデリラに拾われる。ウェルは鬼人族の集落で暮らすことになり、ナタリアとデリラの二人との仲を深めながら、ゆったりと暮らしていく。第9回ネット小説大賞期間中受賞作。