2022年3月発売
異世界に突然転移したが、保護してくれた冒険者のアジトでスローライフを満喫しまくっている悠利。 大量のジャガイモを消費するためフライドポテトを作ったり、頂き物の高級生ハムを使ってしゃぶしゃぶをしたりと料理技能(スキル)が大活躍! そんなある日、新ダンジョンの調査へ同行することになったが、そこはろくな罠(トラップ)もなく、安全地帯は快適な宿屋風、名称も「数多の歓待場(仮)」とヘンテコな場所だった。 しかし、その奥には【神の瞳】赤判定の超危険地帯があり……!?
ベスティア帝国後継者争いに第三皇子・メルクリオ派ーー反乱軍として参戦したレイ。第二皇子が派遣した討伐軍が惨敗し、次は第一皇子派が精鋭揃いで出兵する。 しかし、討伐軍を待ち受けるのはレイが直々に鍛え上げた精鋭隊で……!? また、交戦ムードの第一・第二皇子派に対し、第一皇女・フリツィオーネは、反乱軍と手を組もうとしていた。しかし戦力不足の第一皇女軍が単独で帝都を抜け出るのは困難。脱出を手引きするため帝都に向かうレイだったが……。
ヒロのゴールドスター受勲のため、皇帝の居城がある帝国首都にやってきた一行だが、華やかな首都ではイベントが目白押し。クリスと旧交を温めたり、エルマの家族とも無事面会するも、シスコンの兄が決闘を挑んできたり…。さらに、皇女様がミミとそっくりなことが判明して大騒動寸前に!皇女とともに受勲式後に対面した皇帝は冒険のエピソードを楽しそうに聞く好人物と思いきや、突如ヒロの実力を見るために帝国中の精鋭を集め武闘大会を開くと言い出し…!?
無事竜を退治し神器「天照の冠」を得たフローラは、教皇に頼られ、謎の遺跡の調査に同行することに。だが突如光に包まれ、フローラはリベルと神界へ転移してしまった! そこで出会ったのはまだ幼い竜ノア。聞けばなんとリベルの弟だという。 神界では神々の力を弱める異変が起きているらしいが、人族のフローラには無関係……どころか、天照の冠を帯びたフローラは若い神から高位神族に勘違いされ……? フローラの魔法ともふもふ精霊が神々さえも救う!!
母の不遇な半生と実業家一家の愛憎を描く 柴山芳三が事業に失敗して困窮しているとき、管財人として現れ、救いの手を差しのべた小田村大介は、じつは芳三が没落するきっかけを作った人物だった。 豪腕の実業家であり、気鋭の政治家でもあった小田村は、あるとき芳三の娘・月子を強引にさらい、自分のものにしてしまう。月子は一男一女をもうけ、愛人として空しい日々を送っていたが、短歌に生きる希望を見いだし、小田村の死後もたくましく生きていこうとするのだったーー。 作者の父・堤康次郎をモデルとした『父の肖像』と対をなす作品で、歌人でもあった作者の母・青山操とそのきょうだい、そして作者自身と思われる人物が登場する自伝的長編。
表題作「夜風の縺れ」は、1955年9月に発行された同人誌「運河」第1号に収められていたもので、従来、色川作品最古といわれていた「小さな部屋」(1956年9月「文学生活」初出、『色川武大・阿佐田哲也 電子全集7』所収)よりも古く、『怪しい来客簿』(『色川武大・阿佐田哲也 電子全集1』所収)の「門の前の青春」にもつながる貴重な作品。さらに、杉民也名義で書かれた「寝心地よいアスファルト」、歴史小説「影にされた男」「覇城の人柱」などの新規発掘作品8篇を収録。加えて、『色川武大・阿佐田哲也 電子全集23』より、30篇の単行本未収録小説・エッセイと、1985年に記されたまま公表されていなかった「日記」を網羅した決定版。
国民的キャスターとして成功を収めた主人公と、売れないミュージシャン崩れの親友。時を経て、二人の人生が再び交錯するとき、主人公には死が迫っていた。「俺はもう、幸せなままで、死ぬよ」彼は、誰にも言えない、たった一つの秘密を親友に託そうとするー。「幸福」の真実に迫る、慟哭の初小説。
そんな時は待とう、 静かに。諦めず。 いい風があなたに吹く日まで。 そこに降り立ち、飛び立つまでのひととき。 旅人たちの人生が交差し、奇跡が起こる。 『桜風堂ものがたり』シリーズの著者が贈る 珠玉の空港物語。 【著者からのコメント】 コロナ以前は、たまに空を飛ぶことが わたしの日常で、空港で過ごす時間も また日常でした。 滞在の時間を長めにとって、カフェで 版元さんと打ち合わせしたり、 大きな窓から空や飛行機を見ながら ラウンジでのんびり仕事をしたり、 本を読んだりしたものです。 ある日、羽田空港のレストランで、 ひとり昼食をとりながら、 ふと、行き交うひとびとの足音や声に、 耳を澄ませたことがありました。 みんな旅の途中なんだな。 それぞれの旅の。そして人生の。 ひとときここで翼を休めて、 またそれぞれに飛び立つんだなーー。 そう思うと、みなが同じ大きな船に 乗り合わせた旅人のように思えて、 愛しくなりました。 その時の気持ちが核になり、 『風の港』は生まれました。 第一話 旅立ちの白い翼 夢破れて、故郷の長崎へ戻る亮二は荷物を まとめて空港へ。似顔絵画家の老紳士と出会い 思わぬ言葉をかけられる。 第二話 それぞれの空 「本は魔法でできているの」小さな書店を 営んでいた祖母の言葉。いま空港の書店で 働く夢芽子が出会う、ちょっと不思議な物語。 第三話 夜間飛行 恵と眞優梨は33年ぶりに空港で再会する。 少女の日のすれ違いと切ない思い出を 名香の香りに乗せて。 第四話 花を撒く魔女 老いた奇術師幸子は、長い旅の果て、 故国の空港に降り立つ。 自分の人生が終わりに近いことに気づき、 来し方を振り返る。
「私はウソを申しません」「経済のことは池田にお任せください」……わかりやすいフレーズで聴衆の心を掴み、 「聞く耳のある鬼」の異名を持つほど人の話に傾聴した池田総理。 今まで池田総理に関する数多の評伝や研究の書が出版されたが、本書は、〈日本初のファーストレディ〉と呼ばれた満枝夫人の目線で描き、その夫婦像にも焦点を当てた新しい切り口の長編ヒューマンドラマ。 長期の闘病と先妻の死で、地獄をさまよった池田勇人は、その後も、戦争、占領政策、日本の独立、安保闘争など時代の動乱にまみれていく。1960年に首相となり、それまで温めてきた「所得倍増計画」をぶち上げ、日本は急速に高度成長へーー吉田茂、J・F・ケネディとの親交。のちに総理となる大平、宮澤ら若き秘書官たちとの青春。そして泣いて笑って二人三脚、満枝夫人とともに駆け抜けた、情熱と成長の物語。宏池会の源流もたどれる渾身の一冊。
常に太陽に同じ面を向ける植民惑星の、永遠の昼と夜に挟まれた黄昏地帯で、ゆるやかに衰退してゆく人類。ソフィーは愛する対象であり革命を志すビアンカをかばって町を追放されるが、永遠の夜の中で異質な知的生命体と出会い、人類がこの過酷な惑星で生き延びるための重大な秘密に迫ってゆく…。ネビュラ賞・ローカス賞受賞『空のあらゆる鳥を』の新鋭作家が放つ、ローカス賞SF長編部門受賞・ヒューゴー賞候補作。
編集者ロベール・デュボワが週末に原稿の束を抱えて帰ることはもうない。持ち帰るのは何本もの原稿の入ったタブレットのみだ。紙の本は消えてしまうのか?読者は何を求めているのか?なじみのレストランでの、ワインと料理に舌鼓を打ちながらの著者との打合せも、もうなくなるのだ。今や、ワインよりビール、コーラとハンバーガーの若者たちが中心となり…彼らの提案の新鮮さに驚かされもする。おまけに行きつけの昔ながらのビストロはスシ・レストランに身売り!紙に埋もれて生きてきた昔ながらの編集者デュボワが直面する時代の変化の嵐。当惑そして諦め…しかし軽やかに飄々とそれらを超越する彼。変わりつつある出版界と読書人たちに捧げる、小品でありながらも風格ある一冊。
推理小説の名探偵に憧れて“天野春近探偵事務所”を開いたものの、依頼は多くはない。以前の事件で知り合った中学生・楓の家庭教師も副業として継続している。そんな夏の日、どこか不自然な様子を見せる園児がいるので調べてほしいと、保育園の園長から相談を受けた。表立って不審な点は見られないが、長年子どもたちに接してきた園長のカンだという。調べを始めて数日後、春近は園児との散歩途中にこちらを指さすような動きをする子どもの霊に気づく。その霊は先月に亡くなったばかりの園児だと判明するが、はたしてその動きは何を意味しているのか?『ただし、無音に限り』に続く、“霊の記憶が視える”私立探偵・天野春近の調査ファイル。
隣国から第三王子がやってきた! 闇の精霊に迫る異世界ハッピーファンタジー、第四弾! KADOKAWA「ComicWalker」にてコミカライズ好評連載中! 無事に魔力を取り戻すことに成功したラシェル。そんなラシェルとルイの結婚発表の舞踏会に、ほとんど国交のない隣国オルタ国の第三王子イサークがやってきた。なんと、イサークはラシェルと同じく闇の魔術の使い手だった。 オルタ国での式典に招待されるラシェルとルイだったが、そこでとんでもない事件がーー 悪役令嬢が精霊と共に未来を変える、異世界ハッピーファンタジー、第四弾!
攫われたルイーゼの運命は!? 乙女ゲームの破滅ヒロインに転生した主人公が 「嫌われ役」として未来を変えていく異世界ファンタジー、第三弾! ルイーゼは何者かの策略に嵌まり連れ去られてしまった。気付いたら祖国ははるか遠く、隣国マインハイム王国へと足を踏み入れていた。驚いたのも束の間、さらなる災難がルイーゼの身に降りかかる。 一方アルフォンスはルイーゼの身を案じ、行方を追うべくマインハイム王国へと向かったのだった。 新たな出会いを経て困難に抗う2人を待ち構えているのは幸せな結末かそれとも……。
働かない宣言をしたエクスの夢のような毎日! ぜーたいに働かない初級魔導師の忙しい日々を綴った異世界ファンタジー、第二弾。 書き下ろしストーリーも追加収録! コミカライズも「ガンガンONLINE」で好評連載中! ルカを散歩に誘ったエクスは、古代魔法王国の遺物である地下通路を通り、神秘的な雰囲気の秘密の場所に案内する。 古びた塔を登ると、隣町のシープタウンにはたくさんの飛行船が集まっていた。 どうやらシープタウンでは音楽フェスを開催しているらしい。 ルカと一緒にシープタウンへ向かうことになったエクスだが、そこで新たなトラブルに巻き込まれて……。 働かない宣言をした初級魔導師の異世界ファンタジー、第二弾!
「このライトノベルがすごい!2023」(宝島社刊) 単行本・ノベルズ部門第1位!殿堂入り! シリーズ累計800万部突破!(電子書籍を含む)
1021の職を制して、強ジョブ・お宝超ゲット!“生きるデータベース”のリアル・ダンジョン攻略ファンタジー!
鎌倉源平大河ロマン! 13人衆イチの洞察力に優れた武士梶原景時が見つめた、 峻烈の人頼朝×戦の申し子義経 乱世の光と影、そして生と死。なぜ兄は弟を拒絶したのか? 武者たちの世が拓かれた時ーー 天は晴れ、潮の匂いが濃かった。しかし濃密な潮風をもってしても拭い消せぬ異臭が、浜に置かれた黒漆の櫃からは溢れ漂っていた。義経の首級は美酒に浸され、櫃に封じこめられているのだった。(ぶざまではないか。みじめではないか)景時の胸にこみあげるものは、不思議な怒りであった。(あれほどの天賦の才を……)景時は、くやしかった。なぜ、九郎義経は、死ななければならなかったのか。(本文より) これまで義経を讒言した悪役とされてきた景時に光を当て、頼朝と義経の新たな姿を描く歴史小説、ここに誕生。