2022年6月24日発売
代々強力な魔獣と契約して大陸に覇を唱えてきたローレンディア国。その王子であるタクトは契約魔獣を決定する成人の儀を迎えるが、選んだのはフワフワモコモコの羊・エーデルだった。戦いに向かない魔獣を選んだことに激怒した国王はタクトを追放。タクトはゴロツキだらけの奴隷船に収容され、海の藻屑にされかけるもスキル【調停者】を駆使して船内を平和に導く。さらにたどり着いた無人島・告死島ではスキル【錬金術師】を発動。すると、使えない魔獣と思われていたエーデルが錬金の素材として万能の力を持つ「黄金の羊」であることが発覚し…!? 【テイマー】【魔法使い】【錬金術師】【調停者】--使えるスキルをフルに活用し、無人島を豊かな領地に開拓していくタクト。タクトの元には王族の末裔や傭兵団の族長など個性的な仲間が集まり、島は賑やかな領地へと発展していく。やがてタクトの活躍は国王の耳にも届くことになり…。「エーデルさえいれば、どこでだって生活できる」追放されたお気楽王子による、のんびり無人島開拓、開幕!!
日本で限界社畜サラリーマンをしていたところ「最高の回復術士(クレリック)」として異世界に召喚されたリュージ。しかし召喚は手違いだったらしく、リュージは即捨てられてしまう。社畜生活に飽きていた彼はこれ幸いとばかりに異世界でスローライフを謳歌することを決意するが、そんな時『白魔法』ならぬ『城魔法』という謎のスキルを手に入れる。「もしかしてただのギャグスキルなのか?」--しかしこの外れと思われた『城魔法』が、実は規格外な魔法で…!? 鑑定や診察、調合など多くのスキルを駆使し、行く先々で無自覚に活躍してしまうリュージ。さらには妖精たちから授けられた新たなる“手違いスキル”も加わり、最強治癒師としてどんどん名を馳せていき…。 「俺はただ憧れのスローライフを送りたいだけなのに!」 様々な手違いに見舞われた最強治癒師による、まったりのんびり(?)異世界ファンタジー開幕!
鮎のように悔いなく生きろ。すべてを焼き尽くした空襲、福井地震、大水害…。愛子18歳。未曾有の惨禍を乗り越え、今を懸命に生きる女鮎漁師の物語が現代という時代に熱く語りかける。第11回新田次郎文学賞作品、待望の復刊。
もうすべては終わるのに、きみの体はあたたかい……小さな小さなミジンコほどの劇団で、体を売りながら芝居に打ち込む少女。孤独を抱え、壊れていく仲間たちに打ちのめされながら。私たちは、どうすればよかったのだろう。壊れ、崩れていく関係を、それでも、必死で、繋ぎとめようとしていた──歯ぎしりしをながら。たよりなくも、いじらしい、儚い祈りの青春群像。 自伝的小説処女作『臆病な僕らは幸福を病んで』姉妹編。 ガラクタの居場所 生きたくて デラシネ 遠い日の花火 それぞれの痛み 終わりのはじまりの幕が開くとき 救いの歯ぎしり ガラクタたちは、今日も震えながら