2022年8月17日発売
世界的な人気を誇るゲーム『七英雄の伝説』。その続編を世界最速でクリアした大学生・蓮は、ゲームの中に赤ん坊として転生してしまう。『七英雄の伝説』の主人公に転生?そう思った彼は、母の口から自分の名前を聞いて耳を疑う。それは、物語の途中で主人公たちを裏切る同級生の名前で、彼こそ世界を絶望の底に突き落とし、陰で暗躍する謎の強者だった。平和に生きたいと願う蓮は、ひっそりと辺境で暮らすことにする。だが、ゲームで自分が命を奪うはずの聖女に出会い懐かれ、思いもよらない冒険へと踏み出していくことになるー。
第一王子・レオルとの決闘に勝利し、アルフレッドは無事シャルロットの冤罪を晴らすことができた。しかし、レオルの心の隙間につけ込み裏で暗躍していたルシルによって、レオルは右腕を失い「王衣指輪」も奪われてしまう。ルシルを他国からの刺客だと判断した国王は、留学していた第一王女・ルーチェを国に呼び戻すが、彼女の帰国と合わせて“氷雪王子”と呼ばれる天才王子・ノエルがレイユエール王国を訪れる。噂の第三王子がここまで温い男だったとはな。ラグメント討伐のためなら周囲の犠牲も厭わないノエルとアルフレッドは衝突してしまいー。WEB連載版から全面改稿!書籍版オリジナル展開で贈る、悪役王子のヒロイック・ファンタジー、第二弾!
「無双鉄騎団」の仲間たちとともに幾多の戦場を潜り抜けてきた少年・勇太。彼らは鉱石採掘のために潜った「巨獣の巣」で、封印されていた最悪の大賢者が甦り、巨獣の封印を解こうとしていることを知る。巨獣復活を阻止するべく、行動を開始する勇太たち。しかし、彼らの前に立ちふさがったのは、勇太の元クラスメイトにして最愛の想い人・白雪結衣が属するエリシア帝国の調査隊だった!激化する戦いの中、勇太が下した決断は…!?「俺が一人で、あいつらを止める」そして「クラス最安値」の英雄は、単身で大国を巻き込んだ最大級の戦争に突入する!異世界メカバトルエンタメ、シリーズクライマックス!
雪の舞う中、懲罰勇者部隊に新たな任務が課せられる。最終目標は陥落した第二王都ゼイアレンテの奪還。魔王現象二十一号『アバドン』の支配下にある王都から進出してくる異形の軍勢を叩き、トゥジン山に攻略拠点を築くというものだった。しかし、ザイロたちに告げられたのは、単独で先行してトゥジン・トゥーガ丘陵を占拠し野戦築城にて拠点を確保するというもので…。「-そうだ。完全に、囮だな」無謀な作戦に激怒するザイロたちの前に、元聖騎士団長で懲罰勇者に堕ちたパトーシェが現れる。そんな絶望的な状況のなか、異形に追われる王子と王女を助けたことが思いがけず戦況を動かしていく。書籍版オリジナル展開で贈る、極寒の王都奪還作戦の行方はー!
極めた『鑑定』スキルで憧れの巨乳受付嬢・サティさんが実は魔王でパッドだったという秘密を暴いてしまった俺・アルト。妹同然の勇者が実はヤンデレ気味なブラコンだったり、魔王に従う四天王は揃いも揃って(ダメな意味で)ヤバい連中だったり、そんな奴らが巻き起こす事件に付き合わされる俺だったが、それでもサティさんを支えるべく、近く行われる四天王の選抜試験に参加することにした。そんな折、勇者の仲間の魔法使いや聖女、さらには先代の四天王までが俺の前に姿を現す…!!うん、もうダメな予感しかしねぇ…!
アメリカ、カリフォルニア州。海沿いの町ケープ・ヘイヴン。30年前にひとりの少女が命を落とした事件は、いまなお町に暗い影を落としている。自称無法者の少女ダッチェスは、30年前の事件から立ち直れずにいる母親と、まだ幼い弟とともに世の理不尽に抗いながら懸命に日々を送っていた。町の警察署長ウォークは、かつての事件で親友のヴィンセントが逮捕されるに至った証言をいまだに悔いており、過去に囚われたまま生きていた。彼らの町に刑期を終えたヴィンセントが帰ってくる。彼の帰還はかりそめの平穏を乱し、ダッチェスとウォークを巻き込んでいく。そして、新たな悲劇が…。苛烈な運命に翻弄されながらも、彼女たちがたどり着いたあまりにも哀しい真相とはー?人生の闇の中に差す一条の光を描いた英国推理作家協会賞最優秀長篇賞受賞作。
アマンダとクレイは、子供ふたりと一緒にニューヨーク郊外に借りた別荘で一週間、休暇を楽しむつもりだった。束の間の休暇を楽しんでいたのに、夜中に突然ドアをノックする音がー。別荘の持ち主だと名乗る老夫婦が現れ、ニューヨークが停電になり大混乱に陥ったとアマンダとクレイに告げる。やがて起こる奇妙な現象の数々。インターネットもテレビも電話も繋がらなくなり、外の世界で何が起こっているか知る由もない6人が、生き残るすべを求め、暗中模索を始めるー。ジュリア・ロバーツ主演でNetflix映画化も決定の長篇小説。全世界27カ国で刊行決定の話題作、待望の邦訳!オバマ元大統領が薦める2021年の夏の読書リスト。ブッシュ元大統領の娘、ジェナ・ブッシュ・ヘイガーの読書クラブ#ReadWithJenna選定図書。2020年全米図書賞小説部門最終候補。2020年各紙誌のベストブックに選出!
管内の犯罪認知件数が全国ワースト5に入るV県警捜査一課に配属された新人キャリア警察官の甲斐彰太郎。彼は、警官一万人以上が所属する大所帯で、実地経験のないまま管理官として放火事件捜査の陣頭指揮を執ることになる。ノンキャリアの警官たちから面従服背の扱いを受けつつも、捜査一課長の大東、一課四係班長の渡辺、所轄署刑事の阿南らの助力を得て、甲斐は県警内で捜査の主導権を確立していく。やがて管内で凄惨な殺人事件が次々と発生。見せしめのごとき死体遺棄と捜査関係者の不審死、その背後には警察関係者が?一連の事件の黒幕を突き止めるべく捜査を始めた甲斐を待ち受けていたのは、十二年前の警官焼死事件に端を発する、V県の警察・政財界を揺るがす一大疑獄だった…。次代を担う警察小説作家が満を持して放つ、渾身のハードボイルド長篇。
小説を“家”に喩えれば、この物語は家を美術作品で飾った“文学の家”です。ある経緯から花にされたマキカは惑星で井戸の管理人・ヒーローの世話を受けますが、突然ヒーローが旅に出てしまい、花は枯れ、花のチリは宇宙空間を漂い、地球に到達して花として蘇り、一本脚のマキカはインドをスリービートで跳ねて歩き、つらい旅路で心も体も揺れながら不思議な声に導かれて旅を続け、煙の中から人間マキカが現われ、戦争の砲火と軍靴の音の中から英雄が生れたように、マキカには救世主の期待がかかります。マキカはヒーローの正体を見破り天国から幸せのしずくを地上に落としてくれるようにねだります。この物語は地獄のような戦場やつらい社会の上にヒーローが落としてくれた幸せのしずくかもしれません。花通信によってバスルームに描いた絵で綴った物語全十五話。