小説むすび | 2022年9月26日発売

2022年9月26日発売

クロコダイル・ティアーズクロコダイル・ティアーズ

出版社

文藝春秋

発売日

2022年9月26日 発売

【第168回 直木賞候補作】 ベストセラー作家、雫井脩介による「究極のサスペンス」 この美しき妻は、夫の殺害を企んだのか。 息子を殺害した犯人は、嫁である想代子のかつての恋人。被告となった男は、裁判で「想代子から『夫殺し』を依頼された」と主張する。犯人の一言で、残された家族の間に、疑念が広がってしまう。 「息子を殺したのは、あの子よ」 「馬鹿を言うな。俺たちは家族じゃないか」 未亡人となった想代子を疑う母親と、信じたい父親。 家族にまつわる「疑心暗鬼の闇」を描く、静謐で濃密なサスペンスが誕生! 「家族というのは、『お互いに助け合って、仲睦まじく』といった一面が取りざたされることも多いですが、そうじゃない部分もあります。ある種の運命共同体であるからこそ、こうしてほしいという願望を押しつけあったり、求めあったりして、生きづらさも生んでしまう。だからこそ、ドラマが生まれる。家族が一枚岩になれないときに生ずる『心の行き違い』は、サスペンスにしかならない」(著者インタビューより) 全国の書店員さんから、驚愕と感嘆の声が届いている傑作をぜひ!

煉獄の時煉獄の時

著者

笠井潔

出版社

文藝春秋

発売日

2022年9月26日 発売

著者のライフワーク〈矢吹駆シリーズ〉11年ぶりの最新作、800ページの超大作! 1978年6月。ナディアは著名な作家のシスモンディに、友人・矢吹駆を紹介する。シスモンディのパートナーであり、戦後フランス思想家の頂点に立つクレールが彼女にあてた手紙が消失した謎を駆に解き明かしてほしいというのだ。しかし手紙をネタに誘い出されたシスモンディとナディアは、セーヌ川に係留中の船で全裸の女性の首なし屍体を発見する。事件の調査のためリヴィエール教授を訪ねると、彼は若き日の友人、イヴォン・デュ・ラブナンのことを語り始める。39年前、イヴォンも首なし屍体事件に遭遇したというのだーー。 時空を超え広がる謎の迷宮に、矢吹駆が挑む! 序章 冬の越境 【現在1】 第一章 深夜の電話 第二章 手紙の消失 第三章 船室の屍体 第四章 教授の回想 【過去】 第五章 兵士の帰還 第六章 悪夢の記憶 第七章 無頭の女神 第八章 廃墟の秘儀 第九章 戦争の序曲 第十章 灰色の首都 【現在2】 第十一章 狂気の論理 第十二章 双子の運命 第十三章 獄舎の証人 第十四章 手紙の発見 終章 夏の越境

よくがんばりました。よくがんばりました。

著作累計100万部を突破した 小説家・喜多川泰が紡ぐ心の再生物語。 [あらすじ] 中学校の社会科教師として30年のキャリアをもつ石橋嘉人は、心が不安定な新米教師・山吹日奈の面倒をみながら、コロナ禍で大きく変化する教育現場や子どもたちの心情に憤りを感じていた。ある日、愛媛県警からの連絡で実父が亡くなったことを知る。父親とは38年前、逃げるように母親と家を飛び出してから会っていないうえに、自分の記憶からも消していた存在だった。時はちょうど「西条まつり」が行われる秋の10月。江戸時代から続く日本一のだんじり数を誇る祭りの高揚感が、唯一の父親との記憶を蘇らせた。義人は、生まれて初めて父親の実像と向き合う決心をする。それは、自分の心を癒す再生の時間でもあった。 [本文より] 自分に与えられた条件のなかで、起こることすべてを受け入れて、誰にもその苦しみを理解してもらえないままに、ひとつの旅を終えた人に対して湧いてくる言葉は、嘉人のなかではひとつしかなかった。 「よくがんばりました」 そしていつか自分も人生を終えるときに、誰かが、誰でもいい、たった一人でもいいから、自分に対してそう言ってくれたら、自分の人生は報われるんじゃないか。そう思えた。 人間の凄さっていうのは、 すべての人が、その人の人生を 懸命に生きているところにある。 春の風のようなひかり 1978 パノプティコン 2022 湊哲治 2022 離郷 1984 故郷 2022 祭りの記憶  御旅所 1982 真鍋陽子 2022 ひかりに照らされて 宮出し 2022 人の凄み 2022 御旅所 2022 同行二人 1984 あとがき

【POD】暗い館【POD】暗い館

発売日

2022年9月26日 発売

[商品について] ー雪も清浄だし、寒さも清浄だ。この中で死んだら、僕の穢れも少しは許されるだろうー 《殺人、即ち完全犯罪は芸術だ》と思っているのだーー。 17歳の早春、文学青年の「僕」がはじめて親友である菊巳の家、湖の畔に佇む古風な2階建ての西洋館に訪れたとき、冗談とも付かない様子で彼はそう言った。僕は菊巳に対してどこか不穏な感情を抱きながらも、彼との付き合いは続け、西洋館を中心に巻き起こる菊巳の家族の複雑な秘め事の坩堝を垣間見ていく。--ひとりの青年の苦悩を通して自由であること意味を問い直した、19世紀のロシア文学をも彷彿とさせる哲学的小説。 [目次] 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 第八章 第九章 第十章 著者紹介 [出版社からのコメント] 小説は人の手によって生みだされた物語であると同時に、その時代を生きる人々を映す鏡でもあり、また過去の時代の残り火から発せられる残照でもあります。本書の物語が、その世界の中に何を宿すのか、ぜひ手に取ってご覧いただければ嬉しく思います。 [著者紹介] 成澤 昭徳(なりさわ・あきのり) 昭和17年生 昭和38年 詩集『処女』思潮社刊 昭和45年 詩集『神秘』青土社刊 平成元年 小説『供犠』勁草出版サービスセンター刊 平成14年 詩集『座標系』私家版 平成30年 小説『飛鳥(あすか)伝説』文芸社刊 令和2年 戯曲『背教者』文芸社刊

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