小説むすび | 2022年発売

2022年発売

紙魚の手帖Vol.03紙魚の手帖Vol.03

■『短編ミステリの二百年』(小森収編)完結記念、対談や各巻解題、短編掲載などで贈る。特集「祝・完結!『短編ミステリの二百年』振り返り」。■気鋭が描く、青春ミステリ長編開幕! 新連載、澤村伊智『特撮なんて見ない』。■当代きっての本好き三人がとっておきの短編を紹介する、エッセイ新連載。有栖川有栖、北村 薫、宮部みゆき「ぼくたちが選んだ」。■乾石智子、倉田タカシ、倉知 淳、近藤史恵、榊林 銘、砂村かいり、松樹 凛、森谷明子、イザベル・フォール、リング・ラードナーが贈る、読切掲載ほか。 ■目次■ 【特集】祝・完結!『短編ミステリの二百年』振り返り 対談 小森 収(『短編ミステリの二百年』編者)×杉江松恋(書評家) ここだけの編集後記 『短編ミステリの二百年』全6巻 編者解題 誰が配ったっけ? リング ・ ラードナー 直良和美 訳 (『短編ミステリの二百年』ボーナストラック) 【新連載】 特撮なんて見ない 第1回 澤村伊智 【読切】 運命女神(リトン)の指 乾石智子 おうち 倉田タカシ 正義のための闘争 倉知 淳 幻想のフリカッセ 近藤史恵 自殺相談 榊林 銘 銀が舞う 砂村かいり 影たちのいたところ 松樹 凛 聖樹(せいじゅ)/星合(ほしあい)森谷明子 私の性自認は攻撃ヘリ イザベル・フォール 中原尚哉 訳 【ESSAY】 ぼくたちが選んだ 第1回 有栖川有栖・北村 薫・宮部みゆき 翻訳のはなし 第1回 エンタメ翻訳党宣言 田口俊樹 乱視読者の読んだり見たり 第2回 ジーン・ウルフの「取り替え子」を読む 若島 正 【COLUMN】 ひみつのおやつ*ポテトチップス 蝉谷めぐ実 私の必需品*今日の一本 風森章羽 【INTERVIEW 期待の新人】 明神しじま 【INTERVIEW 注目の新刊】 『残月記』 小田雅久仁 【BOOKREVIEW】 [文芸全般]   瀧井朝世 [国内ミステリ] 宇田川拓也 [翻訳ミステリ] 村上貴史 [SF]      渡邊利道 [ファンタジイ] 三村美衣

【POD】狸の来た日々【POD】狸の来た日々

著者

松岡節

発売日

2022年2月10日 発売

[商品について] ーー日本ではタヌキは狸と書きますが、中国では次のどの漢字で書かれるでしょうか。 1.狢  2.狎  3.獺 正解は、本書 第1章7節「狸という文字 里から町のけものに」をご覧ください。 阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件が起き、憂鬱な日々の中、ある日突然、側溝から現れた二匹のタヌキ。やがて自宅の庭に通うようになった彼らとの出逢いをきっかけに、著者と愛くるしいタヌキとの日常が始まるーー。食事から出産、子育てまで、庭に訪れるタヌキの生態やタヌキに関する逸話、童話、豆知識など、微笑ましいイラストと共に語られる、優しく楽しい「タヌキ録」。 [目次] はじめに おや? ある日突然の出会い 町ダヌキ すみか奪われ側溝へ 庭へおいで 餌付けで“招待”計画 空っぽの皿 庭に誘導作戦を決行 いたずら 朝起きると履物が… タヌキとは イヌ科に納得の容姿 狸という文字 里から町のけものに 巣穴 夜行性、日中の居場所 化かされた 音もたてずにドロン ためふん 同じ所に増えていく 埋める 始末すれば違う所に? 情報交換 共同トイレが発信源 ふん虫 後始末の過程を観察 トイレ使用中 安らぎの表情で排便 タヌキが好きでも 周りに迷惑かけずに 常連客 対照的な性格の2匹 タヌキごはん 冷蔵庫掃除も兼ねて 薬入りソーセージ 仕掛け見抜き食べず カエルもミミズも 庭で見つけてパクリ タヌキパン バターロールに夢中 スズメの滑り台 タヌキごはんのおこぼれ 夫婦愛 妊娠“妻”の食事優先 カンペイちゃん そっくりの三角眼で お産はいつ? 姿見せず期待と不安 夫の協力 子育てに参加餌運ぶ 引っ越し 安全な場所で子育て バトンタッチ さて、子ダヌキは何匹? 引っ越し先は? 発見できぬ一家の巣 子ダヌキ登場 期待通りのデビュー 子ダヌキは何匹? なぜか1匹ずつ来訪 一家勢ぞろい 特別食で“6人”接待 孫とタヌキと 一家“6人”庭に出現 ムカデリー 顔面腫れても元気者 てんでばらばら “6人”の誰かが来訪 月夜のタヌキ 庭の“遊園地”で遊ぶ 子別れ 厳しくさっぱりと タヌキの算数 パンをくわえて運ぶ 入れかわり立ちかわり 方丈記のような感傷 犬小屋のタヌキ(上) 必死に話しかけて… 犬小屋のタヌキ(中) 死んだらどうする? 犬小屋のタヌキ(下) 辛抱の果て一件落着 妻を呼ぶ声 聞けば寂々たる思い ポンポコポン 掘り返す音にリズム タヌキの腹鼓 化けるために打つ? 狸汁 うまい、と植木屋さん “町ダヌキ”の情報 ふるさとは狭くなる タヌキの功罪 人気者? 嫌われ者? 童話「げんさんのやきいも」(上) 女の子に退院の祝い 童話「げんさんのやきいも」(下) 親子5人とお別れ 懐かしいタヌキたち ぷっつりと消えた姿 おわりに 著者略歴 [出版社からのコメント] ほんの一昔前は、町でも見かけることのあったタヌキですが、現在では狂犬病などの問題やタヌキが住める森が少なくなったことで、タヌキと出会えることは少なくなりました。本書は、タヌキとの程よい距離感でその生態やタヌキにまつわるあれこれを楽しめる内容になっています。本書を通じて、多くの方がタヌキをはじめとする身近な自然に興味を持っていただければ嬉しく思います。 【著者略歴】 松岡 節(まつおか・せつ) 一九三二年、東京に生まれる。 幼少期を神奈川、中国の長春、東京、大阪、山口、香川、福井などで送り、高校一年のとき奈良に移る。 十三年間、奈良市公立幼稚園で保育に携わる。NHK教育番組の制作に参加するなどして現在に至る。 八十二年ミセス童話大賞優秀賞を、二〇〇六年、第四十六回久留島武彦文化賞を受賞。全国童話人協会会員。 作品に『ポカポカホテル』『かえるのレストラン』『たんじょうびのおきゃくさま』『たぬきのいとぐるま』『サンタクロースのそりにのって』(ひかりのくに刊)など

愛と言わない理由愛と言わない理由

耐えられない。でも、抗えない。 かつて慕った悪魔富豪の、冷酷な愛の要求。 大企業の御曹司ラファエロと、屋敷の庭師の娘グローリー。 5年前、若い二人は身分の差など気にせず愛し合っていた。 だが彼の父親に、息子と別れなければ家族を破滅させると脅され、 グローリーは泣く泣く一人屋敷を去るしかなかったーー 何も知らないラファエロに裏切り者だと恨まれながら。 そして今、彼女はすがる思いでラファエロを訪ねた。 弟が屋敷で騒ぎを起こし、窃盗の疑いまでかけられているのだ。 弟を訴えないで。できることはなんでもするから……。 そう懇願するグローリーに、ラファエロは冷淡に告げた。 「なんとかしてやろう、きみが体を差し出すなら」 〈春の訪れを信じて〉をテーマに、人生の冬とも言うべきときを耐え忍ぶヒロインの物語をお贈りします。弟を許してもらうための代価は、冷酷非情な“体の関係”。いまだラファエロへの愛を断ち切れずにいるグローリーは、心を軽んじられたようで切なくなり……。

スター作家傑作選〜小さな秘密の宝物〜スター作家傑作選〜小さな秘密の宝物〜

メリッサは暴漢に襲われ、隣家の跡取り息子ディエゴに救われた。それを機に二人は結ばれて夫婦となったが、この結婚はメリッサの罠と信じ込む彼と、その家族の仕打ちに耐えられず、彼女は妊娠を告げぬまま姿を消した。5年後、事故で瀕死状態に陥ったメリッサは、面会に来た夫に言い張った。「息子はあなたの子じゃない」と(『もう一度抱きしめて』)。孤児として育ったフェイスは運命の人との出会いを待ちわびていた。だから、誘拐犯から彼女を救ってくれたワースに純潔を捧げたのだ。“2カ月後のクリスマスに町の広場にあるツリーの下で会おう”そう約束して別れたが、当日、いくら待てどもワースは現れない。フェイスは絶望に打ちひしがれたーお腹に宿る、彼の子とともに(『星降る夜の出来事』)。レオン!アラーナはギリシア大富豪との予期せぬ再会に驚愕した。5年前、たった半年だったけれど、貧しかった彼女に夢のような愛と贅に満ちた日々を与えてくれた人。でも最後には誤解がもとで、ひどく罵られながら彼のもとを去ったのだった。今もまだ冷たい彼の瞳に、アラーナは震えた。もし彼に息子の存在を知られたら…(『愛人の秘密』)。切なく胸に迫る、シークレットベビー&再会愛。

冷酷王子と秘密の子冷酷王子と秘密の子

遅すぎるプロポーズは虚しいだけ── 王子が欲しいのは息子だけなのだから。 もうすぐ5歳になる息子を連れて街へ出かけたエマは愕然とした。 5年半前、彼女を不用品のように捨てた相手がいたのだ。 コンスタンチン! 美女との噂が絶えないミルス王国の王子。 1年付き合った末、彼は許婚がいるからと一方的に別れを告げた。 その後妊娠に気づいたエマは、厳格な両親に家を追いだされ、 強盗に全財産を奪われ、コンスタンチンには連絡すら拒否されて、 住み込みで働きながら一人で必死に我が子を育ててきたのだった。 「その子は僕の子だな?」こちらを睨みつけ、彼が詰め寄った。 お願い、私の宝物を奪わないで。エマは息子を胸にかき抱いた。 『ガラスの靴の片想い』に続く、ミニシリーズ〈愛と継承のはざまで〉の関連作をお届けします。王家の血を引く息子の幸せのため、王子からの求婚を受け入れたヒロイン。なぜか愛の言葉ひとつも口にしようとしない冷たい王子との生活はあまりに虚しくて……。

神の子を宿した罪神の子を宿した罪

なぜ愛してしまったの……? 私はお金で買われたも同然なのに。 なんて逞しい人。まるで海の神(ポセイドン)ね。無人の浜で出会った男性は、 コーラに、「ここは僕の秘密の避難所なんだ」と言った。 そこは彼女が一人になりたいときに行く隠れ場所でもあった。 翌日、コーラの実家が営む小さなホテルに、その男性が現れた。 彼が沖合に浮かぶ豪華クルーザーの持ち主のストラトだと知り、 コーラは驚愕する。ギリシア屈指の実業家がなんの用かしら? 「僕と、1カ月で世界中を回るクルージングを楽しまないか?」 昨日会ったばかりの、ハンサムな大富豪と? そんなの無理よ! だが、経営難の実家のホテルを助けてやると言われてしまい……。 ピュアなヒロインを描いて人気のアニー・ウエスト。実家を助けるため、お金持ちの道楽につきあうことに。ところがストラトが放つカリスマ性と男性的な魅力に絡め取られ、コーラは身も心も捧げてしまいます。彼の深い闇に気づいたのは、身ごもったあとで……。

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