小説むすび | 2022年発売

2022年発売

「出家」寂聴になった日「出家」寂聴になった日

出版社

百年舎

発売日

2022年11月7日 発売

流行作家・瀬戸内晴美は、なぜ51歳で出家し、寂聴になる道を選んだのか。 血縁関係にあり、長年、秘書として瀬戸内文学に仕えた著者による渾身の一冊。 「晴美」として半世紀を過ごし、「寂聴」になった「はあちゃん」。 従妹とその娘が見た瀬戸内寂聴の「生」とは……。 長年、秘書として瀬戸内文学に仕えた筆者が瀬戸内寂聴の出家の謎に迫る評伝小説。 装画は横尾忠則のオリジナルイラスト。  はあちゃんのこと 本郷ハウス 一九七三年秋 母・恭子の記憶  はあちゃんと恭子  一九七〇年の引っ越しの日  一九七三年 現生を捨てる  大工町 一九三六年  終の棲家  書き続けたいもの 中尊寺 一九七三年十一月十四日 一九七二年 恭子の回想  得度前夜 瀬戸内晴美の回想  得度式 十一月十四日 恭子の回想 終わらせ方 一九七三年夏  出家の理由 小説を書き続けるための芯  スプリングボード 私の瀬戸内寂聴 玲子の回想  手伝いはじめ 一九七〇年  はあちゃん倒れる 一九七五年  寂庵での手伝いが始まる 一九七八年  寂庵源氏誕生 一九九二年  戯曲への挑戦 二〇〇〇年  晴美と寂聴  念願の個人全集刊行 二〇〇一年  広がる創作のジャンル  手元不如意 書くことだけでなく  法話  寂庵  天台寺  戦争反対  教育  敦賀女子短期大学学長  文学塾塾長  徳島県立文学書道館  今度はいけない気がする 二〇二一年

東京彰義伝東京彰義伝

出版社

講談社

発売日

2022年11月9日 発売

江戸はいかにして東京になったのか? 戊辰戦争から江戸城無血開城、そして上野戦争ーー下町娘と“宮さま”の出会いが江戸の運命を変える!  明治十五年、新政府は維新において功績のあった者たちに報告書を出すよう求めたが、上野戦争で死んだ者の菩提を弔うための寺を作ろうとしている山岡鉄舟はどこ吹く風。剣弟子の香川善治郎は、すでに詳細な書面を出した勝海舟に江戸城の無血開城はじめすべての功績が奪われるのではないかと気が気ではないが、他人のメンツをつぶすような野暮を嫌う江戸っ子の鉄舟は、手柄は勝のものでよいと言って取り合わない。それでも江戸の町を戦火から守り、東京の礎を築いたのは師匠であると信じて疑わない香川は、書面の代筆を願い出る。そう思いつめる香川に鉄舟は、なぜ江戸が東京になりえたのか真実が知りたかったら「この町そのものである女」佐絵の話を聞くがよいと紹介状を書く。  下町の名物湯屋「越前屋」の娘・佐絵と上野寛永寺の若き輪王寺宮の間には知られざる深い絆があったーー。 「すぐに、出立しようーー江戸の民を、守るのだ」 江戸を壊滅させようと迫りくる官軍をかき分け、駿府城の総督府へと向かう輪王寺宮の思いとは?

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