2022年発売
小国の王女付き侍女・ミリア。王女が隣の獣人大国から政略結婚を所望されるも、軍人王子は冷酷と噂。ミリアは王女を守るため身代わり花嫁になることを決意する。幸いにも王子は花嫁に興味ゼロ!半年ひっそりやり過ごすはずがー「君からは、とても甘くていい香りがする」なぜか番認定されて溺愛猛攻がスタート!?私偽物なんですが!?冷徹王子の意外な優しさと愛情にミリアも次第に恋心を自覚していく。身代わりゆえにいつかは離縁しなければいけないのに、加速する溺愛に心も体も溶かされていくばかりで…。
目立つことが嫌いな錬金術師のエミリア。王室御用達の腕を隠してひっそり暮らしていたが、ある日侯爵令息のセストを助け、いきなり求婚宣言されてしまい…!? 強引なセストに絆され、ついには侯爵家で暮らすようになったエミリア。能力を隠し切れなくなった彼女の元には難易度の高い問題が舞いこむが、規格外の魔道具やポーションを駆使して次々と解決していく…! 「エミリア様、凄すぎませんか!?」--人々から引っ張りだこで大活躍するエミリアの姿に、セストの独占愛も増すばかりで…。 【地味に暮らしたい錬金術師×溺愛したい侯爵】焦れあま錬金ライフ!
国のために尽くしてきた大聖女・リア。しかしある日、力だけを搾取された末、婚約者と姉に裏切られ追放されてしまう。 辺境の森を彷徨い途方に暮れるリアだが、治癒魔法を使って偶然助けた青年が実は隣国の王子で…!? 類まれなる聖女の力を惜しみなく発揮するリアは、無自覚に国を救い人々に愛されていく。リアが自由な暮らしを手に入れ幸せな日々を満喫する一方、護国聖女の不在により崩壊に向かっていた祖国は破滅を迎えようとしていて…!? 今さら戻れなんて虫が良すぎる話です! 追放された聖女の逆転劇、開幕!
「俺の側にいてほしい」「聖女として、ですか?」「違う、そうじゃない」「??」-規格外の聖女・シアは、18歳で命を落としてはまた新しい人生が始まるというループを繰り返していた。11回目の人生、冷酷な国王・エドに嫁がされるも、ループ回避できたシアは前向き。のんびり暮らすため能力を隠したいシアだが、前世チートと聖女の力を無自覚に発揮し、周囲から引っ張りだこに!エドはシアにだけ甘い素顔を見せるようになり、2人の距離は急接近!そんなある日、遺跡調査のため南国へ足を運ぶことになるが…。
「猫弁」「あずかりやさん」シリーズ累計70万部超の著者渾身の感動作。 動物愛護活動をされている女優・杉本彩さん 推薦 「人生にドラマがあるように、犬生にもドラマがある。両者の孤独と心の傷に涙した。犬と育む愛ある暮らしが、温かくて心に沁みる。」 「必ずパートナーをつくること」唯一それだけが入居の条件である、一風変わった老人ホーム・ニーシャシャン。 マダムと呼ばれる女性と横須賀という名の支配人が運営するそこには、元ヤクザや余命わずかの男、詐欺を働いてきた女など曲者ばかりが集まり、それぞれとペアになる犬たちも保健所から救われた犬や盲導犬になれなかった子など経緯は様々。 居場所を求める犬と人が支え合い暮らす様に、読んで幸せな気持ちになるストーリー。 目次 プロローグ サクラ 到達点 ピアノ犬 殺し屋 犬小屋 エピローグ
錬金術師のオイゲンは亡き師匠の娘エリーと婚約し、受け継いだ錬金工房を一生懸命もり立てていた。しかし、一人の新人錬金術師スタリオンを雇ったことで状況が一変する。突然言い渡されるエリーからの婚約破棄、さらに工房をスタリオンに一任すると言いだし、あえなくオイゲンは身一つで追い出されてしまう…。すべてを失ったオイゲンだが、錬金術の情熱を忘れず新たな仲間とともに幸せな生活を送る、NTR錬金術師の心機一転ストーリー。
所属するギルドの移籍を巡って父親であるカインと盛大な親子ゲンカをしたアリス。勢いで家出をしたものの、行くあてのないアリスはラベルの家へおしかけることに。仲裁に入ったラベルの奮闘によりカインと和解したアリスは、念願だったギルド【オラトリオ】への編入を果たす。 S級冒険者のアリスが入り、戦力的にも大きくなった【オラトリオ】へ新たな依頼がもたらされる。それは伯爵家の警備と、その令嬢ミシェルの護衛。依頼内容に不自然さを感じながらも任務をこなすラベルたちだったが、ミシェルが何者かに襲撃される事件が起きてーー!?
幻想文学の鬼材E.T.A.ホフマンの数奇な生涯を描く伝記小説。約200年前のドイツで、作家、音楽家、画家として多彩な才能を発揮した彼は法律家でもあって、当時の社会情勢に翻弄されながらも先駆的生き方を貫いた。
栃木県と群馬県の県境にある奥日光。いろは坂、華厳の滝から中禅寺湖、さらに登って戦場ヶ原という日本が誇る美しい情景が続く日光国立公園。その奥の静かな湯ノ湖、休日にはトレッキングや釣り人などで賑わう。さらに湯ノ湖の先、金精峠を越え群馬県側に入るとまたいくつかの湖(丸沼、菅沼)が見えてくる。九月中旬には木々の葉は色づき始め、朝晩は息が白くなり冷えてくる。物語はその湯ノ湖で幼児の水死体が発見されるところから始まり、事件は金精峠を越えて群馬県側に…。
穂村弘さん絶賛! 「驚くべき希望の書。 頁を開くと、無表情な自分の胸に何かが熱く流れ込んできた。 その優しさとめちゃくちゃさに、びっくりして笑ってしまいました。 そうか、私も、どこで何をしてもいいのか。」 (オビ文より) ー - - あなたの言葉よ、どうか無事で──。 会社を辞め、身ひとつで詩を書いて生きることにした。 地球のあちこちで、言葉に翻弄されて立ち尽くし、言葉に勇気づけられて歩き出す。 中原中也賞受賞の詩人が、小説とエッセイで描く“魂の解放”。 一日の終わり、テラス席で深呼吸をして書きはじめる。/映画祭で来日した大スターの、通訳のあの子の涙。/元同僚の本棚に『フラニーとズーイ』を見つけたら。/海外の詩祭に参加し、エネルギッシュな詩人たちに刺激を受ける。/友人のダンサーに「一緒にメコン川を眺めよう」と囁かれ、ラオスのフェスティバルへ。/象形文字の故郷を見てみたくなって広州へ。/ベルリンで恋した古書店で詩の朗読会をしたいと申し出る。/旅先ですっかり山の虜になる……。 あちこちで出会いに胸を熱くした瞬間を書く。書くことであたりまえの自分でありつづける。 詩的な小説と散文、旅のエッセイを編みこんだ、大崎清夏の親密で、自由で、喚起力ゆたかな言葉と物語に親しむ一冊。 心に火を灯す言葉の、詰め合わせギフト。 〈初の小説!傑作3篇を収録〉 〜 〜 〜 〜 〜 誰かのことばで覆い尽くされた世界は息苦しいけれど、私たちは流転のなかにいるのだから、 きっと雲が晴れるようにそこここでことばは欠け、ことばの意味もあちこちで欠けて、風が入ってくるはずだ。 その風について正確に書き記すことができたら、もしかしてそれは詩なのかもしれない。 (「意味の明晰な欠け方について」より) 〜 〜 〜 〜 〜 [目次] ー - - 目をあけてごらん、離陸するから ・ヘミングウェイたち ・シューレースのぐるぐる巻き ・フラニー、準備を整えて(小説) ・雷鳥と六月(小説) ・呼ばれた名前(小説) 歌う星にて、フィールドワーク ・アメリカ大陸を乗り継ぐ ・あなたの言葉よ ・航海する古書店 ・音読の魔法にかかる(ウルフのやり方で) ・広州の鱈 ・はじめてのフェスティバル ・神様の庭は円い ・意味の明晰な欠け方について ・おうちへ帰る人 ・うれしい山 ・プラネタリウムが星を巡らせるとき ハバナ日記 少し長いあとがき かっこいい女に呪われて ー - - 目をあけてごらん、離陸するから ・ヘミングウェイたち ・シューレースのぐるぐる巻き ・フラニー、準備を整えて(小説) ・雷鳥と六月(小説) ・呼ばれた名前(小説) 歌う星にて、フィールドワーク ・アメリカ大陸を乗り継ぐ ・あなたの言葉よ ・航海する古書店 ・音読の魔法にかかる(ウルフのやり方で) ・広州の鱈 ・はじめてのフェスティバル ・神様の庭は円い ・意味の明晰な欠け方について ・おうちへ帰る人 ・うれしい山 ・プラネタリウムが星を巡らせるとき ハバナ日記 少し長いあとがき かっこいい女に呪われて
かつて子役だった沙良は、芸能界で伸び悩んでいた。自分の正体をまったく知らない人間に出会いたい──そんな折に酒場で偶然出会った柏木という男に、たまらない愛しさと憐憫(れんびん)を感じた──。愛に似て、愛とは呼べない関係を描く、直木賞作家の野心作。
誰もいない部屋にこそ、嘘のない生きざまが現れる。20代無職の男性、30代独身女性、40代ベンチャー企業家、80代の資産家。孤独死した人々が抱えていた様々な事情が浮かび上がるー『護られなかった者たちへ』の著者が贈るヒューマン・ミステリー。
スタイリスト見習いとして働く友梨奈と、牛肉加工工場でパートをしている主婦の未知。それぞれに何かから「抑圧」されている。現代社会で生きていく女性のやるせなさを見事な筆致で描きつつ、他者と他者がつながれることを希求する、期待の新鋭の飛躍作。
第30回島清恋愛文学賞受賞、第168回直木賞候補作、2023年本屋大賞第3位 刊行以来、続々重版。大反響、感動、感涙の声、続々! 令和で最も美しい、愛と運命の物語 素晴らしい。久しぶりに、ただ純粋に物語にのめりこむ愉悦を味わった。 さんざん引きずり回された心臓が、本を閉じてなお疼き続ける──そのまばゆい痛みの尊さよ。(村山由佳) まぶたの裏で互いの残像と抱き合っていた二人のひたむきさが、私の胸に焼き付いて離れない(年森 瑛) ーーほんの数回会った彼女が、人生の全部だったーー 古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。 彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。 どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。 ーー二人が出会った、たった一つの運命 切なくも美しい、四半世紀の物語ーー
「これは、梯結子の問題解決及びその調達人生の記録である。」 大阪で代々続く海産物問屋の息子を父に、東京の老舗和菓子屋の娘を母に持つ、梯結子。幼少の頃から「おもろい子やなー。才能あるなー。なんの才能かまだよう分からんけど」と父に言われ、「商売でもいけるけど、商売にとどまらない、えらいおっきいこと、やりそうや」と祖母に期待されていた。その彼女の融通無碍な人生が、いまここに始まるーー。
2022年2月1日に死去した石原慎太郎氏。その最後の文学的結晶ーー 限りなくピュアな初恋の記憶を描いた「遠い夢」、死後公開された「死への道程」など、単行本未収録のまま残された作品を収録。 「太陽の季節」から67年、まさに「白鳥の歌」と呼べる一冊。 遠い夢 空中の恋人 北へ 愛の迷路 ある結婚 死への道程 解説 石原延啓
「気づいたら私は、あの甘酸っぱい青春時代の真っただ中にいた」 落語家 林家たい平推薦! 「要するにの恭平、お前は『見られ人間』なんよ。 だけどな、他人の目を気にし過ぎることは、結局他人に甘えとるんじゃ」 勝利と敗北、羨望と優越、孤独と連帯、勇気と臆病、忍耐と諦観ーー。 1980年代を舞台に、目まぐるしく変化する青年期の痛みと自意識を赤裸々に描いた物語。 【目次】 Chapter1 WINDOW Chapter2 HERO Chapter3 ATTACK Chapter4 JEALOUSY Chapter5 KISS Chapter6 WINNER Chapter7 COFFEE Chapter8 GROUND Chapter9 GLASSES Chapter10 ACCIDENT Chapter11 LIFE 「周回遅れの青春物語」-あとがきに代えてー 「三振したって構わない!」-刊行によせてー 林家たい平