2022年発売
いわれのない誤解をされても、まだ愛しているのは、息子の父親だから?4歳の息子を一人で育てながら貧困にあえぐリアナは、昔の美しい面影は見る影もなく痩せ細り、疲れ果てていた。ついに過労で倒れ、病院に担ぎ込まれた彼女の前に現れたのは、ギリシアの大富豪で息子の父親、アレクシス・ペトラキスだった。5年前に一夜を共にし、翌朝、侮蔑の言葉を吐いて消えた人ーああ、でも彼はついに私と息子を助けに来てくれたのね!だがアレクシスは、リアナが薬に溺れ育児放棄していると聞き、初めて存在を知った息子を、救い出しに来たのだった。彼は息子を保護し、リアナもギリシアへ伴ったー乳母として。
スカイは闘病中の母に代わり、祖父の葬儀に参列した。祖父とは、母が17歳で家を追い出されたきり、会ったこともなかった。だが遺言で、広大な館とダイヤのネックレスが遺されたことがわかる。ただし、そのネックレスは150年以上も前から行方不明で、2カ月以内に見つけないと遺産はすべて寄付されてしまうという。スカイは遺産を相続して母の治療費に充てようと、ネックレスを捜す決心をし、手がかりの人物に会いに行く。ブノワ・シャランダールは、若き富豪でプレイボーイのようだが、スカイはまさか彼を愛することになるとは思いもしなかった。ましてや、自分たちが150年前の悲恋を繰り返すことになるなんて。
仕事しか愛せない男性を、なぜ、愛してしまったの?出張に行った恋人のケインから、3週間なんの音沙汰もない。従順な恋人を演じてきたリサだが、もはや我慢の限界だった。ケインはとてもハンサムで女心をそそる危険な男性だ。けれど会社経営者の彼にとって大切なのはあくまで仕事。まるで添え物のように扱われるリサは、深く傷ついていた。彼が私に求めているのは、ベッドでの慰めだけなの?意を決してついにリサが別れを告げると、ケインは言った。「僕が君を愛していると言ったら、どうする?」嘘に決まっているわー私が何より求めているものを知っていて、そんなことを言うなんて。ケインのずるさが、リサは苦しかった。
断るべきよ、だって絶対無理だわ…。兄のフィアンセ役を演じてほしいと、親友に懸願され、ジェンナは悩んでいた。なぜなら親友の兄で放蕩富豪と名高い、とてつもなくセクシーな大企業CEO、ドリュー・マドックスこそ、ジェンナが学生時代にひとめ惚れして以来、忘れられない男性だから。彼の緑の瞳に見つめられると、どんな女の子もたちまち虜になった。そんな彼と、いつもパーティの壁の花だった私が釣り合うわけないわ。でも結局、親友の頼みを断りきれず、ジェンナは承諾した。そしてドリューのオフィスで、彼と再会するー妖しく輝く彼の瞳。ロビーに押し寄せたカメラの前で、二人は熱いキスを交わして…!?
クラシックの演奏家を目指す子どもたちが参加するサマーキャンプ。スタッフの託生も大学時代の友人でピアニストの城縞と演奏をすることになったが、最愛の恋人・ギイ所蔵のバイオリン“sub rosa”を弾くことを周囲から熱く期待され困っていた。その上、絶望感をまとう城縞のことも気がかりで…。
「どいつもこいつも、最悪」ある喫茶店に、一人の奇妙な男がやってくる。その日から、女たちの人生がとんでもないことに…!太宰治賞受賞作家が描く、大人の恋愛群像劇。
「私は嘘つきだ。そして人殺しだ。」ベストセラー作家・岩佐友が死去した。彼は生前、周囲に「すごい原稿がある」と漏らしていた。ほとんど業界づき合いをしなかった岩佐が、唯一交友を持っていた作家の古谷悠と担当編集者の仲本美知は、それを「未発表原稿」と推測し、原稿捜索に乗り出す。しかしその先に待ち構えていたものは、出版業界を揺るがしかねない「パンドラの箱」だった…。出版業界を舞台に、「創作者」最大の倫理を問う問題作。
注釈に次ぐ注釈が、物語を駆動するー。町にふらりと現れて、空き家に棲み着いた、歳を取らない女・サイトウ。彼女が山の中に建てた神社が祀るのは、6人の巨匠画家ー北斎、レンブラント、モネ、ダリ、ターナー、フリードリヒ。やがて町は、神様として現代に蘇った画家たちの描く絵画世界に染まっていくのだったが…。
暗殺の現場に居合わせた主人公は被 告の無罪を証言すべく司法長官のもと に出頭する。その途上で逢った高地人 の娘。二人の恋を巻き込みながら、英 国史上最悪の暗黒裁判は進行する。
2020年初頭から世界を席巻した新型コロナウイルスは、あっという間に私たちの生活を一変させた。職場も、家庭も、友人や恋人などの人間関係も、そして未来すらも。劇的に変化した世界で生きる私たちの日常は、どこに向かっていくのか?ラジオの現場でコロナを報道し、リスナーの声を聞き続けた著者が、抱えてきた想いを25本の物語に昇華させた!誠実でありながらシュールで刺激的。そして笑え、最後には沁みていく…。舞台、ドラマの脚本・演出で今、最も注目される鬼才、初めての小説!
天才闇ヒーラー、王立治療院に潜入!? 「小説家になろう」四半期総合ランキング第1位の大人気ファンタジー第2弾! 王都の外れに存在する風化した街ーー通称・廃墟街。 そこで闇営業の治療院を開いている天才治癒師ゼノスは、先日貧民街を襲ったゴーレムとの戦闘の疲れを癒すため、受付嬢兼ナースのリリ達と共に慰安旅行に向かう。 温泉に入ったり宴会したりとくつろぐ一行だったが、偶然温泉郷を訪れていた少女ウミンに、ゼノスの並外れた治癒魔法を目撃されてしまう。 「突然ですが、王立治療院に入ってくれませんか?」 「……は?」 噂を聞きつけ王立治療院から現れた男ベッカーは、闇営業の摘発を見逃す代わりに、ゼノスに失踪者の捜索依頼を持ち掛ける。 調査のために特別研修生として王立治療院に籍を置くことになるのだがーー ゼノスの驚異的な力は周囲の注目を集め、やがて陰謀渦巻く王立治療院の暗部にメスを入れていくーー! 「礼はいらん。ただし、追加料金はもらうぞ」 「小説家になろう」発の大人気ファンタジー、第2弾が登場!
冬に備えて建物をつなぐ廊下を作ることにしたテオ。水はけテストのために雨を降らせてくれた魔導師は、なんと以前戦った魔王の娘アーリャだった!「テオさんはもっと早く気づくべきだと思うよ?」「いや、十年前に一度会っただけだし、再会したときフードをかぶってたし」「…再会したときはかぶってなかった。気づいてもらえなくてショックでかぶった」いっぽう、甘いものが食べたいと考えたテオたちは、砂糖のもとになる甜菜を育てる陸ザメと出会う。魔熊モドキのせいで畑に行けないと聞いたテオたちは、みんなで魔熊退治に挑むことにー!?“鑑定スキル”で隠れる敵の位置を探り、“製作スキル”で職人が作った剣を修繕、“テイムスキル”で陸ザメとも疎通する!チート級なテオドールともふもふたちとの辺境快適スローライフ、拠点の設備も充実して、さらに楽しい毎日!!
24時間365日、一挙手一投足全てを生配信され、多くの者が脚光を浴び、また落命した異世界で、暗がりに塗れ、目的もなく迷宮を彷徨うヒカル。偶然彼が出会い助けたリフレイアは、そんなヒカルを照らし、闇から光へと誘った。何か、変わるかもしれない。変えられるかもしれない。微かに心が揺れたところに、再び無慈悲な神の声が響く。『第1回視聴率レースを開催します。大会の目玉賞品は『死者蘇生の宝珠』。ぜひ1位を目指して視聴者を獲得してください』-刹那、動きかけたヒカルの心は再び固まった。どんなことをしても、たとえリフレイアの想いを利用してでも、1位を獲ってナナミを蘇らせる。そんな思いを秘めたまま彼女と迷宮に潜るヒカルは、視聴率上昇が確実な魔王と遭遇。全身全霊を懸けて激突するー!!大人気配信系ファンタジー大作、死に迫る第2弾!!
「やっぱりパンはうまいのじゃあ!」学院長と学部長が無事捕縛されたあと。学院に復職を認められて、日々気ままに魔道具作りに励む規格外の天才魔道具師ヴェルナー。水をお湯に変える魔道具に、パンを焼く魔道具。さらには、遠距離で通話する魔道具の研究まで。弟子にしたロッテも、真面目でとても優秀で、ハティも毎日大好きなパンを食べたい放題食べ、穏やかな日常を過ごしていた。-でも。ある日突然、姉ビルギットが何者かに襲われる事件が発生。ハティの協力でヴェルナーが襲撃者を追うと、辿りついたのは王都にあるうらぶれた酒場だった。早速客に扮して潜入するヴェルナー。そこはやはり襲撃者の一味による店で、ヴェルナーは謎の魔道具を額に付けた暗黒教団の少女に襲われてしまうことにー!?ドラゴンや弟子の少女ロッテと一緒に、安心安全、快適で目立たない毎日を目指す、ヴェルナーのひきこもり研究ライフ、第2弾!!
「小説家になろう」で週間総合ランキング1位を取得した人気の純愛ストーリー。 美しい姉妹のワガママに振り回され、家族のしりぬぐいを押し付けられてきたファビオラ。 学生時代に辛い経験を沢山してきた彼女は、家族から距離をることを決意する。 自分の幸せを手にするために王宮に侍女として仕えることになるのだが……。 頼れる騎士様、とても厳しい上司、恋愛下手な王太子。様々な人と出会い、ファビオラの人生は大きく動き出す。