2023年10月発売
亡き兄の遺した競馬バーを営む葵は、ある日、常連客と観戦に行ったパドックで芦毛の牡馬・ウララペツと目が合い、その瞬間、一目惚れする。ウララペツは名馬メジロマックイーンの最後の世代の産駒だった。だが、戦績もぱっとしないウララペツはほどなく引退することに。このままでは、彼は食肉にされる…。葵はウララペツを買い取って種牡馬にしようと決意し、兄の親友の前島やウララペツの元の馬主の穴澤とともに奔走するが…。馬をこよなく愛する男女が奮闘しつつ、恋のさや当てにも興ずるラブコメディ。
猫獣人・キルファのプロポーズにシロウはーー!? 「ボクのお婿さんになって欲しいんだにゃ」 キルファの突然のプロポーズに驚くシロウ。わけを聞くと7年ぶりに故郷に戻るキルファは、フリでもいいので「お婿さん的な人」をお婆ちゃんに見せてあげたいらしい。 気軽に引き受けたシロウだが、いざキルファの故郷に着いてみると待っていたのはいかつい外見の「キルファの許嫁」と名乗る獣人。しかも故郷の周りでは強敵オーガがはびこり始めてーー!? 大人気ハッピー異世界スローライフ、ついにキルファの本当の恋心が明かされる?
政略結婚で白秋家の当主である白虎の獣人・高彪に嫁いで半年。予知能力を持つ琥珀は高彪とラブラブで幸せな日々を送っていた。ある日2人の前に不思議な男の子が現れる。その子は人間姿の高彪にそっくりで、高彪を「ちちうえ」と呼んでいた…!隠し子疑惑を否定する高彪を信じると決めた琥珀。そんな中、琥珀のお腹に新たな命が宿っていることが分かる。妊娠を喜びたい琥珀だったが、同時に自分が呪詛を受けて死ぬことを予知してしまい…!溺愛保証付きの白虎シリーズ第2弾。
運命の相手として結ばれた賢者とルドゥラ。賢者はルドゥラの氏族に認めてもらうため岩山へと赴き、アルダとしての試練を受ける。だがその最中、崖から深い森へ落下し行方不明に…。一方、明晰と秩序は賢者の命により、旅に出ていた。もともと水と油のふたり、さらに旅路には困難が待ち受け…。翼竜翔る世界、至高の愛が輝く!
矢沢陽介の人生は、49年間さまざまな縁に導かれてきた。彼の平穏な日常を変えたのが、従弟・加藤聡の失踪であった。聡は旧友を訪ね滋賀県大津市に立ち寄り、琵琶湖花火大会の当日に行方不明となる。矢沢は、聡の父である叔父の加藤に代わり、聡の捜索を始めることになる。
17歳で見習いに入った東野は、料理界の頂点に君臨する野望を持つようになる。その夢を支えたのは4人の女達だった。昭和の高度成長期を経て、平成・令和と料理に情熱を貫き通した一人の料理人の生き様を描いた私小説。
時は昭和41年。テレビに怪獣が登場したことで、漫画雑誌、映画、玩具が一体となり、大怪獣ブームが巻き起こっていった。怪獣映画に新規参入する映画会社の脚本家、山本淳はシナリオハンティングで龍神伝説のある湖を訪れる。そこで遭遇した恐ろしい出来事とは!一方、淳の従弟で戦闘機パイロットの山本猛はアメリカで極秘の訓練を受け、ロボットパイロットとなる。その猛を待ち受けるものとはいったい!?元祖怪獣玩具会社六代目書き下ろし、怪獣昭和時代小説。
実体を持った「都市伝説」が人々を襲い、年間数百人が命を落とす。対処方法はただひとつー物理攻撃だった。怪異駆除の専門業者・唐木田探偵社に入社した“ネズミ”は、あらゆる戦闘方法を叩き込まれ実戦に駆り出される。最前線の戦闘員は10年生存率25%で、特殊な事情を抱えた問題児だらけだった。死闘を繰り広げるうち同僚との間には不思議な絆が芽生えるが、被害は拡大するばかり。果たして探偵社の面々は原因を突き止められるのかー!?不安と恐怖が実体化した“新種の怪異”を、変人揃いの探偵社が撃ち抜く!
第70回青少年読書感想文全国コンクール課題図書 &NHKドラマ10「宙わたる教室」決定! 東京・新宿にある都立高校の定時制。 そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。 負のスパイラルから抜け出せない21歳の岳人。 子ども時代に学校に通えなかったアンジェラ。 起立性調節障害で不登校になり、定時制に進学した佳純。 中学を出てすぐ東京で集団就職した70代の長嶺。 「もう一度学校に通いたい」という思いのもとに集った生徒たちは、 理科教師の藤竹を顧問として科学部を結成し、 学会で発表することを目標に、 「火星のクレーター」を再現する実験を始めるーー。 『月まで三キロ』『八月の銀の雪』著者がおくる、 今年一番熱い青春科学小説! 第一章 夜八時の青空教室 第二章 雲と火山のレシピ 第三章 オポチュニティの轍(わだち) 第四章 金の卵の衝突実験 第五章 コンピュータ室の火星 第六章 恐竜少年の仮説 第七章 教室は宇宙をわたる
東京都北区十条で楽器店を営む青井圭一。雑誌記者の妻・沙月とは取材がきっかけで知り合った。ある夜、妻の沙月が圭一に差し出したのは離婚届だった。明日から一週間取材に行くから、帰るまでに答えを出してほしいー。確かに、最近夫婦関係はぎくしゃくしていた。しかしそれが原因とも思えない。そして一週間後、電話口で「このまま家に帰ったら、許してくれる?」という言葉を残して沙月は消息を断つ。
この者は時機がくれば、雲を招き、天に昇る龍となる。彼の澄み切った忠誠心はいかに育まれたのか。知られざる生い立ち、晴耕雨読の青年期…宮城谷版『三国志』完結から十年、ついに待望の作品が紡がれた。
その信義は宇宙をもふるわせ、誠実さは天地をも感動させる。三顧の礼で迎えられ「天下三分の計」を献策、漢室復興のため帝と国に忠を尽くした名宰相。ただ賢と徳だけが人を服させるー伝説化された“天才軍師”の実像に迫る。
「ただ私は戦闘機という機械に乗りたかっただけで、その戦闘機の飛ぶ空が“護国の空”だったのです」少年は、空を夢見、そして空へ羽ばたく。空を支配する重力・Gに取り憑かれ、戦闘機F-35-Bを操る航空宇宙自衛隊員・易永透。日本・タイ・バングラデシュを舞台に描かれる、魂の垂直離陸。直木賞と山本周五郎賞をW受賞した『テスカトリポカ』から2年、構想5年ー日本の戦後精神の支柱「三島由紀夫」に挑んだ、佐藤究・圧巻の第4長編。
魔法の力が衰退し、魔物が跋扈する危険な時代。ドラゴンにコカトリスをはじめ伝説の魔物たちを狩り尽くし、あろうことか食べてしまう少女がいた。彼女の名はマリイ。前世で魔王を倒して世界を救った魔女神だが、その正体はただの食いしん坊だった!今世で婚約破棄されて国外追放されるもどこ吹く風。彼女の興味はまだ見ぬ魔物グルメを味わいたいだけ。日々魔物を討伐するも世界を救う気なんて毛頭ない。にもかかわらず、その強さと言葉足らずな性格もあいまってツンデレな英雄として崇められていく。愛情マシマシ!?美味しさ無限大!可憐で無邪気な魔女様の自由気ままな勘違いグルメアドベンチャー!