2023年11月14日発売
脚本家を夢見る43歳フリーターの吉野純一、人気若手脚本家の宮間竜介、ヒット作を続々と生み出すテレビ局プロデューサー滝口康平。突如、人生の崖っぷちに立たされた3人の男たちは、自分たちが思い描くリアリティドラマを完成させることができるのか! 映画『翔んで埼玉』で第43回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した脚本家・徳永友一が挑んだ初小説。脚本家という立場を活かし、自身や周りの体験をもとに、テレビドラマ業界のリアルなウラ側を完全オリジナルストーリーで執筆しています。コメディを多く担当してきた徳永友一らしい、テンポのよいセリフ回しも魅力の一冊です。 映画やテレビドラマ業界に関わりたいという夢を持っていた人、これから目指したいと考えている人、日々の仕事を頑張るすべての人に贈る。 滑稽で、バカバカしくて、熱いドラマを体験してみてください。 ※本作は、映画雑誌「DVD&動画配信でーた」2020年4月号〜2021年5月号で連載された小説を編集・加筆しています。 著者:徳永友一 脚本家。2005年、テレビドラマ「電車男」第6話で地上波デビュー。その後、コメディ、サスペンスとジャンルを問わず、多数の作品を手がける。映画『翔んで埼玉』(19)で第43回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。23年は、続編となる『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』(11月23日公開)や、ドラマ「ONE DAY 〜聖夜のから騒ぎ〜」の脚本を務める。
成田空港でGS(グランドスタッフ=空港業務スタッフ)として働く咲良は人気の芸人の帰国を知り、芸能人を間近で見れることにワクワクする。しかし、ゲートに現れた人気芸人・瀬戸は空港警察に先月から着任したばかりの仁志村賢作に身柄を確保されてしまう。普段から、「役立たず」と陰で言われている空港警察の行動に驚く咲良。何と瀬戸には麻薬密輸の容疑が掛かっているらしい。しかし、瀬戸の身体には麻薬犬もTDS(検査機器)もX線も金属探知機も反応を示さなかった。とんでもない濡れ衣だと瀬戸は激昂するが、仁志村は意外なモノに着目し、瀬戸を追い詰め始める。
中学一年生の冬、想いを寄せる幼馴染の沙耶伽を守るため、大きな罪を犯してしまった律。それから6年。人知れず罪の呵責を抱えたまま大学生になった彼の前に、二度と会えないはずだった沙耶伽が現れる。奇跡の再会をきっかけに、封印していた恋心を呼び覚ます2人。だが、やがて悲劇的な運命に翻弄されていくー。名古屋市・八事町を舞台に紡がれる、切なくも美しい純愛物語。
「どっちみち死ぬんだから食ってあげましょうね、あなたの夢を」妻との死別をきっかけに仕事を辞めた男は、思い出が残る中国を訪れる。道中で出会った奇妙な仲間とともに、文明を辿る旅が始まったー夢と現実が交差する世界を描いた、予測不能なファンタジー小説。
左遷のぼく。抜擢の室長。そして熟練ツアコンのマリアさん…苦情・事件を熱烈解決!入社一年足らずの新入社員、「ぼく」こと越生岳志の異動先は、まさかまさかの社長直属カスタマー室!?食堂のおばさんの苦情対応から議員先生のトラブル解決、街のチンピラのクレーム処理まで、ぼくらの仕事はひっきりなし!関急旅行社カスタマー室一同は、今日もお客さまの笑顔のために真心こめて業務に励んでまいります!
アーサー王、王妃グィネヴィアとランスロットの愛と葛藤。モルドレッドの憎しみ。死の国アヴァロンへの戦いがはじまった…。不朽の名作「アーサー王三部作」の第三弾!!
「子どもの権利」を訴えた教育者、医師、作家であり、1912年から孤児院「ドム・シェロト」の院長として独創的な教育実践を次々に編み出したヤヌシュ・コルチャクは、ナチ・ドイツ占領下でもワルシャワ・ゲットーで孤児院の運営を続け、200名近くの子どもと共に日々を生きた。本書はその最後の三か月、1942年5月から8月4日に刻まれた日記である。
後期研修医で落ちこぼれて常勤先の病院を辞めたひろ子。週三回程度の健診アルバイトなどで生計を立てている。 不思議な経歴を持つS急便セールスドライバーの君と運命的な出会いをするも、卑屈な性格が邪魔して親密になれない。 ひろ子に医師になれと強いた母。 ひろ子と母を捨てた父。 自分は望まれなかった子だと、自尊感情の低さに苦しむひろ子が、父や母とどう折り合いをつけてゆくのか。 君と結ばれる日は来るのか。