小説むすび | 2023年11月発売

2023年11月発売

キューバ二都物語キューバ二都物語

出版社

彩流社

発売日

2023年11月6日 発売

宗教的秘儀への参入……白人と黒人の二人の女性は日本人学者の「彼」の水先案内人をつとめたのだった。 深い森のなかにわけ入るかのようなキューバの「深層文化」体験。著者渾身の瞠目の書き下ろし小説ついに刊行! 2009年にサンテリアの通過儀礼を受け、2010年、シエンフエゴス、バラデロへ旅。日本人学者は、ハバナの宿でアフロ宗教サンテリアの司祭ババラウォに出会い、通過儀礼「オルーラの手」を受ける。黒人宗教に関心を持つ「彼」に、サンテリアの儀式に連れて行ったり、いろいろと教えてくれる親切な白人女性エレーナ。彼は白人女性の家と黒人ババラウォの家を行きつ戻りつしながら、己の身の処し方を思案するのだった。2008年にエル・コブレで初のベンベ(ブルへリアの儀式)を体験。2010年、山でのベンベ。15歳のメルセデスの妊娠と出産。2013年、祈祷師セリアとエディタ、フリアの死。2014年、山でのベンベから4年後、日本人学者は、キューバ東部のサンティアゴを訪れ、エル・コブレでアフリカ由来の太鼓儀礼を初体験。再訪したエル・コブレで黒人女性テレサの差配によって、祈祷師から自己の守護霊のためにベンベをほどこしてもらう……めくるめく秘教の世界への誘い。 第1章 サンティアゴの祈禱師 第2章 死者のいる風景

人間の彼方人間の彼方

わたしたちには人間である勇気があるか?  2020年春のロックダウン下のドイツを舞台に、自分とは異なる境遇の相容れない人間との一風変わった交流と友愛を、ウイットに富んだリズミカルな文体で描くウィズコロナ小説。 ベルリンの広告代理店でコピーライターとして働く36歳のドーラは、愛犬を連れて田舎の小さな村ブラッケンに逃げてきた。表向きはロックダウンした都会から人の少ない田舎に避難したようにみえるが、本当の理由は別にある。環境問題にのめりこむパートナーとの間にはしばらく前から隔たりができていて、コロナを機に過激の度合いを増す彼の態度に辟易したドーラは、彼と距離を置くことにしたのだ。のどかな田園生活を夢見ていたドーラだが、隣人のゴートはスキンヘッドのマッチョなネオナチで、もとは空き家だったドーラの家の鍵をまだ持っていて、勝手に出入りするなど、ひと筋縄ではいかない村人たちに振りまわされることになる。ゴートは無愛想ながらドーラにベッドを作ってくれたりといろいろ親切にしてくれるが、ドーラは心情的に受け入れることができない。しかしある事をきっかけにドーラの心は変わりはじめる。 ドイツ100万部超のベストセラー! ドイツ最大の人気作家のひとりユーリ・ツェーが描くウィズコロナ小説。 初の本格コロナ小説。2020年春のロックダウンの最中を描く。パンデミックが及ぼした影響を社会のレベルと個人のレベルで克明に描き切っている。 ーー「南ドイツ新聞」イェルク・マーゲナウ評 この小説を心の底からすべての人に薦める。さまざまな集団のあいだに存在する数々の壁を壊すために。 ーーベルリン=ブランデンブルク放送、フランク・ディーチュライト評

僕の殺人計画僕の殺人計画

著者

やがみ

出版社

KADOKAWA

発売日

2023年11月7日 発売

YouTubeチャンネル登録者数75万人超&総再生回数2億超。 書籍化希望の声殺到!気鋭のホラークリエイター“やがみ”、ついに筆を執るー。 これまで何冊もの大ヒット小説を生み出してきた 編集者・立花のもとに届いた奇妙な原稿。 そこに書かれていたのは、 自身が完全犯罪の被害者として殺されるという衝撃の内容だった! 「命は惜しい。でも、続きを読まずにはいられない」 一人の人間として恐怖心を抱きながらも、 編集者としての圧倒的な好奇心が、立花を死のループへと誘う。 かつての天才ミステリー編集者は、 謎の殺人鬼作家から命を守ることができるのか? 命をかけた究極の頭脳戦を描く本格ミステリー! ■出版社からのコメント 意外かもしれないが、やがみさんは芸術肌の人間ではない。短期間で何十冊ものミステリー小説を読み込み、売れ筋の傾向、トレンドなどを徹底的に研究する。文章の書き方など担当編集が受けた質問も数知れず。面白く仕上げることはもちろん、それと同等に売れる確率を1%でも上げる努力ができる人だ。ここまで作家性とマーケティング力をバランス良く併せ持った人は稀である。もはや彼の壮大な実験に私も一枚噛ませてもらったと思うほど。ミステリーファンの皆さん、また一人新しい鬼才が現れました。 第一章 僕はあなたを殺します 第二章 容姿はコミュ力、殺せよ乙女 第三章 汝の敵を殺めよ 第四章 悪魔は殺す、何度でも 第五章 人は死神を殺せるか 第六章 殺してくれてありがとう

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