2023年11月発売
「祝福」の力をもつ聖女マリーアンジュ。束の間の休息ののち、聖女としての力を取り戻し、王太子となったダレンとの婚約生活も順調な毎日。そんな彼女のもとに、ある日隣国ユリシーズから回復の聖女がやってくる。隣国には様々な力をもつ聖女がいるという話を聞き、興味をもったマリーアンジュはダレンと外遊に向かうが、ユリシーズの王太子がマリーアンジュに興味を示す。マリーアンジュを強引に妃にしようとするだけでなく、祖国をも属国として手に入れようと手段を選ばない王太子。そんな彼に、マリーアンジュは微笑みながら“ある贈りもの”をして…。
父親の散財で没落待ったなしの公爵令嬢・アマリーは、国王から実家を立て直す代わりにある条件を出される。それは、顔が瓜二つである病弱王女の身代わりとして隣国の王太子・ジュールの婚約者の座を手に入れてくること…!やむを得ず、ニセモノ王女役を引き受けるが、本物の王女になりきるのは一苦労。しかも、ジュールとは思いがけない初対面を迎え、アマリーの素が隠し切れなくて…!「噂とは違い、貴女はおもしろいな」想定外に気に入られ、気付けば溺愛がスタート!?血も涙もない冷たい性格かと思いきや彼から甘く優しい愛情を向けられ、アマリーは次第に惹かれていく。身代わりゆえに自分が結ばれることは無いと自覚しつつも、日ごとに彼への気持ちが憎していきー!落ちぶれ令嬢×クールな王太子。身代わりから始まるラブファンタジー!
キツめな顔立ちと冷静な性格の侯爵令嬢・ビクトリア。その外見ゆえ第二王子から「悪女だ!」と婚約破棄され、家族からは罵られ、さらには前世も似たような理由で死んでしまったことを思い出す。今世こそ幸せになると心に決めたビクトリアは、家を捨て一人自由に生きることに。職を探すビクトリアが紹介されたのは家庭教師の仕事。しかしそこは救国の英雄ながら女嫌いで有名な騎士・アシュレイのもとだった。恋愛禁止を掲げるアシュレイだが、愛だの恋だのこりごりなビクトリアにとっては問題なし。ひたすら仕事に熱中する日々を送っていたけれどー「じっくり攻め落とそうかと思っていたが、もう限界だ」塩対応だったはずの冷徹騎士が、なぜか甘くなっているのですが!?恋愛はこりごりな元侯爵令嬢×女嫌いの冷徹騎士の異世界ラブファンタジー。小説サイトBerry’s Caf´eファンタジー総合&恋愛部門W1位(2023/7/22付)。
神との取引により異世界の廃村に転生した少年ユーリ。酒精霊のマーシャと共に、生産チートを使って農業にDIYにと気ままに暮らしていたが、隣村の少女ドナたちとともに転生後初の「おでかけ」をすることに。町でしか手に入らない物資に目が眩み、注目を浴びるのもなんのその、自重を忘れた爆買いに走るユーリ。その途中、市場で出会った難民の姉妹を成り行きで助けることになったが、二人が扱っている「食材」を見て更なる野望に心を躍らせていくー!
「優斗ごめん!助けて!」超人気配信者の犬飼ちくわとして有名な幼馴染の犬飼愛理に懇願されてダンジョン内でのアイテム集めを手伝うことになった篠崎優斗。レアアイテムを覚醒させるために必要な素材の数はなんと二百個。それを集めるため、愛理に付き合ってダンジョン探索を始める優斗だったが、わずかな時間で驚く量の素材を入手してしまう。「優斗の物欲センサーぶっ壊れてない!?」強運すぎるモブ男のダンジョン探索配信は今日も大バズり!
軍靴の音が高まる昭和初期、国威発揚のために祀り上げようとされた新田義貞。二度と悲劇の軍神を生み出さないために宗家当主がとった驚くべき行動とは?
飛竜討伐の偉業を成し遂げたニャンゴは、領主から王都で行われる巣立ちの儀への護衛を頼まれる。 今回は王女も参加する、威信をかけた国家事業。 経験を積むため、何より王都にいる親友オラシオに会うために参加を決めるも、その道中で謎の集団による襲撃を受けてしまう。 彼らの狙いもまた巣立ちの儀の様でーー? 猫人の異世界冒険譚、第四弾!
プロサッカークラブのジュニアユースチームに所属し、U-15日本代表キャプテンである明日斗は、親の仕事の都合で中学3年生の1年間だけ地元へ戻ってきた。ずっと文通を続けていた幼馴染の未央と再会できたのだが、なんと彼女は『氷の令嬢』と呼ばれる美少女となっていた!そんな彼女とまた一緒の学校に通うことになったのだが、未央を狙うサッカー部エースの王司に目をつけられてしまって…。2年生のサッカーマニアの沙耶やクラスメイトの誠也、日本代表のチームメイトの聡太や天彦たちも加わって、どうなる15歳の学園生活!U-15日本代表の彼と文芸部の彼女の特濃ラブコメ始まります!
大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいかず、「普通の霊とは違う」と警告を受ける。懸念は現実となり、壮一郎のもとに倭子が現われるが、その声や気配は歪なものであった。倭子の霊について探る壮一郎は、顔のない「エリマキ」と出会う。エリマキは死を自覚していない霊を喰って腹を満たしていると言い、倭子の霊を狙うが、大勢の“何か”に阻まれてしまう。ふたりは怪現象の謎を追ううち、忌まわしい事実に直面する。
自分に正直であること。それがいちばん正しい。そう思って過ごしてきた高校生の瑠璃。そんな生活が一変したのは、友達をさしおいてバスケ部の部長になってから。お弁当を持って逃げるように教室を出る日々に心が折れそうになっていたとき、旧校舎の空き教室で、同じ学年の紺と出会う。彼は人前で話をするのが大の苦手でほとんど背中を向けていたけれど、その言葉は誠実で瑠璃の心を癒してくれた。そして、嫌がらせがいよいよエスカレートしたその時ーー。大声をだして助けてくれたのは、あの紺だった。傷だらけのふたりは、よりそいながら…それぞれの方法で光をみつけていく。 真っ暗な苦しみの中にいる人へーー今日を乗り越えるための物語。
古びた洋館で起きた転落死事件を捜査する刑事・山城。やがて佐織という女を突き止めるが、女は早々に警察へ出頭。裁判で落ちこぼれ弁護士と最強検事の攻防が始まったー。二転三転する展開は法の盲点を突く驚愕の事件へと変貌する!
ベルリンの広告代理店でコピーライターとして働く36歳のドーラは、愛犬を連れて田舎の小さな村ブラッケンに逃げてきた。表向きはロックダウンした都会から人の少ない田舎に避難したようにみえるが、本当の理由は別にある。環境問題にのめりこむパートナーとの間にはしばらく前から隔たりができていて、コロナを機に過激の度合いを増す彼の態度に辟易したドーラは、彼と距離を置くことにしたのだ。のどかな田園生活を夢見ていたドーラだが、隣人のゴートはスキンヘッドのマッチョなネオナチで、もとは空き家だったドーラの家の鍵をまだ持っていて、勝手に出入りするなど、ひと筋縄ではいかない村人たちに振りまわされることになる。ゴートは無愛想ながらドーラにベッドを作ってくれたりといろいろ親切にしてくれるが、ドーラは心情的に受け入れることができない。しかしある事をきっかけにドーラの心は変わりはじめる。
本巻には代表作「木橋」「土堤」「なぜか、アバシリ」「破流」のほか、「小説家以前」となる異稿や習作を単行本初収録。貧困、DV、ネグレクト、バックレ、密航、窃盗、そして…。故・永山則夫の自伝的小説を全2巻に初めて集成。
“ツボ師”の異名を持つ鍼灸師・染谷の凄腕が、ますます冴えわたる!父・染谷に弟子入りした娘いまりを嗅ぎまわる渡世人たちの正体は?戯作者を目指す長男・勘四郎の元へは破格の縁談が持ち込まれるが…!?