2023年7月24日発売
小学三年生になる頃、今までにない感染症が流行し二人の少女、冴と心晴は不自由を余儀なくされる。母子家庭の冴は中学生になってイジメに遭い、心晴は休校明けに登校するきっかけを失って以来、引きこもりになってしまう。それでも周囲の人々の助けもあり、やがて就職の季節を迎えたー。
好き避けだけど、きみを救えますか?ウェブエディターの杉崎健作は、好きすぎて接近できない山田さんを守るため、ハラスメント相談室の相談員になるがー。思わず応援したくなる最弱ヒーロー主人公No.1!?幾重もの謎解きの先に熱い涙がこみ上げる、渾身の青春エンターテインメント!
創立百周年の名門学園が抱える闇とは!?聖なる歌声は、狂気への入口ー由緒あるミッション系学園中等部に転校してきた透花。合唱部に入部したことから、不穏な出来事が頻発し始めた。執拗なイジメ、許されぬ恋愛、自殺、そして猫の惨殺…調査の先に見えてきた学園の裏の顔は?そして、密かに続けられていた禁忌の実態とは?すべての鍵は、教頭だった父の死の真相。クリスマスの合唱祭で、すべての闇が明らかになる!
突然目が見えなくなる「白の闇」事件から4年後、首都の総選挙は土砂降りに見舞われる。午後4時になると人びとは投票所に押し寄せるが、7割以上が白票、再投票では白票が8割を超える。政府は非常事態宣言を発し、首都を封鎖する。政府組織が市外に脱出する一方、首都では市民たちの自治が始まるが、彼らを組織する首謀者は見えず地下鉄中央駅で大規模なテロが発生する。市民たちの平和的なデモ、地下鉄前広場での共同葬儀、権力維持と自己保身に走る閣僚たち…。やがて1通の手紙が大統領に届き、「白の闇」事件でみんなを勇気づけた優しい女性の捜査が始まる。傑作『白の闇』と対をなすノーベル賞作家による警鐘の書。
映画『霧の波止場』の原作として名高い、ニヒルな傑作長編『夜霧の河岸』。久生十蘭が『金狼』の下敷きにした、パリの幻影の夜をめぐる暗黒小説『真夜中の伝統』。港町の娼家が舞台となる珠玉の推理短編『赤線地区』。3編すべてが初訳。本邦初の3冊本選集がついに完結!!
徳川家康から南部藩が拝領し、盛岡城内で飼われていた虎二頭、乱菊丸と牡丹丸が檻から飛び出した。徒目付の米内平四郎は城下町に逃げた乱菊丸を見事に生け捕りするが、牡丹丸は傍若無人の若殿・南部利直に鉄砲で撃ち殺されてしまう。檻の見張りをしていた番人の自刃には不審な点が、さらに檻の中にいるはずの囚人の死体は消えていた!若殿の乱心か、領内のキリシタンの仕業か、それともー!?密命を受けた平四郎が藩を揺るがす大騒動の謎に挑む!
高校2年生のリョウを取り巻く4人の年上女性。彼女らに翻弄されて、自分を見失っていく苦悩と葛藤に彷徨うリョウの行き着く先とは。青春期の挫折と恋愛を鮮烈に書き綴ったデビュー作。