小説むすび | 2023年7月28日発売

2023年7月28日発売

藍色時刻の君たちは藍色時刻の君たちは

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2023年7月28日 発売

読書メーター読みたい本ランキング第1位 (単行本 月間 2023年5月19日〜6月18日) いつか、義務も後悔も手放して。 あなたはあなたの人生を生きるのよ。 私たちはこの港町で家族を介護し、 震災で多くを失い、そしてあの人に救われた。 ヤングケアラーたちの青春と成長を通し、 人間の救済と再生を描く渾身の傑作! 2010年10月。宮城県の港町に暮らす高校2年生の小羽は、統合失調症を患う母を介護し、家事や看病に忙殺されていた。彼女の鬱屈した感情は、同級生である、双極性障害の祖母を介護する航平と、アルコール依存症の母と幼い弟の面倒を看る凛子にしか理解されない。3人は周囲の介護についての無理解に苦しめられ、誰にも助けを求められない孤立した日常を送っていた。しかし、町に引っ越ししてきた青葉という女性が、小羽たちの孤独に理解を示す。優しく寄り添い続ける青葉との交流で、3人は前向きな日常を過ごせるようになっていくが、2011年3月の震災によって全てが一変してしまう。2022年7月。看護師になった小羽は、震災時の後悔と癒えない傷に苦しんでいた。そんなある日、彼女は旧友たちと再会し、それを機に過去と向き合うことになる。ヤングケアラーたちの青春と成長を通し、人間の救済と再生を描く渾身の傑作長編!

鹿川(ノクチョン)は糞に塗(まみ)れて鹿川(ノクチョン)は糞に塗(まみ)れて

映画のように書き、小説のように撮る…… のちに世界有数の映像作家となった 映画監督イ・チャンドンによる傑作小説集 待望の日本語訳刊行! 映画監督として世界中にファンを持つ韓国の作家イ・チャンドンが、かつて小説家として発表し、「映像の世界への転換点となった」と自ら振り返る小説集、『鹿川は糞に塗れて(原題 『이창동 소설집 녹천에는 똥이 많다』)(1992)の邦訳。 収録される5作品はそれぞれ、朝鮮半島の南北分断、そこに生まれた独裁政治下の暴力、その後の経済発展がもたらした産業化や都市化に伴う諸問題などを背景にしている。すべての登場人物は、分断や社会矛盾の犠牲になって生きる「ごく普通の人びと」。 膨大な量のゴミで埋め立てられた地盤と労働者たちの排泄物の上に輝く経済発展、そしてそこに生まれた中間層の生活の構造を、作家イ・チャンドンは「糞に塗れている」と看破し、そこに生きる市民たちの悲喜交々の生を問う極上の物語を紡ぎ出す。 第25回韓国日報文学賞受賞 〔目次〕 本当の男 龍泉(ヨンチョン)ベンイ 運命について 鹿川(ノクチョン)は糞に塗(まみ)れて 星あかり あとがき 訳者あとがき

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