2023年8月18日発売
その女神の名を、唱えてはいけないーー。民族史を覆す宗教遺跡をめぐる海洋冒険譚! 大手ゼネコン勤務の加茂川一正は、インドネシアの小島で海底に聳え立つ仏塔を発見する。一正はこの遺跡の保護を自らの使命とし本格的な調査に乗り出すが、次々と障壁が立ち塞がる。住民の反発、開発を優先する地主、他宗教からの弾圧……人間の欲望が女神の怒りに触れたとき、島に激震が走る。圧巻の長編エンタテインメント!
他人を殺す。自分を殺す。どちらにしても、その一歩を踏み出すのは、意外とたやすい。最旬の注目度No.1作家最新長篇。同じ地方都市に生まれ育ち現在もそこに暮らしている3人。4歳の娘を育てるシングルマザー、朱音。朱音と同じ保育園に娘を預ける専業主婦、莉子。マンション管理会社勤務の独身、園田。いじめ、モラハラ夫、母親の支配。心の傷は恨みとなり、やがて……。「生きる」ために必要な救済と再生をもたらすまでのサスペンス。
東京から大阪の夫の実家近くに引っ越し、関西のノリについていけず疲れ果てた沙由美。モデルの仕事を餌に、詐欺師まがいの男にマウントされる華。ネグレクト育ちで転売ヤーとして荒れた生活を送る達也。人生の袋小路で立ち往生する人々の背中をドンと押して勇気づける、大阪のおばちゃん、とし子。だが、無敵に見えるおばちゃんにも、ある“事情”があったー。抱腹絶倒&ちょっと涙のヒューマン・ドラマ!
中国、春秋戦国時代に燦然と輝く名将楽毅。その偉業の陰にはこの男がいた。周王朝の王子という身分を捨て、群雄割拠する諸国を商人として渡り歩く青年・公孫龍。その清廉潔白な人格で将軍や有力者たちの信頼を得た彼は、自らその登用に尽力し、燕に仕えるようになった名将・楽毅が企図する空前の大戦略の実現に向け、才覚を発揮する。名作『楽毅』の感動が新たに甦る、宮城谷文学最高傑作、第三部。
足にハンディキャップを持つ主人公・大人輝男は、亡くなった母ちゃんへの恩返しとして再就職することを決意する。生意気な年下の先輩や子猫のクマ君と出会い、忙しくも充実した日々が始まった。そんな中、憧れの人に似たとある美女に一目惚れしてしまい…?表題作「我輩は清掃人じゃ」ほか、ユーモアあふれる全3編を収録。
長野、松本、小布施… 偽探偵の裏の顔を暴け! 山根七海から息子で会社員の勇一郎の素行を調査してほしいとの依頼を受け、私立探偵・小仏太郎は尾行を進める。そこで勇一郎の交際相手・門島淡路の不審な行動に着目する。調査を進めたところ、彼女の祖母が轢き逃げされた事件の犯人を突き止めようとしているらしい。轢き逃げしたのは東京と長野で暮らす兄弟のようだが、彼らには見過ごせない裏の顔があって…。謎の兄弟の周りで起こる怪事件の真相は!? <目次> 第一章 霧の道 第二章 困りごと相談所 第三章 白い靴の女 第四章 夏の終り 第五章 白い粉 第六章 善光寺参詣 第七章 諏訪の事件 第八章 『雪女』と『凛』
45万部超のヒット作となった『傍聞き』の表題作で、主人公を務めたシングルマザー刑事の啓子と、一人娘の菜月。新聞記者になることが将来の夢だった小六の菜月が高校生、大学生となり、そして夢を叶えたなかで数々の事件に遭遇する。母娘の際立つ推理力が導き出した、難事件の真相とは? 前作『緋色の残響』に続く、母娘シリーズ短編集の最新刊!
警視庁暴力団対策課の刑事の妻であり、娘でもある仲野誓はある日、同じ課で働く夫の賢治が銃撃されてしまう。誓は犯人を逮捕するため、「警視庁初の女マル暴刑事」である薮哲子とコンビを組む。復帰早々に日本最大の暴力団・吉竹組の元組員の会社宅で爆破事件が発生。この事件は本家と関東に分裂した吉竹組の抗争、そして賢治銃撃事件とも複雑に絡んでいるのか。マル暴刑事の執念と複雑化する暴力団組織の闇、血飛沫舞うヤクザの生き様から目を離せない。警察小説のヒットメーカーが描く、規格外のマル暴女刑事!
加速度的に発展するAIによって、人間の就く職が減少することを憂いた人々が機械の打ち壊し運動を起こす最中、首謀者と関わりを持つ一人の女子学生が機械を抱いて海に飛び込んだ。彼女はなぜ、機械と心中まがいの行動に至ったのかーー? 絶えず変化していく世界を、その中に生きる人間を、変わらずに愛することが出来るかを問う、慟哭のシスターフッドSF!
「俺がおまえを愛したせいだな」 最凶の千住組組長・柾鷹の最愛の姐さん(!?)である遙は、店で死体を見つけてしまう。 発見者が自分だと警察にバレると柾鷹にも迷惑がかかると思い、しばらく姿を隠すことに…。 そのため柾鷹にも会えなくなってしまう。 その頃、柾鷹も大きな手打ち式を任されていたが、その事件とも絡んできて…? 離れ離れのわずかな逢瀬は、声だけで互いへの愛を伝える戯れーー。 警察、極道、他からも狙われる遙を柾鷹は守り抜けるのか!?
◆深紅の髪の竜王と、王の命をつなぎ次代を宿す運命の伴侶。 過去から未来へ続く竜族の系譜、壮大な異世界ファンタジー! 「リューセー、君に一刻も早く会いたい」 十二代目竜王ラオワンには幼いころから、持て余すほどに強い歴代最高の魔力があった。 成人したラオワンは次代の王となるべく眠りにつくが、ラオワンの龍聖が降臨しても眠りから目覚めず…!? 「ラオワン…お願い…起きて……私を抱きしめて…」 龍聖とラオワン、シーフォンたち竜族の運命は!? 大人気シリーズ、オール書き下ろし! 【人物紹介】 ラオワン/十二代目竜王。 初代竜王ホンロンワンに並ぶほどの魔力を持つ。 やんちゃでいたずらっぽく冒険心にあふれる竜王。 守屋龍聖(十二代目)/ラオワンの運命の伴侶。 生物学の博士号を持つ天才肌の研究者。好奇心旺盛な性格。 ある重大な事情を胸に秘めてエルマーン王国に来た。
精霊師は、必ず二人で一人。一つの精霊を二人で分かち合う。感情も五感も共有し、心を繋ぎ合わせる。その唯一無二の存在を、彼らは半神と呼ぶ。精霊師になるため修行の山に入ったオルガは、王位継承権を剥奪された王子キリアスと出会う。オルガに精霊の中でも特別な神獣・青雷が宿っているのを見抜いたキリアスは、強引に青雷と契約し、オルガの「半神」になってしまう。キリアスに反発するオルガ。自分の運命に巻き込んだ責任を取り、命をかけてオルガを守り抜くと誓うキリアス。二人は精霊師の頂点、国を守る神獣師の修行を始めるが…!?
東国へと向かう船が暴風雨に巻き込まれ、バラバラになってしまったレクス一行。一人になったミナは、男たちに襲われている少年・雪之丞とその従者を助けるのだが、この二人組、何やら訳ありの様子だった…。次々襲いかかる刺客を撃退するミナは、雪之丞を守れるのか? そして再びレクスと会えるのか? 新章「東国旅談編」突入!!
『状態異常無効化』というユニークスキルしか持たず、戦闘はからきしの三流冒険者ルードは、瘴気で満ちるダンジョンで薬草を採取することで生計を立てていた。ついたあだ名は「瘴気漁り」。冒険者仲間やギルドからそんな蔑称で蔑まれる現状を変えるために、新しい迷宮に挑戦するルード。しかし、同行した冒険者に裏切られ、迷宮の崩落に巻き込まれる。物資も失い、怪我で動けず、目の前にあるのは魔物の肉のみ。魔物食は禁忌とされ、食べれば死ぬか魔物になると言われていたが、極限状態のルードはその肉に手を伸ばしー「う、美味い…ッ!」夢中で肉にかぶりつくルードは、食べるほど力がみなぎってくるばかりか、魔物の「スキル」をも自分のものにしていることに気付くのであった。
史上最硬ヒーローによる魔族国家建設!! 無敵の『バリア』一本で新時代を切り拓く、異世界コメディ第一弾! 初級魔法『バリア』しか使えない宮廷魔法師シールドは、国外追放を言い渡された。 金なし、武器なし、体力なし。あるのは全ての攻撃を無効化する最強のバリア魔法だけ! たまたま弾き飛ばした伝説のドラゴン(幼女)フェイを屈服させ、凶悪な魔族たちを300年の封印から解き放ったシールドは、国境に極大規模のバリアを張ることを条件に、辺境の地ミライエの領主となる。 有能(ときどき残虐)な魔族たちと、ミライエを急速に発展させるシールド。 やがてその地は世界情勢を左右する一大勢力となり── 鉄壁の脱力系ヒーローが、バリア魔法一本で新時代を切り拓く!! 書き下ろし短編3本収録! 早くもコミカライズ決定!!
愉快な騎士たちとの楽しい日々! 楽しかった西海岸での生活もあと数日となり、最後にオリーゴーに会いたいと思ったセラフィーナは、「お友達を紹介する」という名目でシリウスや騎士たちと離宮へ向かい……!? 王城へ戻ってからもシリウスや騎士たちと愉快な日々を過ごすセラフィーナ。 一方でシェアトやミアプラキドスたち元第一騎士団の面々は、現第一騎士団のメンバーとの間になにやら問題を抱えているようで……。 黒フェンリルのその後や、ミラクの実家に同行する話など、その他のエピソードも盛りだくさん! さらに人気投票上位キャラの特別SSも公開! 全編書き下ろしのスピンオフシリーズ、待望の第3巻!!
シルヴァたちが残した馬を買い取ってもらおうとカルーシュの街へ向かったケンたち。そこで、ファルコとタロンが街を治める公爵家の手の者にさらわれてしまう。意外な理由を突き止め、ケンたちは公爵邸へ突撃することにしたがー!?さらに、珍しい素材や果実が手に入る空間“飛び地”で狩りをする中、神様レベルでもやばい罠にはまってしまい…。巻き込まれ体質、本領発揮の第五巻!
先の戦闘でオーストラリアを降伏させることに成功した日本は、ジャイロ爆弾やラムジェットを搭載した新型爆撃機の「九三式陸攻乙」などを用いて快進撃を続けていた。そしてオーストラリア軍残党が抵抗を続けるラバウルへの侵略を開始し、占領することに成功する。 その頃、米太平洋艦隊は宣戦布告の遅れなどの政治的要因により、出遅れたものの、撹乱を目的としたトラック島への攻撃を敢行した。その後、日本は来たる真珠湾攻撃に向け、米艦隊の注意を逸らすべくミッドウェー島との両面同時奇襲を画策する。 暗号解析により日本の動向を察知した米艦隊の魔の手が迫るなか、熾烈を極める戦いの舞台は太平洋へと移る!!