2023年8月18日発売
大手ゼネコン勤務の加茂川一正は、ダイビングのために訪れたインドネシアの小島で海中に聳え立つ仏塔を発見する。一正はこの遺跡の保護を自らの使命と心に決め、本格的な調査に乗り出すが、次々と障壁が立ち塞がる。地元住民の反発、開発を優先する地主、他宗教からの弾圧…人間の身勝手な欲望が女神の怒りに触れたとき、島に激震が走る。宗教と信仰、開発と伝統。揺れ動く世界最大のイスラム国家・インドネシアを舞台に繰り広げられる傑作冒険小説!
東京から大阪の夫の実家近くに引っ越し、関西のノリについていけず疲れ果てた沙由美。モデルの仕事を餌に、詐欺師まがいの男にマウントされる華。ネグレクト育ちで転売ヤーとして荒れた生活を送る達也。人生の袋小路で立ち往生する人々の背中をドンと押して勇気づける、大阪のおばちゃん、とし子。だが、無敵に見えるおばちゃんにも、ある“事情”があったー。抱腹絶倒&ちょっと涙のヒューマン・ドラマ!
中国・春秋戦国時代末期、周王朝の王子という身分を隠し、商人として活動する公孫龍は、その天賦の才を見抜いた群雄たちに重用され、とりわけ燕の重臣から信頼を得ていた。公孫龍の尽力で燕に仕えることになった知将・楽毅は、燕を初め諸国の脅威となっていた強国斉を攻略すべく、各国を束ねる前代未聞の連合策を考案。公孫龍はその実現のため、これまで培った交諠を用いて力を尽くす。
足にハンディキャップを持つ主人公・大人輝男は、亡くなった母ちゃんへの恩返しとして再就職することを決意する。生意気な年下の先輩や子猫のクマ君と出会い、忙しくも充実した日々が始まった。そんな中、憧れの人に似たとある美女に一目惚れしてしまい…?表題作「我輩は清掃人じゃ」ほか、ユーモアあふれる全3編を収録。
山根七海から息子で会社員の勇一郎の素行を調査してほしいとの依頼を受け、私立探偵・小仏太郎は尾行を進める。そこで勇一郎の交際相手・門島淡路の不審な行動に着目する。調査を進めたところ、彼女の祖母が轢ぎ逃げされた事件の犯人を突き止めようとしているらしい。轢き逃げしたのは東京と長野で暮らす兄弟のようだが、彼らには見過ごせない裏の顔があってー。
警視庁組織犯罪対策部暴力団対策課の桜庭誓は父も夫もマル暴刑事。遺伝子レベルでヤクザを理解する特殊な刑事だった。結婚後は退職して専業主婦をしていたが、夫の賢治がヤクザに銃撃されてしまい、犯人逮捕のために現場復帰する。そんな中、日本最大の暴力団吉竹組の元組員宅で爆破事件が発生。ベトナムマフィアの仕業かと思いきや、事件は本家と関東に分裂した吉竹組の抗争が絡んでいた。誓は自分に思いを寄せる片腕の武闘派組長・向島春刀とともに、血塗れの抗争を防ぐ。
2044年、技術革新に伴う人間の雇用の減少を憂いた機械の打ち壊し運動の最中、暴動の首謀者と関係を持つひとりの女子学生が機械を胸に抱いて海に身を投げた。事件の真相を追ううちに明らかになる、隠された悲しき真実とはー?
「俺がおまえを愛したせいだな」最凶の千住組組長・柾鷹の最愛の姐さん(!?)である遙は、店で死体を見つけてしまう。発見者が自分だと警察にバレると柾鷹にも迷惑がかかると思い、しばらく姿を隠すことに…。そのため柾鷹にも会えなくなってしまう。その頃、柾鷹も大きな手打ち式を任されていたが、その事件とも絡んできて…?離れ離れのわずかな逢瀬は、声だけで互いへの愛を伝える戯れー。警察、極道、他からも狙われる遙を柾鷹は守り抜けるのか!?
十二代目竜王ラオワンには幼いころから、持て余すほどに強い歴代最高の魔力があった。成人したラオワンは次代の王となるべく眠りにつくが、ラオワンの龍聖が降臨しても眠りから目覚めず…!?「ラオワン…お願い…起きて…私を抱きしめて…」龍聖とラオワン、シーフォンたち竜族の運命は!?大人気シリーズ!
精霊師は、必ず二人で一人。一つの精霊を二人で分かち合う。感情も五感も共有し、心を繋ぎ合わせる。その唯一無二の存在を、彼らは半神と呼ぶ。精霊師になるため修行の山に入ったオルガは、王位継承権を剥奪された王子キリアスと出会う。オルガに精霊の中でも特別な神獣・青雷が宿っているのを見抜いたキリアスは、強引に青雷と契約し、オルガの「半神」になってしまう。キリアスに反発するオルガ。自分の運命に巻き込んだ責任を取り、命をかけてオルガを守り抜くと誓うキリアス。二人は精霊師の頂点、国を守る神獣師の修行を始めるが…!?
冒険者ギルドの依頼を受け海の向こうの東国へと向かったレクス一行。しかし途中で船が難破してみんな散り散りに。一人になったミナが出会ったのは訳ありの主従二人連れだった…知らないうちにとてつもない陰謀に巻き込まれてしまったレクスたち。突如襲撃する謎の武士団。誰が味方で誰が敵か?そしてバラバラになったみんなは再び出会うことができるのか!?巻末書き下ろしエピソード『海の魔物退治』を収録!
『状態異常無効化』というユニークスキルしか持たず、戦闘はからきしの三流冒険者ルードは、瘴気で満ちるダンジョンで薬草を採取することで生計を立てていた。ついたあだ名は「瘴気漁り」。冒険者仲間やギルドからそんな蔑称で蔑まれる現状を変えるために、新しい迷宮に挑戦するルード。しかし、同行した冒険者に裏切られ、迷宮の崩落に巻き込まれる。物資も失い、怪我で動けず、目の前にあるのは魔物の肉のみ。魔物食は禁忌とされ、食べれば死ぬか魔物になると言われていたが、極限状態のルードはその肉に手を伸ばしー「う、美味い…ッ!」夢中で肉にかぶりつくルードは、食べるほど力がみなぎってくるばかりか、魔物の「スキル」をも自分のものにしていることに気付くのであった。
初級魔法『バリア』しか使えない宮廷魔法師シールドは、国外追放を言い渡された。金なし、武器なし、体力なし。あるのは全ての攻撃を無効化する最強のバリア魔法だけ!たまたま弾き飛ばした伝説のドラゴン(幼女)フェイを屈服させ、凶悪な魔族たちを300年の封印から解き放ったシールドは、国境に極大規模のバリアを張ることを条件に、辺境の地ミライエの領主となる。有能(ときどき残虐)な魔族たちと、ミライエを急速に発展させるシールド。やがてその地は世界情勢を左右する一大勢力となりー鉄壁の脱力系ヒーローが、バリア魔法一本で新時代を切り拓く!!
愉快な騎士たちとの楽しい日々!楽しかった西海岸での生活もあと数日となり、最後にオリーゴーに会いたいと思ったセラフィーナは、「お友達を紹介する」という名目でシリウスや騎士たちと離宮へ向かい…!?王城へ戻ってからもシリウスや騎士たちと愉快な日々を過ごすセラフィーナ。一方でシェアトやミラプラキドスたち元第一騎士団の面々は、現第一騎士団のメンバーとの間になにやら問題を抱えているようで…。黒フェンリルのその後や、ミラクの実家に同行する話など、その他のエピソードも盛りだくさん!さらに人気投票上位キャラの特別SSも公開!全編書き下ろしのスピンオフシリーズ、待望の第3巻!!
シルヴァたちが残した馬を買い取ってもらおうとカルーシュの街へ向かったケンたち。そこで、ファルコとタロンが街を治める公爵家の手の者にさらわれてしまう。意外な理由を突き止め、ケンたちは公爵邸へ突撃することにしたがー!?さらに、珍しい素材や果実が手に入る空間“飛び地”で狩りをする中、神様レベルでもやばい罠にはまってしまい…。巻き込まれ体質、本領発揮の第五巻!
先の戦闘でオーストラリアを降伏させることに成功した日本は、ジャイロ爆弾やラムジェットを搭載した新型爆撃機の「九三式陸攻乙」などを用いて快進撃を続けていた。そしてオーストラリア軍残党が抵抗を続けるラバウルへの侵略を開始し、占領することに成功する。その頃、米太平洋艦隊は宣戦布告の遅れなどの政治的要因により、出遅れたものの、攪乱を目的としたトラック島への攻撃を敢行した。その後、日本は来たる真珠湾攻撃に向け、米艦隊の注意を逸らすべくミッドウェー島との両面同時奇襲を画策する。暗号解析により日本の動向を察知した米艦隊の魔の手が迫るなか、熾烈を極める戦いの舞台は太平洋へと移る!!