2023年8月29日発売
フリーの観光ガイド佐抜克郎は、外務省関係者から東南アジアの某国の重要人物を捜してほしいと依頼を受ける。その人物は軍事クーデターにより日本に逃れてきていたのだが、現在行方がわからないそうなのだ。佐抜はあがり症だが、現地語を話せるという特技があった。相棒として紹介された元女子プロレスラーのヒナとともに、佐抜は彼の行方を求めて多国籍の外国人が暮らす「アジア団地」に足を踏み入れる。某国の民主化を警戒する外国勢力や日和見を決めこむ外務省に翻弄されながらも、佐抜はやがて大きな決断の舞台に近づいてゆく。
「不幸を呼ぶ子」と忌み嫌われる少女が、揺るがぬ友情を手にしたとき、いかなる力を発揮するのか。ファシズムが台頭するイタリアで、境遇も性格も正反対の二人の少女が出会い、社会の理不尽に立ち向かう様子を描いた傑作。
迷宮のような路地で見つけた写真集、不死の老人、ショアの記憶、聖書物語など、イスラエル文学紹介の第一人者による日本語版オリジナル・アンソロジー。ウーリー・オルレブ(国際アンデルセン賞受賞)、シャイ・アグノン(ノーベル文学賞受賞)など、世界が高く評価する作家の傑作を精選。
本書は、生誕250周年を迎えるドイツ・ロマン主義の作家ティークが1798年に出版した代表作。同じロマン派の作家E.T.A.ホフマンや画家ルンゲらに大きな影響を与えた歴史的古典であり、本邦初訳となる。 1520年頃と思われるドイツ・ネーデルラント・イタリアを舞台として、ニュルンベルクに住む高名な画家デューラーの架空の弟子フランツ・シュテルンバルトが、画業の腕を磨くため遍歴の旅に出る。画家や詩人をはじめさまざまな人物から刺激を受け、若き芸術家として成長していく。 芸術家としての自意識を持つ主人公が様々な出来事を経験し、その職業についての考えを深めるという「芸術家小説」の”元祖”であり、芸術観や芸術家像などをめぐり、あらゆる時代の芸術家志望の若者の心を打つ。 主な登場人物 まえがき 第一部 第一巻 第一部 第二巻 第二部 第一巻 第二部 第二巻 訳注 訳者解説
ミス大洲・北島恵利子は偶然出会った青木治郎に燃え立つような憧れを抱き、ひと夏のロマンスを過ごす。夢のような思い出と寂しさを胸に日常に戻っていく恵利子だったが、しまなみ海道で何者かの襲撃を受け、拉致されてしまう。救出の指令を受けた青木は、正体不明の組織に立ち向かうー。元海上保安官の著者が描く、ノンストップスペクタクル。