小説むすび | 2023年8月31日発売

2023年8月31日発売

怪と幽 vol.014 2023年9月怪と幽 vol.014 2023年9月

「怪と幽」14号は、特集二本立て! 特集1「奇想天外 きのこの怪」 きのこは不思議に満ちている。まず、見た目からして奇妙だ。美味しい食物として親しまれながらも、幻覚を引き起こしたり毒により死に至りしめたりする種が存在している点が不気味である。そもそも、きのこはかりそめの姿で、本体である菌糸は地下に広がり、普段は目に見えない。動物と植物のあわいで揺らめく神秘的な生態は、昔から人々を惹きつけてきた。きのこに関する神話・民話・文学は日本のみならず世界に分布している。熱狂的な愛好家がいる一方で、前号の特集「怪奇大特撮」で映画『マタンゴ』が“トラウマ特撮”として挙げられたように、恐怖の対象にもなり得た。幾つものきのこ文学を遺した泉鏡花や宮沢賢治、研究者の南方熊楠はもとより、きのこを存分に語る「キノコデー」を提唱した柳田國男まで──きのこは、お化け好きを虜にする! 特集2「幽霊と魔術の英国」 英国では、数々のお城や建築物に幽霊が現れるとされ、現在王室の面々が住まう宮殿も出るのは「当たり前」。霊の出現が観光名所としてのアピールにも繋がっている。そんな「この世ならぬ存在」との距離が地続きの国は魔術の本場でもあり、アーサー王に仕えたマーリンに始まり数々の魔術師の存在や影響が文化に色濃く現れている。英国発の魔術ファンタジー「ハリー・ポッター」シリーズの勢いも止まらない。幽霊と魔術が日常に息づいているこの国は、日本の作家や読者にも大きく影響を与え魅了し続けてきた。英国の幽霊と魔術の世界に、いざ出発! ●特集1 奇想天外 きのこの怪 【復刻】 「くさびら」泉鏡花、「きのこ会議」夢野久作 【対談】 飯沢耕太郎×吹春俊光 【寄稿】 田中貴子、多田克己、飯沢耕太郎 【インタビュー】 貴志祐介   【怪談】 安曇潤平  【エッセイ】 高原英理、池澤春菜、ヒグチユウコ、日高トモキチ、保坂健太郎、堀博美 【ルポ】 玉置標本  ●特集2 幽霊と魔術の英国 【対談】 織守きょうや×河合祥一郎  【寄稿】 植松靖夫、南條竹則、額賀澪 【復刻】 坂田靖子「オプション・ハウス」 【座談】 東雅夫×下楠昌哉×中島晶也×土方正志 【ガイド】 ハリー・ポッター世界にみる幽霊と魔術 ●小説 京極夏彦、小野不由美、有栖川有栖、澤村伊智 ●漫画 諸星大二郎、高橋葉介、押切蓮介 ●論考・エッセイ 小松和彦、荒俣宏、加門七海、東雅夫、村上健司&多田克己 ●グラビア 中野カヲル、芳賀日出男+芳賀日向、佐藤健寿、新井文彦、怪食巡礼 ●怪談実話 鈴木光司、高木道郎、小松亜由美 ●情報コーナー 山白朝子×乙一、東亮太×門賀美央子、三上延、夏原エヰジ、大島清昭、高木道郎、怪奇里紗、及川祥平 etc……

『ロマンス潰し』の女公爵は第二王子の執着愛に気付かない(1)『ロマンス潰し』の女公爵は第二王子の執着愛に気付かない(1)

出版社

KADOKAWA

発売日

2023年8月31日 発売

過去三回、他人の婚約破棄に関わったために『ロマンス潰し』と呼ばれるようになってしまったコーネリア。周囲から『強く正しく逞しい』と評されるコーネリアは、男性しか爵位を継げない国で特例として公爵位を継ぐこととなるが、爵位継承の手続きをしている間に婚約者からまさかの婚約破棄を告げられてしまう。 呆然とするコーネリアだが、一月後の第一王子の立太子の式典にはどうしてもパートナーを伴って出席しなければならない! 頭を悩ませているところに「俺で良ければ協力しますよ」と提案してきたのは、薄茶の長い前髪、整った顔立ちの情報屋のウィルだった。さらになぜか「第二王子、優良物件じゃないですか?」と、病弱との噂でコーネリアも会ったこともない第二王子を、やたらと結婚相手にゴリ押ししてくる。 当日は貴族に変装したウィルと踊ることになったが、そこに現れたのはなぜか噂の第二王子でーー? 責任感とメンタル強めの公爵令嬢が策士な第二王子の執着包囲網に、いつのまにか囚われるラブ!

最後の三角形最後の三角形

魔法は破られるようにできているの。 でも、約束はそうじゃない。 世界幻想文学大賞に7回、 シャーリイ・ジャクスン賞に4回、 MWA賞、ネビュラ賞など数多の賞に輝く 現代幻想文学の巨人による 郷愁と畏怖と偏愛に満ちた14篇 アコースティックギターの調べは、ぼくの目の前に金色の雨として現われる。指で絹をなでたときには、レモンメレンゲの風味とねっとりした感触を舌に感じる。ぼくは「共感覚」と呼ばれるものの持ち主だったーーコーヒー味を通してのみ互いを認識できる少年と少女の交流を描くネビュラ賞受賞作「アイスクリーム帝国」、エミリー・ディキンスンが死神の依頼を受けて詩を書くべく奮闘する「恐怖譚」、マッドサイエンティストが瓶の中につくりあげたメトロポリスの物語「ダルサリー」、町に残される奇妙なしるしに潜む魔術的陰謀を孤独な男女が追う表題作ほか、繊細な技巧と大胆な奇想に彩られた全十四篇を収録する。 ■目次 「アイスクリーム帝国」 「マルシュージアンのゾンビ」 「トレンティーノさんの息子」 「タイムマニア」 「恐怖譚」 「本棚遠征隊」 「最後の三角形」 「ナイト・ウィスキー」 「星椋鳥(ほしむくどり)の群翔」 「ダルサリー」 「エクソスケルトン・タウン」 「ロボット将軍の第七の表情」 「ばらばらになった運命機械」 「イーリン=オク年代記」  編訳者あとがき

ヴァンプドッグは叫ばないヴァンプドッグは叫ばない

発売日

2023年8月31日 発売

厳戒態勢が敷かれた都市と、 密室状態の隠れ家で起こる連続殺人。 殺人鬼が仕掛けた、想像を絶するトリックとは? マリアと漣が挑む、史上最大の難事件。 『ジェリーフィッシュは凍らない』に連なるシリーズ第五弾! U国MD州で現金輸送車襲撃事件が発生。襲撃犯一味のワゴン車が乗り捨てられていたのは、遠く離れたA州だった。応援要請を受け、マリアと漣は州都フェニックス市へ向かう。警察と軍の検問や空からの監視が行われる市内。だがその真の理由は、研究所から脱走した、二十年以上前に連続殺人を犯した男『ヴァンプドッグ』を捕らえるためだった。しかし、『ヴァンプドッグ』の過去の手口と同様の殺人が次々と起きてしまう。 一方、フェニックス市内の隠れ家に潜伏していた襲撃犯五人は、厳重な警戒態勢のため身動きが取れずにいたが、仲間の一人が邸内で殺されて…!? 厳戒態勢が敷かれた都市と、密室状態の隠れ家で起こる連続殺人の謎。マリアと漣が挑む史上最大の難事件! 大人気本格ミステリシリーズ第五弾。

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