2023年発売
ローレンが国王として即位し、王妃となったユリア。第一王子を出産して一児の母となるも、その農業オタクっぷりは鳴りを潜めるわけもなく…。そんなユリアのもとに厚生部大臣から要請がかかり、とある村で見つかった魔草の調査に乗り出すことになりー。シオン、リグラス、レーナたちのその後の物語も収録!大人気溺愛ロマンスファンタジー、第2巻!!「第1回一二三書房WEB小説大賞」“銀賞”受賞作!!
メルヴレイ帝国の皇子として生まれながら“厄災の皇子”として忌み嫌われ塔へ幽閉されたヴァレリウス。塔中の書物を貪り読んで育った彼に、ついに刺客の手が伸びる。からくも一命をとりとめたヴァレリウスは、メルヴレイ帝国への復讐を誓うとともに、国外への脱出を図るのだった。その道中で、サヴァルタ公国のリューディア公女と出会ったことで、彼の運命は大きく動き出す。彼女の参謀となり、知略をもってメルヴレイ帝国への復讐を開始する!!
所属していたパーティを「不遇職のテイマーだから」という理由だけで追放されたアルガ。落胆しながらも彼は、この機会にあらためて自分のレベルなどを検査してもらうことに。そこで、なんと自分が千年に一度しか現れない2つ目の職業(セカンドジョブ)持ちであることを知るのだった。『テイマー』に、魔物を配合し強くする『配合術師』-。この2つのジョブにより、アルガは魔物や世界最強の女冒険者、吸血姫たちと最強のパーティを作っていく…。
家光逝去に伴い十一歳で四代将軍となった幼君家綱。家綱を支える幕閣のひとり松平信綱は幼君の名を世に知らしめようと新たな上水を府内に引く政策をうち出す。だが幕府の財政は逼迫。金蔵の扉は開きそうもない。冴えわたる信綱の知恵と弁舌でその扉を開かせることができるのか。
田舎で農業を営んでいる三田仁は、田んぼで女騎士が倒れているのを発見する。セラフィムと名乗る女騎士から話を聞いてみると、どうやら異世界からやってきたらしい。現代日本に放り出された女騎士には当然行く当てもなく、仁は農業を手伝ってもらうことを対価として一緒に住むことに。この世界の常識がまったくないセラフィムに農業や社会、田舎の文化を日々教えていく仁。しかし、周囲からはどう見ても夫婦にしか見えないわけで…いつの間にか彼女は仁の嫁だと思われていたー!?WEB発の超人気スローライフ×農業ファンタジー、電撃の新文芸にてゆるっと爆誕!!
魔族であるというだけの理由で、それを邪悪と断ずるロンドシウス王国。その常識に抗い続けた、魔力を持たない“煤まみれ”、ロルフ・バックマン。運命に引き寄せられ、ついにロルフが手にした“煤の剣”は、彼にこの世界へ抗う力と、とある固い決意をもたらす。自らが信じる正義のためー魔族とともに、ロンドシウス王国を倒す。辺境伯の領都・アーベルを制圧するための作戦をリーゼたち魔族とともに開始するロルフ。だが、彼は知らなかった。ロルフたちに差し向けられた領軍の中に、第五騎士団最強の魔導師にして彼の妹、フェリシア・バックマンがいることをー。「…本気で、人間を裏切るんですか?魔族に寝返るんですか?」「人だからこうするんだ。信じるもののために立ち向かうのが、人だと思うから」かつては自分を慕っていた妹ー。避け得なかった悲しき戦いが、いま幕を開ける。
エルフの少女が奴隷として売られているのを目撃した青年・ヴァイス。その少女が、単なるエルフではなく絶滅したはずの希少種“ハイエルフ”であることに気付いた彼は、彼女を購入し、娘として育てることを決意する。はじめての育児に翻弄されまくりのヴァイス。それでも、奮闘の甲斐あって、ボロボロで言葉も話せなかった少女は元気な姿を取り戻す。名前は初めて喋った言葉にちなんで「リリィ」に決定。すっかり親バカ化したヴァイスは、リリィを魔法学校に通わせるという目標のために奔走する!「きょーはにゅうがくしきー りりーまほーつかいになるー♪」「…悪くないな、こういうのも」不器用なパパと純真無垢な娘のほっこり疑似家族ファンタジー、はじまります。
星馳せアルスによって大打撃を受けた黄都。 これに乗じた権力奪還のため、二十九官を追放された巨魁・異相の冊のイリオルデが動き始める。イリオルデは歴史の裏でうごめく魔王自称者たちを結集させ……。 陰謀が渦巻くなか、六合上覧は第二回戦に突入。 再び互角に立ち合える相手を求めて微笑む、ルクノカ。 そして、サイアノプが隠し持つ、真なる最強をも覆しうる“必殺”とはーー。 第九試合。極点の格闘家・無尽無流のサイアノプvs英雄殺しの伝説・冬のルクノカ。
次期国王の婚約者だった公爵令嬢エミリア。暴漢に襲われ三年間の眠りから目覚めると、妹が自分の婚約者と結婚していた。眠っている間に前世の記憶ー料理に関する知識を取り戻し、日々を充実させていく。そんな彼女のもとに現れたのは戦勝国の王子だがー「前世からずっと好きだった。ずっとキミを探してたんだ。絶対に諦められない」そこに不仲だと思っていた血の繋がらない兄が現れー「これからは我慢しない。エミリア、私はお前が好きだ」いきなり二人の男性から言い寄られてしまう。自由を手にした令嬢が日本食で人々を幸せにしちゃう異世界転生ファンタジー!
山岳×青春×ミステリ、最大級の感動作 写真家として活動する藤谷緑里はアラスカに向かっていた。シーラと北米最高峰デナリに挑むためだ。 緑里とシーラの旧友、リタ・ウルラクは新鋭の女性登山家として名を馳せていた。リタとシーラの故郷、サウニケは北極海に面した小さな島だが、90年代後半から地球温暖化の影響で海に浸食されている。このままでは島は海に沈むーーそんな故郷の危機を世界に知らしめる。それがリタが登山家として名を上げようとした理由だった。だがリタは冬季デナリ単独行に挑み、下山途中に消息を絶ってしまう。頂上から「完全なる白銀」を見たーーという言葉を残して。 行方不明となったあと、リタの言動を疑ったマスコミは彼女を<冬の女王>ではなく<詐称の女王>と書き立てた。緑里とシーラは、リタが登頂した証を求めるべくデナリに挑むことに。だが世界最難関の山への登攀は、一筋縄にはいかない。ブリザード、霧、荷物の遺失、高度障害……二人の信頼関係も揺らぐ。さまざまな困難を乗り越え、北米大陸で最も高い地へ手を伸ばす緑里。その先に見えたものとは。 極限の高地だけでなく、社会でも闘う女性たちを描きだす、気鋭の著者の新境地。 【編集担当からのおすすめ情報】 発売前から推薦の声、続々! 「山岳小説の新しい傑作がここに出現した。 読者よ、岩井圭也に瞠目せよ!」--夢枕 獏 「タイムリーなのに普遍的。 理知的なのにエモーショナル。」--恩田 陸
下着デザイナーとして一世を風靡した鴨居羊子。鬼才の画家・鴨居玲。姉弟が稀有なる才能を発揮し、活躍していくまでの野望と挫折の軌跡を、盟友・司馬遼太郎との友情を交えつつ描く渾身の書き下ろし!
小さな居酒屋「およし」を営むよし子、常連客の孝介。距離が縮まりつつも深い関係になることを避けてきた2人の運命は。一方、孝介の妻・美智子は子育てを終え、今後の生き方に思いを馳せていた。切なくもあたたかい、珠玉の群像劇。
社会の荒波に揉まれる主人公・中田は、人々に安らぎを与えたゴータマ・ブッダとはいかなる人物であったのか知るべく、インド仏蹟巡りの旅に出る。ゴータマの幻影を何度も捉える中で、“いかによく生きるか”という説法の根本思想に近づいていきー。過去と現在が絡み合う仏教小説。
織田信長が台頭した天正の世、キリスト教の布教のため黒人従者のマトペ(弥助)とともに日本に赴いたイタリア人巡察師のヴァリニャーノ。その心には常に、ローマ教会音楽を確立させた音楽家・パレストリーナの教えがあった。時を同じくして、千宗易(のちの千利休)は「御茶湯御政道」によって時の権力者たちの信頼を勝ち取りながらも、万人が分け隔てなく楽しめる真の茶道を追求していた。信じるものは異なっていても、安寧な世を求める心は等しい。波打つ時代の狭間で両者の心が邂逅するとき、海を越えて歴史が大きく動き出すー。
「わが家の出来事」を描くコミックエッセイ作家の相田洋子。特に幼い三兄妹によるほのぼのエピソードや巻き起こすプチトラブルが好評を博し、長く続くシリーズとして人気を集めている。そんな洋子のもとに、シリーズ最新巻の制作決定とともに届いたドラマ化のオファーが、平和そのものに思えていた家族の中に波風を立てるとは!描かれるキャラクターの年齢から大きく離れ、すでに微妙なお年頃となった兄妹たち。とりわけ兄妹の真ん中、反抗期真っ最中の長女・桃果にはなんだか特大のわだかまりがあるようで…?たとえ家族といえども、本当の気持ちは口にしなくちゃわからない!「第一回ステキブンゲイ大賞」優秀賞を受賞した、ちょっぴりビターなホームコメディ。