小説むすび | 2023年発売

2023年発売

憂鬱探偵憂鬱探偵

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2023年2月17日 発売

「情熱大陸」出演で話題! 現代ショートショートの旗手、最新作。 月曜日は気分が沈む…… 注文した料理がなかなかこない…… スマホの充電がすぐなくなる…… 「そんな依頼はおれにまかせーー ないでほしい。ぜったいに。」 「憂鬱な出来事」の裏にひそむ“秘密″をイヤイヤ暴く! どこか冴えない探偵のショートショート。 【収録作品紹介】 足を踏まれる  「私、電車でよく足を踏まれるんですよ」「お気持ちはお察ししますが、あいにく私は探偵でして……」--気乗りしない依頼のはずが、ある組織の存在が浮き彫りに……。 料理がこない 「自分よりあとに注文した人の料理がいつも先にくる」--どうにかできる問題ではないはずの依頼に困惑するも、陸上のユニフォームを着た若者が暗躍しているのを見つけ……。 ジャンケンでいつも負ける 「完全にたまたまでしょ」--しぶしぶ調査に乗り出した先には、怪しい闇賭博場が。 そこには、あいこにすら一度もならず、すべての相手に勝ちつづける男がいて…… 靴下をよくなくす 「とにかく、気をつけるしかないんじゃないか」--そう思われた矢先、「うちの家は昔からやんちゃだからよくなくなります」と、謎すぎるコトバを口にする女性と出会い…… スマホの充電がすぐなくなる 「なんでこんなに減るんだろうって、毎日すごく憂鬱なんです」--どこから突っこんでいいものかと思い悩んだが、ある大学教授のスマホの使い方に愕然とし…… ーーなど、誰にでもある「憂鬱な出来事」の裏側にある秘密を“意外な視点”で暴く。 「情熱大陸」出演で話題の現代ショートショートの旗手による9篇を収録。

猛き朝日猛き朝日

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2023年2月20日 発売

「彼の一生は失敗の一生也。彼の歴史は蹉跌の歴史也。彼の一代は薄幸の一代也。然れども彼の生涯は男らしき生涯也。」--芥川龍之介 平安末期。十二歳の少年・駒王丸は、信濃国木曽の武士・中原兼遠の養子として、自然の中でのびのびと育つ。兼遠の息子たちとも実の兄弟のように仲良く過ごすが、彼は父と母の名も自分が何者なのかも、いまだ知らずにいた。 ある日、駒王丸はささいなきっかけから、同じく信濃の武士の子・根井六郎と喧嘩になる。だが、同等の家格であるにもかかわらず、六郎と根井家当主が後日謝罪に訪れる。二人は畏れ多そうに深々と頭を下げて言う。 「駒王丸殿はいずれ、信濃を束ねる御大将となられる御方。我ら信濃武士は、ゆくゆくは駒王丸殿の旗の下に集わねばならぬ」 初めて知る実父の存在、自らの壮絶な生い立ち。駒王丸、のちの木曽義仲の波乱の生涯が始まろうとしていた。 類い希なる戦の腕で平家を追い落とし、男女貴賤分け隔てない登用で、頼朝・義経より早く時代を切り拓いた武士。 彼が幕府を開いていれば、殺戮の歴史はなかったかもしれない。 日本史上最も熱き敗者、「朝日将軍」木曽義仲の鮮烈なる三十一年。

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