2023年発売
「お前、俺からの愛は期待するなよ」--国のため、初恋を捨てて政略結婚の道を選んだオリヴィア。しかし夫となった男は、初夜もないままオリヴィアをお飾りの妻として扱うと言い捨てる。それでも王妃として国を支えてきたが、国政を蔑ろにして浮気を繰り返す夫を見限ったオリヴィアはついに「離婚いたしましょう」と宣言して…!? これ以上、無能な夫に振り回されるのはごめんなので失礼しますね? もちろん、やられっぱなしでは帰りません! 反響爆発! ベリーズファンタジーがお届けする【極上の大逆転】シリーズ第2弾は、虐げられてきたお飾り王妃が送る華麗なる大逆転ストーリー!
乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったデルフィーナ。このままだと向かうは破滅エンドーいや、絶対に回避してまったり田舎生活を送ってみせる!そう誓ったデルフィーナは奔走し、とうとう迎えた王太子との婚約破棄。これでようやく自由の身…と安心した矢先、なぜか攻略キャラの1人である竜騎士・セドリックが熱い視線で見つめてきて…!?「ずっとお慕い申し上げておりました。私と結婚していただけませんか?」シナリオにない予想外の求婚に動揺するデルフィーナ。実は前世の推しキャラだった彼の告白にときめきつつも固辞するが、セドリックはお試し期間を設けることを提案。1年限定のかりそめ婚約者になることに。どうにか婚約撤回をもくろむデルフィーナだけど、セドリックの甘さは加速する一方でー!?こんな溺愛ルートは聞いてません!(汗)役目を終えた悪役令嬢×最強騎士の溺愛ラブファンタジー!
家族の中で唯一まともに魔法を使えない公爵令嬢エレスティア。落ちこぼれのはずが、隠された規格外の魔法が開花して、正式に皇帝・ジルヴェストの妻になる。新米皇妃として「彼の役に立ちたい!」と脱・引きこもりを決意したエレスティアは、初めての公務を行うことに。そんなエレスティアをジルヴェストはクールに見守るけれど、 『健気で、ほんっとうに愛らしすぎるっ』 『くっ、喜んだ顔が可愛い!』 と内心は悶えまくりで…⁉ 相変わらず駄々漏れの心の声にエレスティアも赤面しっぱなし。そんな中、謎の男がエレスティアに近づき、秘密の魔法を探ってきて…。 さらに加速していく冷酷皇帝の甘々な心の声に、引きこもり皇妃の心臓がもちません…! ウブな小動物系令嬢×溺愛駄々漏れ皇帝の異世界恋愛ファンタジー
トラック事故により異世界に転生したレンは、転生特典として【探知スキル】を手に入れる。 とある伯爵家のお家騒動に巻き込まれたことで運良く大金を手に入れたレンは、元女騎士のヴァルブルガと大食らいのクルトを仲間に加え、一攫千金を夢見てダンジョンを目指す。 戦闘スキルを持たないレンは、【探知スキル】を駆使して危険満載の異世界をどう生きるのか…。 異世界商人レンの命懸けの冒険が、今始まる!
突然異世界に飛ばされた工場勤務のアラサー男・一ノ瀬孝人。 自らが管理している世界をうっかり滅ぼしかけてしまったダメ女神の尻拭いをするため、孝人は異世界に転移させられて強制的にゴブリン駆除を任される。 死と隣り合わせのブラック業務、でも五年生き延びることができればボーナス報酬一億円!? アメとムチに振り回されながらも、孝人は巨人の少女ラダリオンと共に銃を片手に敵を狩る! 異世界ブラック労働ファンタジー、強制的に開幕!!
この痛みを何と呼んだらいいのか? 「流産」というテーマを克明かつ赤裸々に描いた傑作小説。 不安定な地位にある大学非常勤講師のドロシーは、図書館のトイレで予期せぬ出血を経験する。流産したことを親友にも母親にも打ち明けることはできない。大学で講義し、セラピーに通い、産婦人科を訪れるが、どこにいても何をしていても世界から認めてもらえない気がしてしまう。3月の終わりからの1ヶ月半、予測不能なキャリアのなかで、自分の身体に起きた「流産」という不可解な出来事と知性によってなんとか折り合いをつけていく。 「Time」年間トップテン・フィクション(2021年)選出! 三月の終わり その翌日 五日後 数週間後 翌週の土曜の夜 十日後 * 日本の読者への手紙 訳者解説
サッター大尉の蒸気水車で、おそらく世界の様相を一変させるであろう数個の金の粒が飛び散ってから三年が経過しました。カリフォルニアは今日、あらゆる国から二十万人の移民を受け入れ、世界で最も美しく最も大きな湾の近くの太平洋沿岸に、ロンドンやパリに対抗する役割を果たす運命にある都市を建設した。 そうこうしている間に、スエズ鉄道のおかげ、ニカラグアの運河のおかげで、私たちは十年以内に、三カ月で世界一周ができることになる。友よ、それがカリフォルニアに関するこの本は絶対に印刷する価値があると私が信じている主たる理由です。 (アレクサンドル・ デュマ)
1874年、日本軍が台湾に出兵した(牡丹社事件)。清朝政府は台湾防衛のため軍隊を派遣するが、彼らは日本軍ではなく、原住民と闘うことになったーー。「開山撫番」政策下で起こった最初の原住民と漢族の戦争「獅頭社戦役」を描く歴史小説。原題『獅頭花』(INK、2017年)。本書は『フォルモサに咲く花』(原題『傀儡花』)に続く「開山撫番」三部作(あるいは「花シリーズ三部作」)の第二部にあたる。 本書のテーマのひとつは、牡丹社事件による清朝政府の危機感から生まれた「開山撫番」に誘発されたこの最初の原漢(原住民と漢民族)戦争、獅頭社戦役が、近代台湾の歴史を大きく変えたことを描く点にあり、本書によってはじめて取り上げられた。その意義は極めて大きく、こうしてはじまった「開山撫番(剿番)」は、その後清末から、さらに日清戦争後新しく統治者となった日本の「理蕃政策」に引き継がれていったのである。(「【解説】沈葆テイの「開山撫番」と最初の原漢戦争ー獅頭社戦役ー」より) 日本の読者の皆さまへ、『フォルモサの涙 獅頭社戦役』作者のことばー「開山撫番」から「和解共生」へー 本書を読むために 楔子 第一部 日本軍 刀を牡丹に揮い、風港を望む 第二部 大亀文 世と争いなく、かえって擾に見(まみ)える 第三部 清国兵 雄師〔精兵〕、海を渡り、倭軍を拒む 第四部 莿桐脚 争議の是非、総じて評し難し 第五部 沈幼青〔沈葆テイ〕 開山撫番、変音を惜しむ 第六部 王玉山〔王開俊〕 民を護るといえど、かえって仁を傷(やぶ)る 第七部 アラパイ 英雄、姫と別れ、内文を護る 第八部 上瑯嶠 原漢、今日仇恩〔恩讐〕泯(つ)きる 第九部 獅頭花 三千里の外で、かえって君に逢う 第十部 胡鉄花 涙を鳳山の昭忠祠にそそぐ 注 附録 淮軍と大亀文からの呼びかけと探究ーー私が『獅頭花』を書いた心の歴程 神霊任務の一 「鳳山武洛塘山淮軍昭忠祠」の探訪と再現 神霊任務の二 枋寮「白軍営」のほかにも淮軍の墓地がある? 「台湾の淮軍」の歴史と遺跡を尋ねて 台湾淮軍史(一八七四ー一八七五) 【解説】 沈葆テイの「開山撫番」と最初の原漢戦争ー獅頭社戦役ー(下村作次郎)
「店の名前はポルトボヌール。幸せの扉って意味よ」派遣契約が終わった日の帰り道、バターと砂糖の甘い香りに誘われて詩葉が見つけたのは、千駄木の路地奥にある「ガレットとクレープの店ポルトボヌール」。アンティークな雰囲気の店を一人で切り盛りするのは、赤い髪の店主・多鶴さんだ。こだわりの詰まったガレットをひと口食べて魅了された詩葉は、4日間通いつめ、雇ってもらうことに。多鶴さんの焼くブルターニュ仕込みのガレットと謎めいた常連さんに囲まれて、独身、貯金なし、彼氏なし、35歳の詩葉の新たな生活が始まるー。疲れた心をおいしく癒す、連作短篇集。
731部隊と繋がる防疫研究室で石井四郎の部下として働いた医師、茨木智和。最高機密の下で目の当たりにした数々の事実により、彼は愛する人を失い、人生は流転を始める。たどり着いた地・オーストラリアで開戦を境に“敵”となった彼は、強制収容所での日々を通じ、どう「暗闇」と向き合ったのかー日豪にルーツを持つ作家が描く、戦時下のエリート医師の苦悩と決意。
元同期の結婚式の時間を間違えた警視庁捜査一課の刑事「剣木善治」と、お目付け役の「鶴本沙羅」は、新婦のドレスが切り裂かれた第一の事件現場に遭遇する。そして、新郎の父がナイフで胸を刺された第二の事件が起きる。新郎新婦とその家族が抱える「秘密」と関係者たちの想いとは?!「優しさ」が交錯した混乱と波乱が剣木と沙羅の前に立ちはだかる!
1945年9月、日本人も犠牲となった「三叉山事件」をモチーフに、ブヌン族の少年ハルムトの成長を描いた感動の大作。17年かけて執筆し、台湾・中華圏の文学賞を制覇した注目作、ついに日本上陸! 上巻では、終戦前後の混乱した状況下で「三叉山事件」が起こるまでが描かれる。 台湾原住民族のブヌン族の少年・ハルムトとハイヌナンは、子供のころから野球が好きで、アミ族のコーチ、サウマが率いる野球チームに入る。1941年春、霧鹿部落を離れ、花蓮港中学に進学した二人は甲子園出場を目指して練習に励む日々を送る。だが真珠湾攻撃が起こり、野球どころではなくなってしまう。 ハルムトは、日本人が営む料理屋で働きながら学校に行くことになり、学校や仕事場で日本人、漢人、他の原住民族の学生たちと接する中で、ブヌン族としての自覚を強くし、ハイヌナンに友情以上の思いを抱くようになる……。 下巻は「三叉山事件」が実際に起こってからの出来事が中心に描かれる。 第二次世界大戦が終結して間もない1945年9月10日、米軍の輸送機が捕虜を乗せて沖縄からフィリピンのマニラへ向かっていた。台湾上空を飛行中、台風に襲われ、台東に位置する三叉山の付近に墜落。この霧鹿部落出身で山に詳しいハルムトは、駐在所の城戸所長から捜索を頼まれるが、行く気持ちになれずにいた。悩んだ末、ハルムトは捜索隊に加わり、山の中に入っていく。そして負傷したアメリカ兵のトーマスを偶然発見するが……。 ブヌン族の歴史を背負いながら、日本統治下の多民族多言語の世界で青春時代を過ごしたハルムトは、戦争による心の傷を抱えながら、多くの人たちの影響を受けて成長していく。終戦前後の台湾社会を原住民の視点から描いた作品の中で、これほど日本人との関わりを細やかに書き込んだものは他にない。三叉山事件で犠牲になった城戸八十八は「城戸所長」として本書に実名で登場している。 台湾の美しい自然を背景に、その土地で生きてきた人々の歴史と記憶を神話的な物語としてハルムトに語る祖父の言葉が全篇に散りばめられ、ハルムトを導いていく。祖父の物語からはブヌン族の心が、野球のコーチのサウマの物語からはアミ族の心が、料理屋の雄日さんや駐在所の城戸所長の物語からは日本人の心が、ハルムトの心の中に注ぎ込まれていく。 物語作家としての真骨頂が発揮された、後世に残る名作。
1945年9月、日本人も犠牲となった「三叉山事件」をモチーフに、ブヌン族の少年ハルムトの成長を描いた感動の大作。17年かけて執筆し、台湾・中華圏の文学賞を制覇した注目作、ついに日本上陸! 上巻では、終戦前後の混乱した状況下で「三叉山事件」が起こるまでが描かれる。 台湾原住民族のブヌン族の少年・ハルムトとハイヌナンは、子供のころから野球が好きで、アミ族のコーチ、サウマが率いる野球チームに入る。1941年春、霧鹿部落を離れ、花蓮港中学に進学した二人は甲子園出場を目指して練習に励む日々を送る。だが真珠湾攻撃が起こり、野球どころではなくなってしまう。 ハルムトは、日本人が営む料理屋で働きながら学校に行くことになり、学校や仕事場で日本人、漢人、他の原住民族の学生たちと接する中で、ブヌン族としての自覚を強くし、ハイヌナンに友情以上の思いを抱くようになる……。 下巻は「三叉山事件」が実際に起こってからの出来事が中心に描かれる。 第二次世界大戦が終結して間もない1945年9月10日、米軍の輸送機が捕虜を乗せて沖縄からフィリピンのマニラへ向かっていた。台湾上空を飛行中、台風に襲われ、台東に位置する三叉山の付近に墜落。この霧鹿部落出身で山に詳しいハルムトは、駐在所の城戸所長から捜索を頼まれるが、行く気持ちになれずにいた。悩んだ末、ハルムトは捜索隊に加わり、山の中に入っていく。そして負傷したアメリカ兵のトーマスを偶然発見するが……。 ブヌン族の歴史を背負いながら、日本統治下の多民族多言語の世界で青春時代を過ごしたハルムトは、戦争による心の傷を抱えながら、多くの人たちの影響を受けて成長していく。終戦前後の台湾社会を原住民の視点から描いた作品の中で、これほど日本人との関わりを細やかに書き込んだものは他にない。三叉山事件で犠牲になった城戸八十八は「城戸所長」として本書に実名で登場している。 台湾の美しい自然を背景に、その土地で生きてきた人々の歴史と記憶を神話的な物語としてハルムトに語る祖父の言葉が全篇に散りばめられ、ハルムトを導いていく。祖父の物語からはブヌン族の心が、野球のコーチのサウマの物語からはアミ族の心が、料理屋の雄日さんや駐在所の城戸所長の物語からは日本人の心が、ハルムトの心の中に注ぎ込まれていく。 物語作家としての真骨頂が発揮された、後世に残る名作。
一世を風靡したといっても過言ではない、日本の昔ばなしをミステリーで読み解いた『むか死』シリーズの最新刊にして最終巻。あっと驚くミステリーのもとになった昔ばなしは「こぶとりじいさん」「耳なし芳一」「舌切り雀」「三年寝太郎」そして「金太郎」--いずれも趣向に富んだ、これまでの作品に勝るとも劣らない作品集。
『悪魔はそこに居る』が吉谷彩子&石井杏奈のW主演で実写ドラマ化! 人間の裏側の恐ろしさで話題作を連発する気鋭作家による新たな「ドメスティックサスペンス」が誕生! この世界で一番大切なのは、他者に対する優しさを忘れないことーー福田優里は可哀想な人を見ると放っておけないタイプ。 憧れのタワーマンションを購入したものの、そこで繰り広げられていたのは女性住人同士で繰り広げられるおぞましいマウント合戦。その頂点に立つ帝人綾女の秘密とは? 根暗でいじめられっ子な謎の女・姫宮麗子の真の狙いとは? タワーマンションという上下関係のわかりやすい世界で渦巻く、格付け、値踏み、ランク付け。 小さなその社会のなかで、他者に対するやさしさや正義はそのまま受け取られるわけではない。それぞれに正義があり。正義の反対は正義なのだ。 他者へのやさしさは憐れみとなり、そしてその憐れみは無自覚で狡猾な自分を守るエゴと自尊心によるものではなかったかーー。 生贄になったら終わり。不可解なトラブルの連続、平凡な主婦を追い詰めるタワマンリンチがいまはじまるーー。 小説×音楽ーー。大手音楽配信サイト『レコチョク』とのコラボレーションプロジェクト。
日本人離れした灰色の髪と瞳をもつ水上久遠(みなかみ・くおん)は、母方の実家・冠城(かぶらぎ)家を訪れていた。 この家の男性陣はなぜか代々日本人離れした美形ぞろいで、ときどき吉兆のしるし「先祖返り」の外見を持って生まれる者がいるという。その外見的特徴を備えた久遠には、本人もあずかり知らない特別な秘密があるようだった。 ある日、久遠は不思議な力に引きずられるように時空を超えて、異世界へと飛ばされてしまう。気がつけば深い森の中。敵と味方が入り乱れる中、偶然行き会った美丈夫の神官・ドーシャが久遠を保護することに。最初こそ保護者と子どものような関係だったふたりだが、数多の試練を乗り越えるうちに、そこに特別な感情と、抑えきれない欲望がまじり始めて……。 ふたりは知らない。この出逢いこそ、運命に導かれたものであることを。 運命の相手とめぐりあい、愛し合う。吉原理恵子が描く異世界転移ファンタジー、待望の第2弾!
この世界を守りたい。 少年は大人になり、少女は英雄になった。 テレビ、書店で話題沸騰! 大人のための王道ファンタジー、はやくも第二弾! ☆☆☆ 名家の少年・ルチアーノは屋敷を何者かに襲撃され、レーエンデ東部の村にたどり着く。 そこで怪力無双の少女・テッサと出会った。 藁葺き屋根の村景や活気あふれる炭鉱、色とりどりの収穫祭に触れ、 ルチアーノは身分を捨てて、ここで生きることを決める。 しかし、その生活は長く続かなかった。村の危機を救うため、テッサは戦場に出ることを決める。 ルチアーノと結婚の約束を残してーー。 封鎖された古代樹の森、孤島城に住む法皇、変わりゆく世界。 あの日の決断が国の運命を変えたことを、二人はまだ知らない。