2024年11月21日発売
「おれはほんとに救われたのだろうか。人生ってこんなにもあっけないものなのか」 実際の事件をもとに、ドライサーが描き出した〈ゆがんだ社会構造〉と〈人間のこころの弱さ〉。刊行から100年が経つ今、快楽を追い求め倫理を失いゆく青年の物語は、わたしたちに何を語りかけるのか。 資本主義社会の欺瞞を描く、不朽の名作 (あらすじ) ついにロバータが湖で溺死した。 上流階級のソンドラとの恋とその名声に目がくらみ、意図せずとはいえ女工ロバータを見殺しにした、青年クラウド。事件発覚を契機に、水面下では政治、メディア、法廷が動き出す。そして、ついにその審判の時がきたーー 実際におきた事件をモデルに、近代アメリカ社会の闇を克明に描き出す、アメリカ自然主義文学の先駆的傑作。 第二部(続き) 第三部 訳者あとがき
S級ギルドで万能鍛冶師として働いていたシグは、理不尽な環境に見切りをつけ、晴れて故郷に戻ることに。自分だけの工房で思うがままに刀を打つ傍ら、お隣さんと農業をしたり、こだわりの燻製料理を振る舞ったり、ときには村の人々のために一肌脱いだり…心の赴くままに、のびのびとした田舎暮らしを満喫するシグ。 そんなある日、謎多き商人がシグの刀に目を付け、取引を開始することに。さらに、冒険者のたまごや王国お抱えの女騎士がオーダーメイドを真骨頂とするシグの刀に次々と魅了されて…。マイナーだったはずの刀が、瞬く間に世界に影響を与え始めるーー! 一方、シグを失ったギルドでは取引が打ち切られたり、刀を愛用する新進気鋭の冒険者を失ったりと状況は悪くなるばかりで…。 気ままにものづくりを追求する鍛冶師がおくる、理想のスローライフ、開幕!
ブラック企業で働く、社畜サラリーマンの宮原優志(みやはらゆうじ)。営業の帰りに事故に遭いあっけなく死亡…と思いきや、見知らぬ山奥で目が覚める。そこで傷付いた双子の竜人族の幼女を保護し、しかも自身にはどうやら回復系スキルがあることに気が付いてーー 「「ユージ! ユージ!」」 たちまち傷を癒やしたことですっかり懐いてしまった双子姉妹。異世界に転移したことを悟った優志は、双子にティナ、マナと名付け共に冒険者として生きていく。 ギルドに所属してダンジョンを探索したり、双子の予想外な強さに圧倒されたり、もふもふ妖狐が仲間になったり。さらにはスキルを活かしてギルド内に癒しの大浴場を設立すると大評判に! 優志と双子の活躍で、村は活気にあふれ始める。ついには幻の魔鉱石を求めて前人未踏の最難関ダンジョンに挑戦することになり…!? 可愛いけど最強!? 双子のちび竜と送る、ほのぼの幸せ冒険者ライフ!
偉大な召喚士を輩出してきた伯爵家に転生したピーター。病気で思うように生きられなかった前世とは一転、優しい家族に愛されながら元気に迎えた12歳。召喚の儀で立派なドラゴンやフェンリルを呼び出すことを夢見ていたけれど、現れたのは最低ランクと言われるケットシー族・ブッチだった。才能なしと落ち込むピーターだが、なんとブッチはかつて伝説の大召喚士に仕えた魔法が操れる唯一の召喚獣だった!? さらに、凡人の何百倍もの魔力を持つピーターと協力することで規格外の力を発揮することがわかってーー 立派な召喚士を目指して、旅に出ることになったピーターたち。2人は難しい試練を次々と解決し、着々と一流召喚士への道を歩んでいき!? 最弱だけど2人一緒なら最強!? 期待外れの召喚士×最弱のケットシー、前代未聞なコンビがおくる自由気ままな異世界旅、開幕!
田舎暮らしに憧れながらも、ブラック企業で働くアトリ。ある日寂しく自分の誕生日を祝っていると、不死身の伝説級魔物フェニックス「おもち」と遭遇してーー。 「俺と契約してもらえないか?」 「キュウ!」 今まで外れスキルだと思っていた【火耐性(極)】を使ってみると、世界で初めてフェニックスのテイムに成功!? おもちとの配信で人気を集めたアトリは、同僚ミサキと共に会社を辞めてスローライフを送ることに…! 最強の相棒とダンジョンを無双しつつ、自分だけの大農園をつくったり、温泉に浸かって日々の疲れを癒したり、のんびりとした暮らしを満喫していると言葉を話すスライム、ダンジョンボスの水龍、農業を司る妖精までもが仲間に加わり、その上S級冒険者が訪ねてきて…!? 愉快な仲間と自由気ままに楽しみ尽くせ! 元社畜のまったりスローライフ、開幕!
[商品について] ー私、とても幸せでした。身麿さまを知ってから、ずっと。- 76歳の身麿は完成したばかりの真間の継橋を渡り、その喜びと感動を感じていた。この真間の地に立派な橋を架けることこそが彼の長年の夢だと知っていた身麿の息子・麻呂は、完成した橋をじっと眺める父からある話を聞く。それは、かつて彼がこの橋の完成を約束した、ある少女の話だった。--「万葉集」において、山部赤人や高橋虫麻呂らによって歌が詠まれている美女、手児奈(てこな)。その美貌から様々な逸話が残されている手児奈だが、本書はそんな彼女を巡る美しくも儚い愛の物語を瑞々しい筆致で書き綴った古代ロマンス小説である。 [目次] 継橋の完成 真間に国衙を 狩の朝 恋心 刺客 手児奈の夢 人間模様 暗雲 都をはなれて 手児奈の入水 著者略歴 [担当からのコメント] 日本には、その地域に根づいた逸話や伝説などが数多く残されていますが、本書のテーマとなっている「真間の手児奈」もその一つです。古代日本の空気を感じつつ、いつの時代も変わらない人間の愛の尊さを本作から感じ取っていただければ嬉しく思います。 [著者略歴] 中津攸子(なかつ・ゆうこ) 東京都台東区浅草に生まれる・東京学芸大学卒・日本ペンクラブ会員・大衆文学研究会会員・俳人協会会員・竹早教員養成所講師・NHK文化センター古典講師 著書『万葉の悲歌』『かぐや姫と古代史の謎』『戦国武田の女たち』『万葉集で読む古代争乱』『小説松尾芭蕉』『天平の望郷歌』(以上新人物往来社)『ジュニア版 市川の歴史』(市川よみうり新聞社)『こんにちは中国』(器書房)『葛飾を歩く』(NTT出版)『インドネシア旅行記』(市川市メダン市姉妹都市協会)『観音のあるまち行徳・浦安』(中山書房)他。