2024年11月発売
不正はびこる大国ギアディスの学園を追放され、南海のラウシュ島で気ままな開拓生活を始めた大賢者オーリン。《黄金世代》の最後の一人、ロレッタを仲間に加えた彼らの一行はついにラウシュ島奥の未踏の地へと探索に乗り出す。そこで目にしたのは、古代の遺跡群。遺跡に残るかつての住人の痕跡を巡るうちに、オーリンたちは神秘的な壁画を発見する。壁画の情報をパジル村に持ち帰った時、イムの出生の秘密と共に島に隠された謎のすべてが明らかにーー!?
事故で命を落とし、神の力で貴族の三男に転生したアルライン。彼は異世界に来て以来、最大の危機に直面していた。倒したはずの強敵ーー外神により、海が一切失われてしまったのである。海を復活させる唯一の方法は、神話級の魔法を発動させること。水や土、風、そして光に闇。あらゆる大精霊の力を借りて、アルラインは奇跡を実現しようとする。--これは僕の役目だ。異世界の未来、託された! そして使命に立ち向かうアルラインのもとに、意外な助っ人が現れて……!?
王宮魔術師ドーマは理不尽な上司に頭突きをかまして左遷された。トラブルはありつつも気ままなスローライフを送っていた彼の元にある日、予期せぬ来客が。辺境を訪れたのは、魔術の腕は最強だがマッドで自己中なかつての師匠ーー賢者リタだった。彼女は唐突に告げる。「余の家に招待しよう」そうして案内されたのは龍が棲み、神殿や実験場まである天空を航海する館! 驚くことに、リタはその巨大船をドーマに譲ると言う。だがそれによって、ドーマは世界の命運がかかった大事件に巻き込まれることに!?
従魔を一匹もテイムできず、冒険者パーティーから追放された落ちこぼれ従魔術師のラーハルト。それでも従魔術師になる夢を諦めなかった彼は、師匠のツバキと共に従魔を引き取る施設、預かり処を経営することになった。連続従魔盗難事件の後始末が終わり、ようやく平穏を取り戻した預かり処。そこへ、超絶ワガママな不死鳥が突然登場!? 契約すると呪われるというその伝説の魔物は、何故かラーハルトにだけ懐いていて……辺境テイマー師弟のワケありもふもふファンタジー、第二弾!
公爵家の第二夫人の子として生まれた少年、フィルズ。前世の趣味を活かしてモノ作りを楽しむ彼は、神々の願いにより、地球の知識を異世界に広めるという使命を負っていた。フィルズが営むセイスフィア商会は、王都進出を決定! だが、その前に商業ギルドが立ちはだかった。新参者が気に食わない彼らは、なんと商売など不可能な貧民街への出店を強要してくる! 逆風の中、フィルズが繰り出した秘策とはーー? スパイから暗殺者まで襲いくる中、頼れる家族も大集結! 毒舌少年率いる“最強一家”が、王都の闇を浄化する!
気が付くと俺は、かつてプレイしていたゲームーー「ドミナント・タクティクス」の世界に転生していた。だがその姿は、主人公・ジークではなく、よりにもよって序盤でボコられて退場するのが確定している最低のクズ貴族・アルフォンスだった! このままでは破滅まっしぐらだと考えた俺は、魔法と剣の鍛錬を重ねて力をつけ、非道な行いもしないように態度を改めることに。おかげでボコられルートは回避できたけど、ジーク専用のアイテムを手に入れたり、彼が倒すはずの敵と戦う羽目になったり、主人公の周りで起きるはずのイベントが俺の方に大量発生!? これっていつの間にかシナリオが原作から変わり始めているんじゃ……さらに、そんな俺の活躍を見ていたジークの怒りを買ってしまったようでーー
ポーション作りを生業とする魔法薬術師のロッド。同僚に手柄を横取りされ職を失った彼は、辺境伯に拾われて、工房で働くことになった。その辺境には秘められた大魔法の噂がある。禁忌の魔法と言われるそれを狙うギルド『時計塔』は、二度にわたる辺境襲撃後も着々と計画を進めていた。来るべき彼らとの対決に備え、ロッドは今までにない、最強のポーション作りに励む。ロッドと『時計塔』が再び出会うとき、隠された辺境の過去と秘密が明かされる!?
父の戦死をきっかけに、辺境の子爵家を継ぐことになったアクス・フレンハイム。帝国軍を撃退した褒美で伯爵となった彼は、領地をさらに発展させるため、領都拡大工事に新魔道具の開発にと、今日も奔走していた。そんなある日、近隣の貴族が怪しい動きをしていると報告を受けたアクス。どうやら彼らは、アクスの発明品とその利権を奪うべく、フレンハイム領に侵攻する準備を進めているらしい。新たに仲間になった大賢者や情報屋、ハイエルフの力を借りて、アクスは領地を守るために立ち上がる! 周辺貴族に嫉妬されるほど絶好調!? 辺境から始まる領地運営ファンタジー、第2弾!
不慮の事故で意識を失い、気が付いたらロイス・アインレットという貴族の少年に転生していた元・社畜リーマンの俺。 ところが、魔法の素質が地味な「無属性」だったために、辺境領主として最果ての領地を治めることに。 婚約者のシルヴィアや個性豊かな領民たちと、近隣の街で情報収集に奔走したり、 原住民の集落に顔を出したりと、相変わらず充実した毎日を送っていた。 そんな中、領地内の森で記憶喪失の少女が見つかり、彼女の出自を調べることに。 すると彼女は、どうやら凄腕の魔法使いのようでーー?
東京創元社創立70周年記念書き下ろし 館×大正ロマン×特殊設定×江戸川乱歩 「むの字屋敷」で巻き起こる、 死体消失に衆人環視下の殺人! レジェンドが贈る、本格ミステリの集大成 大正8年、帝国新報の記者・可能勝郎は、玉電で東京郊外の世田谷村にやってきた。富豪である守泉家が、中村座を招き「番町皿屋敷」を上演するのを取材するためだ。守泉邸は上空から見ると「む」のような形をした、通称「むの字屋敷」と呼ばれている。中村座の俳優・静禰や、伊藤晴雨のモデル・カネなどにも話を訊きながら上演日を待つ勝郎は、屋敷内で女性の死体を発見。しかし、いつの間にか消失していて……。〈昭和ミステリ三部作〉、そして〈ポテトとスーパー〉にも繋がる、長編ミステリ。
ココ・アパートメントーー心地よい暮らしを作るために住人が協働するコミュニティ型マンション。住人たちが一緒にダイニングルームで食事する「コハン」があったり、互いの子供を預けあったりする一方で、個人の独立性も重視した住まい。家族と離れて暮らす男子高生、結婚を前に惑うカップル、シングル家庭の親子、秘められた過去を背負う老女……。それぞれの胸の裡を繊細に浮かびあがらせながら、多世代の心の交流を温かな筆致で描く。静かな感動を呼ぶ連作小説。
物語のラストでこれまでの景色が一変する「どんでん返し」。そんな短編を5つ、収録しました。--家に帰宅すると、なんと男が死んでいた……「妻は嘘をついている」。人気ロックバンドの新曲MVに出演したことで、日常が嫌な方向に向いていく……「まだ間にあうならば」など、心地よさも心地悪さも味わえるミステリ短編集。著者のヒット作『最後のページをめくるまで』『あなたが選ぶ結末は』も合わせて読みたい一冊です。
成人男性なんだけど、幼女です。 世界中にあるダンジョンからの配信が珍しくなくなった昨今。美少女アイドルが巻き込まれたアクシデントによって一躍有名になったマイナー配信者、通称“ハルちゃん”は、美幼女ながら実はTSした大の男で……!? あまり物事に動じないハルちゃんの周りは動揺しまくる一風変わったダンジョン冒険譚、開幕!
「しつこいイカ──凍らせてやりましょうか?」恋愛戦術は苦手ですが、水上戦闘はお任せを!戦乙女の本格狩猟×ラブ(?)ファンタジー!書き下ろし番外編5本収録!
「行こう、天空の塔へ!」“古より今を創る”少年魔法使いの王道ロードファンタジー第二弾!コミカライズ好評連載中!書き下ろし番外編巻末収録!
わたしたち、「サイバープロレタリア」なの!? 韓国で反響を巻き起こした「ハイパーリアリズム小説」、待望の邦訳 スギョンは30代、わけあって失業中。同居の家族は「個人投資家」の夫と、スギョンの父と母、さらに甥っ子が2人(高校生と小学生)。6人家族で、金を稼いでくる大人が1人もいないなんて。 プラットフォーム労働、ギグワーク……。仕事用のアプリをインストールした携帯電話が一日中手放せない。ソウルの古くて狭い2DKのマンションに六人で暮らす家族の「お仕事」をテーマにした群像劇。思わず出てしまうため息と「サイバープロレタリア」としての問題提起を、リアルに、ユーモラスに描ききった話題作。韓国では「ハイパーリアリズム小説の傑作!」と賞賛されました。お隣の国で起きていることは、世界中で起きていること。共感必至の一冊です。 目次 第一章 スギョン ヨスク ボラ 第二章 ウジェ チョンシク サイバープロレタリア夫婦 第三章 ウンジ ジュヌ 八百五十ウォン 第四章 ヘルプ・ミー・シスター ピボット 第五章 笑う家族 作家の言葉 訳者による解説
ねえ、あたしたちこれからどうする? スタバで勉強中の優等生・山岸美羽に飛んできたペーパーナプキン。そこには、隠し撮りされていることが記されていた。窮地を救ってくれた浜野比奈と、塾に行くまでの時間を過ごすようになるが、次から次へと思いがけぬ形で追い出される。家に居場所がないと感じている美羽、パパ活のようなことをしている比奈、それぞれの実情が明らかになり……。 不条理に居場所を追われた高校生2人が、街を、テリトリーを拡張していく。
「おれはほんとに救われたのだろうか。人生ってこんなにもあっけないものなのか」 実際の事件をもとに、ドライサーが描き出した〈ゆがんだ社会構造〉と〈人間のこころの弱さ〉。刊行から100年が経つ今、快楽を追い求め倫理を失いゆく青年の物語は、わたしたちに何を語りかけるのか。 資本主義社会の欺瞞を描く、不朽の名作 (あらすじ) ついにロバータが湖で溺死した。 上流階級のソンドラとの恋とその名声に目がくらみ、意図せずとはいえ女工ロバータを見殺しにした、青年クラウド。事件発覚を契機に、水面下では政治、メディア、法廷が動き出す。そして、ついにその審判の時がきたーー 実際におきた事件をモデルに、近代アメリカ社会の闇を克明に描き出す、アメリカ自然主義文学の先駆的傑作。 第二部(続き) 第三部 訳者あとがき