2024年12月27日発売
魔物が闊歩し、「ライブラリ」と呼ばれる迷宮が存在する世界。住人たちは、成人の儀式において、神様から「魔導書(グリモア)」を授けられる。また人々は魔導書によって魔法を使い、中でも貴族は魔物を追い払う義務を負っていた。魔物が棲む「魔境」と領地を接していた貴族に森で拾われ、大切に育てられた捨て子のルミは、優れた魔導書を手に入れ、いつしか魔物に対抗できる力を手に入れること目標に、日々頑張っていた。素敵な家族に恩返しするために。--。魔法と書物のマジカルビブリオファンタジー! プロローグ/第一章 呱呱(ここ)/第二章 伴侶/第三章 禍機/第四章 氾濫/サイドストーリー 私のお嬢様
クーデターから王女を救出したアハバイン、アーネラ、ノエルの一行は、悪魔のマステマを仲間に加え、魔法を学ぶためにノウレイズ魔導国に旅立った。入学試験を経て、さっそく魔導国の魔道学園に入学するアハバインたちを待ち受けていたのは、一見少女の学園長セピアと、優等生の四年生セナが所属する「地獄研究会」の面々だった。地獄研究会ーーそれは悪魔と地獄を研究し魔導士の力を強化しようとしている謎のグループ。しかし、その実態は……。秘密裏に進む研究会の陰謀に、アハバインたちが立ち上がる! 最強パーティーの解散をきっかけに自由を知った最強魔法剣士のあてのない旅路、第2弾! プロローグ/第一章 新天地ノウレイズ魔道国/第二章 魔道学園という場所/第三章 地獄研究会/第四章 地獄の魔王デモゴルゴン/第五章 後始末とその後
獣人の国、ジーン国に嫁ぐことになったリューン国の第4王子、ニアノール。しかし彼は、極度の獣好きだった! 両国の円満な関係のために、父王から「絶対に獣好きの本性を明かしてはならぬ!」と厳命されたニアノールは、ポーカーフェイスで周囲を騙そうとするが、夫となる美形狼獣人レンウォール王の極上の毛質を前に触れず悶え苦しんでいたところ、ミルという狐の獣人が自分を護衛にしてほしいと訪ねてくる。なりゆきで彼と「隷属の契約」を結び、獣好きであることを秘密にするという契約の上で彼をモフっていたところを、レンウォールに見られてしまい…?
大好きな幼馴染に約束をすっぽかされた結果、不幸にも魔物に襲われてしまったレイルは走馬灯で前世の記憶を思い出しーー自分が乙女ゲーム「セブンスリアクト」の攻略対象のファルクにトラウマを植え付けて死んだキャラである事を思い出した! 前世の記憶のお陰で後遺症を残しながらもなんとか窮地から生還したレイルは、自分が生き残ったせいでゲームが本来のシナリオと大きく変わってしまう事を危惧する。レイルは自身と国の平和の為にもこれ以上「セブンスリアクト」のシナリオの邪魔をしないようにひっそりと生きようと決意するが、レイルの傷に責任を感じたファルクがレイルに対して過保護になりすぎてて全然シナリオ通りに動いてくれない。セブンスリアクトの舞台の学校に通わないってどういうこと!? 振り回し振り回されながらレイルは無事、「セブンスリアクト」をハッピーエンドに導けるのかーー!
信じていた兄に裏切られ、悪逆皇女として処刑されたアリアドネ。 けれど彼女は神の気まぐれによって、15歳の誕生日に回帰し、 二度目の人生を歩み始めた。 一度目の人生で毒殺(!)した相手・アルノルトとの 婚約式のさなかにも歴史を知るアリアドネは 策謀をめぐらせていた。 近い未来に疫病が蔓延し戦争が起こるからだ。 被害を最小限に抑えるため、アリアドネは かつての敵と手を組み立ち上がる。 二度目の世界で復讐と贖罪をーー。 新たな歴史はこの手で創る!!
不幸な事件に巻き込まれ命を落とした青年は、 見知らぬ世界の伯爵子息、ルーサーに転生して新たな人生をはじめた。 ーーが、前世知識のせいで自らを破滅エンド確定の悪役貴族と大勘違い! 破滅回避に人間関係の改善や強くなることに奔走するが それが思わぬ方向へと進むことに!
周囲から「死神大隊」「殺し屋大隊」と忌避される帝室儀礼大隊の三中隊に所属し、≪洗濯屋≫というコードネームを持つフォンクト中尉。部下のクリミネ少尉とともに軍師の異名を持つグリーエン卿との服用毒による決闘、農民反乱の首謀者ユオ・ネヴィルネルの処刑を執行するなど、忙しい日々を送っていた。そんなある日、クリミネ少尉と一緒に殉職した同僚の墓参りに向かう途中、正体不明の老人に尾行されていることに気づき正体を確かめようとするのだが……。
ベルゼアート子爵の五男として生まれたクーンは、ある日前世の記憶を取り戻した。早くに両親を亡くし、祖父により育てられるも、どこか満ち足りないまま大学生で終わってしまった前世を。そして転生した今は、両親は健在でも高熱を出すクーンを放置し、彼が狩ってきた魔物を肉として搾取するだけ。こんな最悪な家庭環境から逃れるため、彼は家を出る決意を固める。幸いにもここは剣と魔法の異世界、力さえあれば生きていける。努力の末、魔法を身に着けたクーンは成人と共に家を捨てて旅に出た。とある街でクーンが出会ったのは、魔法も剣術も秀でたカムイ一家だった。彼らは行く宛てのないクーンを拾い、様々の手ほどきをしてくれるが、どこかわけありのようでーーこれは、孤独な少年が大切な“家族”を見つけて守り抜く物語。
「その子の母親はいったい誰なのよ!?」「こっ、この子は、俺と君の子だ!!」「はあ?」 田舎の村に暮らすティーナは、二年前に騎士になるため王都へ行った、大好きな幼馴染みのヴォルフの「三年経ったら迎えに来る」という言葉を信じてきた。しかし二年経ち、どうしても会いたくなり彼の誕生日のサプライズをしようと王都までやってくるが、そこには驚くべき変貌を遂げた彼の姿が……。『蒼玉の王子様』と呼ばれ女性から大人気の騎士様になっていたのだ! しかも彼の部屋を訪ねるとそこにはなんと赤ちゃんが? ショックを受けたティーナは彼の前から逃げ出し村に帰ろうとするが、真っ青になったヴォルフが追いかけてきてーー!? いったい彼にそっくりなこの子の正体は? 最愛を守りたい不器用なヒーローと謎の赤ちゃんと無自覚ヒロインの三つ巴の溺愛ストーリー!
コロナ禍前夜、日本中の誰もが“おもてなし精神”を疑わなかった頃。ある地方市役所の一角に誕生したコンシェルジュ窓口。「何を聞いてもいい」そんな触れ込みでスタートした部署に晴れて抜擢された“私(ネコミズさん)”。しかしそこは、“私”を困らせるカオスな人間たちで溢れていたー暴言や恫喝だけではない「ミクロレベルのカスハラ」を可視化し、ユーモラスかつ解像度高く描き出す。
社畜として過労死した男が、異世界の商家の三男・サワディとして転生した。彼は、得意とするチートな再生魔法で治療した奴隷にお金を稼いでもらい、のんびり暮らそうと考えていた。しかし、国家の計画にも駆り出されたサワディが巨大な時計塔級造魔の完成、および起動を成功したことにより、国の戦略が大きく変わることとなり……。 果たしてサワディは家族を守りつつ、のんびり幸せな生活に戻ることができるのか? 異世界ゆるふわファンタジー、堂々完結!
旧大公家の血を引く一族の娘として生を受けたヴィヴィア。幼い頃から体が弱く家から出る事もままならない彼女は、従兄であるアンテルノ家の嫡男ロベルトを慕っていた。“血の近しいものと惹かれ合う”繰り返された血族婚とそれによって生まれた悲劇を避けるため、自分達は決して結ばれる事はない。そうわかっていながら、どうしようもなくお互いに恋焦がれてしまったヴィヴィアとロベルトは、周囲の猛反対を押し切りついに結婚する事に。その代償として「わたくしは貴方に健康な子どもを与えて差し上げる事ができないのですもの。だから、ちゃんとわかっているわ」「愛しているのは君だけだ。…どうかその事だけは忘れないで」ロベルトが他の女と生した子をアンテルノ家の跡継ぎ、すなわち我が子として迎えなければならないのだがー。
兄王子がしでかした不始末の代償として、ザルデイン帝国に嫁ぐことになった王女カティア。頼れるものもなく、見知らぬ遠い土地ードドリー大陸にひとり向かったカティアを待っていたのは、冷酷無比な皇帝エッカルトと彼に忠実な八人の公爵たちだった!力こそすべてである獣人族が住むその帝国で、カティアは虚弱だと侮られ、敵意を向けられながらも、どうにかうまくやり過ごしていたのだが…実は彼女は、大陸中の誰もが復活を待ち望んでいる魔女の一族だとわかり!?「瞳の色が変わっている…。嘘でしょう?ピンクの髪に赤い瞳だなんて、最上位種の『魔女』じゃないの!」最古であり、はじまり。瞳が赤く変わる時、破滅級の力をもつ『魔女』の新たな伝説がはじまるー!
監督就任以降、10年間で九度の全国制覇、三度の春高優勝。 高校バレーボール界の異端児が繰り出す、新機軸の数々! ・データバレーをいち早く取り入れ、相手チームを完全攻略 ・非・勝利至上主義で将来を見据え、普段の練習はポジションフリー ・上背のある中学生なら、吹奏楽部員でもスカウト ・Tシャツの販売、恋愛OK、SNSも規制なし ・カルボナーラはNG等、徹底的な栄養管理 著者は、以下のように述べています。 人間は楽なことに飛びつく半面、苦しい時に本性が出る。チームスポーツはまさしくその象徴で、チームが苦しい時、いかに我を出さずにチームのために行動できるか。選手たちにはそのための土台を築いてほしいし、それができればこの先、大人になっても逆境に耐えて、大崩れすることなく生きていけるはずだ。 私も教員として、指導者として、まだまだ未熟だ。だが2014年に駿台学園の監督となり、自分が学生時代の頃から多くの方々から学び、その都度自分に落とし込んで考えてきた。そしてバレーボールの世界では、幸いなことにこの10年間で三度の春高優勝、そしてセンターコート(準決勝以降の1面コート)にも六回立った。 私の経験や考え方を記し、少しでもシェアできれば。その思いで筆を取る。へーそうなのか、と同意していただくのは嬉しいが、それは違うだろう、と思われても構わない。自分なりの正解を求める中、この本が何かのお役に立てるなら、と願うばかりだーー本文より
出版社
スターツ出版君との時間は一瞬で、君との恋は永遠だったーー。切なく忘れらない恋の物語。 【収録作品】『この関係には名前がない』ねじまきねずみ/『青い月だけが、知っていた。』りた。/(『初恋の終着点』小原 燈/『もう渋谷なんて行かない』メンヘラ大学生/『五人目の彼のことは、ちゃんと愛せるはずだから。』綴音夜月/『嘘と微熱と長い夜』椎名つぼみ/『××ナイト・××ストーリー』小桜菜々/『わたしのことを好きにならないあなたが好きだった』音はつき/『きらきら、ばらばら』青山永子/『溺れた恋を蘇生したい』蜃気羊/『彼との行為は気持ちよくなんてなかった』冬野夜空
ランスロットとラブラブ熱愛中の万能女官アナベルは、親善大使としてやってきた皇女スズのお世話係をすることに。しかし、スズはなんと転生者だった! ルイス王子と結ばれたキャロルに婚約破棄イベントが発生し二人は別れ、自分こそルイスの運命の相手だと宣言。猛反発するキャロルを支えるアナベルだが、仕事に夢中になるあまり、ランスロットとも次第に距離が……。このままではシナリオの強制力が起こってバッドエンドになってしまう!?
後期授業が始まったものの、教師からの指示でパートナーを解消することになってしまったリタとランスロット。ギクシャクする二人だが、リタへの想いに気づき始めたランスロットは一人頭を抱えて悶々。一方リタは同級生のアレクシスから伝説の魔女である秘密を探られ挙動不審に。アプローチまでされるがランスロットこそ大切なパートナーだと再認識する。そんな時、冥獣と冥府の謎に迫る手がかりを掴むが、その場をアレクシスに目撃されて!?
《第4回Jパブ大賞受賞作》森深くにある屋敷でひっそりと暮らす《先見の聖女》ユリアナ。彼女は以前未来を変えた代償で、視力をなくし左足も不自由になっていた。ある日、ユリアナのもとに十日間限定で護衛騎士レームが遣わされる。彼は「声が出せない」らしく、意思疎通の手段は手に持った鈴のみ。不自由さを抱える同士、次第に絆が生まれていく二人。しかし彼が去る日が目前となった頃、ユリアナは先見でレームが彼女の初恋の人ーー第二王子レオナルドだということを知る。なぜ彼がここに? 戸惑うユリアナだが、彼と会えるのはこの機会を逃せばもうないーーそう思った彼女は、ある覚悟を固める。「今夜、私を抱いてください」
[商品について] ー「普通かどうか」より、もっと大切なことがあるー 夫と妻、そして3人の子供。どこにでもある「一般的な家庭」。でも、少し変わったところがあるとすれば、それは子供たちが学校へ通わず、家庭を拠点として学習を行う「ホームスクーリング」を導入していること。これは、そんな「とある家族」の日々を小説仕立てで綴った小さくて大きな物語。--怪我を負ったカラスと少年の絆を描いた「カラスの恩返し」、まるで磁極のように、似たもの同士だからこそ反発し合ってしまう親子の様相を母親目線で綴った「NとNの時間」、誰に何を言われようと、自分の「好き」を貫く女の子の等身大の宣言「This is me !」など「とある家族」をめぐる11のエピソードを収める。巻末には長男と次男が「今まで人類が犯してきた過ちを1つの国に集約したらどうなるのか」という着想をもとに、5年の歳月を費やして制作した物語「オモチャの世界の住人たち」も収録。 [目次] ヨウヘイ一家の精神──出版に寄せて まえがき カラスの恩返し 唯一無二の男 申述後の光景 わたしは「みなも」 創世宣言 とある家族の生きる道 NとNの時間 Rencontre à Kyoto 〜結び合う奇跡〜 This is me ! 礫(つぶて) 人生最大で最小の汚点 あとがき おまけ オモチャの世界の住人たち 著者略歴 [担当からのコメント] 子供たちが家庭で学びを行う「ホームスクーリング」を実践している一家の物語ですが、中にはその環境ゆえに「本当の自由とは何なのか」と葛藤する子の内情を描いた作品もあるなど、子育てや教育にかかわる方にとって、本作はその本質を見つめ直すきっかけになるはずです。一方で、個性豊かな家族が織りなす物語の数々は、ページをめくる手が止まらないような楽しさに溢れていますので、ぜひ「とある家族」の日々を存分にお楽しみください。 [著者プロフィール] とある家族 父母長男次男末娘の5人家族。 世の中に溢れかえる「普通」に惑わされず、自分たちの感覚や感情に正直に生きることをモットーに暮らしています。 ホームスクーリングから始まった「新しい生き方の形」を実践中です。
桜田門外の変や坂下門外の変を決行した水戸志士たち、或は西郷隆盛・高杉晋作・武市瑞山といった薩長土の志士たち、そして東北米沢出身で薩長を蛇蝎の如く思っていた雲井龍雄。彼らは自らの想いをどのような語句を以て漢詩中に詠み込んでいたのであろうか。本書は維新志士が残した漢詩を手がかりに、行動の原動力としての「狂」、「狂」の正当性を担保する両輪の「忠(公)」と「孝(私)」。そして行動しないことを示す「偸生」といった語に注目しつつ、彼らの詩想を明らかにする。 序 章 志士の詩想への視角 第1章 雲井龍雄の詩想 - 慷慨と隠逸 - 第2章 高杉晋作の詩想 -「狂」と「偸生」- 第3章 西郷隆盛の詩想 - みずからへのまなざし - 第4章 水戸志士の咆哮 - 狂挙をささえるもの - 第5章 武市瑞山の詩想 - 権道、是か非か - 第6章 自由民権運動下の雲井龍雄の一側面 -『土陽新聞』掲載記事をめぐって - 第7章 雲井龍雄と「棄児行」 - 杜鵑解釈をめぐって - 第8章 陸羯南の詩想 - 賈生のこころ - 第9章 安井小太郎『明治中興詩文』について 終 章 あとがき 主な参考文献 初出一覧