2024年2月22日発売
八咫烏が支配する世界山内を統べる金烏の座に新たに就いた凪彦。その后候補として登殿の儀に臨むのは、南家の蛍、北家の鶴が音、東家の山吹、西家の桂の花。しかし落女として宮中で働く絶世の美女澄生の存在がー。
我らなど灰にすぎない風が来たれば消え去る灰に。生と死と運命の瞑想、薔薇と盃の愉楽ー全世界的な古典『ルバイヤート』の待望の新訳版。フランツ・トゥーサンによる大胆で流麗なフランス語散文訳版からの初めての邦訳。全170首を完訳、挿絵多数収録。
ガゼル王国を出て、ユヴァレスカ帝国で第二の人生を歩み始めたラチェリア。教育係としての仕事も順調で、オリヴァーやレオナルドと過ごす時間に幸せを感じていた。そんなある日、ラチェリアはオリヴァーに縁談が持ち上がっていることを知る。もう恋はしないと決めているのに、オリヴァーたちと過ごす時間が終わることに胸が痛み始めて…。一方、ガゼル王国では、ブラッドフォードとアラモアナの間に溝が生まれており…?Web版から大幅加筆&書き下ろしを追加した第2巻!
「君たちが食べた学食に、記憶削除の脳薬が混ぜられていた」卒業を間近にひかえた高3の深青は、担任からそう告げられた。十年間の記憶が、1ヶ月後に消えてしまうのだという。とっさに深青の頭をよぎったのは、あの罪悪感から逃れて、別の人生を歩めるかもしれない…という思いだった。そしてざわめく教室の中、たったひとり静寂をたもっていたのは、クラスメイトの映。端正な顔立ちで成績も優秀、非の打ち所がないけれど他人をよせつけない…そんな彼もまた、人生から逃れたい理由を持っていた。卒業アルバム委員をきっかけに、ふたりは交わることになって…。憶えていたいこと、忘れたいこと、そして、忘れたくても忘れられないこと…記憶と青春を巡る、純愛ストーリー。
荒れ果てたイングランドをわたり歩く無法者の少女、スカーレット・マッケイン。無人地帯のバス事故唯一の生存者で、“ストーンムア”で培った特殊能力ゆえに追われ続ける少年、アルバート・ブラウン。ふたりが手を組んで半年。今や“スカーレットとブラウン”は全英七国屈指の強盗コンビとなった。強大な力で国々をおさめる“信仰院”の富を奪い、敵に回したふたりは、過酷な運命とともに“埋没都市”へと向かうー。