小説むすび | 2024年2月9日発売

2024年2月9日発売

花嫁は偽りの愛を捨てられない花嫁は偽りの愛を捨てられない

最高に幸せなはずだった25歳の誕生日、 私は世界でいちばん不幸な花嫁だった。 教師のレベッカはイタリアでいちばんの独身富豪エンツォに 出会った日から熱烈に迫られ、薔薇色の日々を送っていた。 しかしフィレンツェの大聖堂で結婚式をあげる直前、 エンツォの本当の目的が彼女の祖父の遺産にあったのを知る。 いいえ、あのやさしくて完璧な紳士の彼が私をだますわけがない。 私はこの日のためにイギリスの家を引き払い、仕事も辞めたのだ。 レベッカはウエディングドレス姿で泣きながら本当なのかときいた。 だが、彼は「君への気持ちに嘘はなかった」と繰り返すばかり。 しかもすべてを知られたあとも、レベッカを手放そうとはせず……。 大スター作家S・ケンドリックに迫る勢いで実力をめきめきとつけているスター作家M・スマート。偽りの愛とわかったのに、彼との幸せだった数カ月を否定できないヒロインが最後にする選択は? 最悪の状況から始まる、最高の愛の行方を見届けてください!

孤独な城主と誘惑の9カ月孤独な城主と誘惑の9カ月

愛を拒まれた惨めなシンデレラは、 本当に幸せになれるの? 理学療法士のダイアナは、謎めいた依頼を受けた。 イギリスの古城に隠遁する億万長者のもとで、住み込みの仕事が あるという。雇用期間は無期限。リハビリの報酬は破格だが、 守秘義務は絶対厳守──気難しいご老人なのかしら? 訝しみながらも彼女は受諾する。薄暗い城内に足を踏み入れると、 冷たい声が響いた。「きみで4人目。2人目は2日でくびにした」 氷河のような目の若き城主エドワードが、彼女を睨みつけていた。 それでもダイアナは心身ともに傷ついた彼に寄り添い続け、 やがてそれは熱い恋心へと変わっていく。そしてついにある夜、 エドワードの誘惑に抗えず、純潔を捧げてしまうことに……。 大人気作家ジェニー・ルーカスが描く、身分違いの二人がすれ違いを乗り越えて結ばれるドラマティックな純愛ロマンス! 大スター作家リン・グレアムも太鼓判の王道作です。ヒロインの妊娠を知ったヒーローの、隠しきれないメロメロな姿にご注目ください。

アドニスと飛べない白鳥アドニスと飛べない白鳥

飛べなくなった白鳥は、 地上のアドニスに恋をした。 生まれたときに母を亡くしたソフィアは祖父母に引き取られ、 父は死んだと聞かされて、愛のない家庭で育った。 そんななか生きがいとなったのはバレエだったが、 不幸にも交通事故に遭い、右脚の負傷で夢をあきらめた。 けれど今では美術の道に進み、ギリシア大富豪ルーカス・アリティが 名付け親から相続したコレクションの鑑定をするまでになった。 黒髪と黒い瞳を持つ長身の彼は人を寄せつけない雰囲気だが魅力的で、 同じく幼い頃に両親を亡くした者同士慰め合うように一夜を共に。 ところがその後、思ってもみなかった血縁が判明するーー ルーカスの屋敷に眠っていた古い写真から、なんとソフィアの父親が……。 新作家スザンヌ・マーチャントの日本デビュー作! 誰からも愛されずにつらい人生を歩んできたヒロインは、頼れるのは自分だけということを学んできました。逆境にもめげず前向きに生きてきた彼女は、ヒーローとの出逢いによって幸せになれるのでしょうか?

炎のキスをもう一度炎のキスをもう一度

炎のキスを消し去る、氷の真実。 なのに、おなかには小さな命が……。 仕事で全国各地を回ることになった広報のローレン。 壮行パーティーで、同行者として大富豪マイケルを紹介され、 長身で上品な身なりをした彼に一目惚れしてしまう。 でも、なぜ初対面の私を値踏みするように見つめてくるのかしら? そんな小さな疑問は、強引に誘われて彼とダンスを踊るうちに消え、 情熱に火がついた勢いのままに、気づけば彼のベッドで朝を迎えていた。 だが甘い余韻に浸っていられたのも、ほんのつかの間だったーー じつは彼はかつてローレンの同僚と結婚していて、 彼女が妻をそそのかしたのが離婚原因だと思っているらしいのだ! この出逢いは仕返しの罠? 傷ついたローレンはやがて妊娠に気づき……。 ときに傲慢なヒーローを描きながらも最後にはほろりとさせ、幸せな読後感をくれるスター作家、エマ・ダーシーの名作です。誤解からすれ違う二人ですが、ヒーローがヒロインの心を取り戻すために献身的に尽くす姿が本作の読みどころ。ぜひお楽しみください!

さまよう恋心さまよう恋心

彼の瞳も、唇も、私を嫌っている。 そう思っていたけれど……。 小児病棟の看護師長で働き者のアニスは、心機一転したくて、 ノルウェーの北の果ての島に暮らす弟の誘いに応じることにした。 そこで働いていた料理人兼看護師の代わりを務めてほしいというのだ。 弟の仕事仲間たちはアニスを大歓迎してくれたが、 一緒に働く医師ヤーケ・ファン・ヘルメルトだけは、 無愛想でそっけなく、アニスとはろくに言葉を交わそうともしない。 初対面のときから彼の瞳は冷たく、声には嘲りのような響きがあった。 こめかみに白いものがまざってはいても、整った顔だちはすてきなのに。 しかたがないわ。無関心を装うアニスはまだ気づいていなかったーー ヤーケこそが、彼女が心から夢中になれる男性だということに。 白夜の国ノルウェーを舞台に、唯一無二の作家ベティ・ニールズが揺れ動く恋心を描いた名作をお贈りします。北欧の厳しい自然にも似た、大柄でがっしりしたヤーケの黒い瞳は氷のようで、口元も険しい……。そんな彼の心情を想像しながら読む楽しさは格別です。

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