2024年4月2日発売
魔王ーそれはたった一人で国を滅ぼす人類の仇敵。人魔戦争から100年後、ジグラッド王国は魔王と講和条約を結ぶ。その代償は、魔王の生贄に王女を捧げることだった。「エリィ。私の身代わりになりなさい」しかし王女は婚姻を拒み、エリィは偽物の王女を演じることに。実はただのメイドだとバレたら魔王に殺されるー。エリィは“悪女”として振る舞うことで魔王に嫌われ、本物の王女と約束した“3ヵ月”を乗り越えようとするが…。「其方、面白いな」悪女を演じれば演じるほどに魔王はなぜかエリィを溺愛し始める。さらに、エリィは魔族全体からも慕われ始めて…。身代わりから始まる恋は本物か、偽物かー?
弱小貴族ローベント家の若き当主・アルス。実は転生者であるアルスは、武力も知識も一般的なレベルだが、「鑑定」という特別なスキルを使い出自や年齢を問わず有能な人材を集め、重用していた。有能な家臣の働きもあり、ますます力を発揮するアルス。その功績はますます高まっていた。だが、その力を恐れる敵により卑劣な策謀が企まれる。そしてその刃が、アルスに向かいー凶刃に倒れてしまう。ローベント家最大の危機に、家臣たちはー!
「家族」がきゅうくつなあなたへ。凛々しい娘、美しいおじさん、珍妙なおばさん。軽快な3人が送る、最高にイケてて、時々泣ける“これから”のホームコメディ!2023年韓国読者が選ぶ若い作家第1位。韓国でドラマ化決定の話題作!
作家のキョンハは、虐殺に関する小説を執筆中に、何かを暗示するような悪夢を見るようになる。ドキュメンタリー映画作家だった友人のインソンに相談し、短編映画の制作を約束した。 済州島出身のインソンは10代の頃、毎晩悪夢にうなされる母の姿に憎しみを募らせたが、済州島4・3事件を生き延びた事実を母から聞き、憎しみは消えていった。後にインソンは島を出て働くが、認知症が進む母の介護のため島に戻り、看病の末に看取った。キョンハと映画制作の約束をしたのは葬儀の時だ。それから4年が過ぎても制作は進まず、私生活では家族や職を失い、遺書も書いていたキョンハのもとへ、インソンから「すぐ来て」とメールが届く。病院で激痛に耐えて治療を受けていたインソンはキョンハに、済州島の家に行って鳥を助けてと頼む。大雪の中、辿りついた家に幻のように現れたインソン。キョンハは彼女が4年間ここで何をしていたかを知る。インソンの母が命ある限り追い求めた真実への情熱も…… いま生きる力を取り戻そうとする女性同士が、歴史に埋もれた人々の激烈な記憶と痛みを受け止め、未来へつなぐ再生の物語。フランスのメディシス賞、エミール・ギメ アジア文学賞受賞作。
大逆転後宮とりかえ伝、第五幕「道術我慢の鎮魂祭」、開幕!皇帝が朱慧月を監視しているー怪しい隠密の動きを察知して、一度雛宮に戻った玲琳たち。次なる一手は、近く執り行われる『鎮魂祭』に乗じて、入れ替わりの解消をすること。しかし、またしても皇帝の妨害が!隣国、丹との国境沿いの地域で、民に粥を施す『慈粥礼』を行うよう雛女全員に命じたのだ。その上、慧月の身体に入っている玲琳は、ほかの雛女と引き離され、劣悪な環境に赴くことに…。「突然の炊き出しなんて無理難題よ!」「慧月様と一層離れてしまうことだけが気がかりです…」道術が使えない慧月、孤立してしまう玲琳。監視の目に注意を払い、身動きが取りづらくなる二人に、ついに皇帝が自ら接触してきてー!?絶体絶命の第8巻!
「君が夢を叶えるための、力になりたい」ノゾムは、故郷を発つ前に交わしたリサとの約束を果たすことができなかった。そんな状況を裏で作り出していたのは、もう一人の幼馴染、ケンだった…。残酷な事実を突きつけられたノゾム。滅龍王ティアマットの干渉も日ごとに増していく中、それでも冷静でいられるのは、ずっとそばにいてくれた仲間がいるから。-大事なのは不安を消すことじゃない。抱えたまま、それでも前へ進むこと。ノゾムは亡き師匠の墓標に決意を誓う。そしてすべてに決着をつけるべく、ケンとの最終決戦の地へ向かうー!足りないのは、自信か、力か。-これは心の歩みを止めた少年が、未来へ進む物語。圧倒的王道青春ファンタジー、完結。
全米図書賞受賞作!突然死した兄への思い、ゲイだと告白したクラスメイトの失踪、マイノリティへの差別、友情と恋心のはざま、そして家族の愛情…。アイデンティティを探し求める黒人少年の気づきと成長から、弱さと向き合い、自分を偽らずに生きることの大切さを知る物語。