2024年4月5日発売
創作大賞2023(note主催) 朝日新聞出版賞受賞作!家事代行歴3ヶ月・津麦の新しい勤務先は、5人の子どもを育てるシングルファーザーの織野家。一歩家の中に入ると、そこには「洗濯物の海」が広がっていた──。仕事や家事、そして育児……何かを頑張りすぎているあなたへ贈る物語。読めば、心がふわりと明るくなる。期待のデビュー作!
私が悪役令嬢で、王太子と婚約したら破滅!? リスナーの皆さん、私はどうすればいいの!? 乙女ゲームの悪役令嬢として破滅するはずのカサンドラは、光る板と流れる未来の予言に気付く。何故か自分の生活が現代の世界で24時間配信されているようでーー!? 運命をネタバレされた侯爵令嬢は、破滅の元凶になる王太子と距離を置いて、スパチャで現代の本を買って猛勉強。 破滅イベントを未然に潰しておけば大丈夫! と思ったら、有能になっていく彼女を王太子が放っておくわけもなく、さらには聖女まで近付いてきてしまいーー!?
最強にして唯一の魔法使いアルバスは、「資産」であるエルフ少女アルウのお守りとして王都へ赴く。 そこには、アルウを含め「英雄の器」たちが集結しつつあった。 予言によれば、彼らはかつてアルバスが封じ込めた禍と戦うことになるのだがーー「うちの子の安全が最優先だ!」。 必死に剣を振るい、英雄を目指すアルウを横目に、アルバスは先回りして脅威を滅ぼすことを画策する。 ひねくれ魔法使いのへそ曲がり英雄譚第2弾!
帝国の冒険者として大成したアハバインは、帝国最強のパーティーの前衛として前途洋々だったが、ある日突然、めでたくも理不尽な理由でパーティーが解散した。突然ソロ冒険となったアハバインは、美しい奴隷(メイド)を雇い、一人での生活を始める。一人になってもその能力を遺憾なく発揮するアハバイン。瞬く間に周囲の信頼を勝ち得、敵対した強力な力を持つ魔女もいつの間にか仲間になり、新たな旅路に踏み出すのだったーー。 第一章 パーティー解散!?/第二章 新生活を始めるか/番外編 思いもよらなかった新しい日々/第三章 遠のく平穏/第四章 悪魔との遭遇/悪魔と過ごす日々/番外編 仕えるべき主人
【小説すばる新人賞、史上最年少受賞から8年】 京都の大学に入学した数学好きの田辺朔。 大学生活に馴染めず、漫然と授業を受け、バイトをしているうちに一回生前期は終わってしまった。 後期に入り、旧文学部棟の地下、通称「キューチカ」でひっそりと営業されているバーのマスター夷川と出会い、朔の大学生活は一変した。 夷川につれられ、初めてのウイスキー、タバコ、そしてバーやクラブなど、これまで見たこともない世界を知っていく。 しかし、ある日をさかいに、何の前触れもなく夷川はナイジェリアへ留学に行ってしまった。「バー・ディアハンツはお前に任せる!」の一言を残して。 そこからマスターとしてバーに立つことになった朔は、その大学内の不思議なバーで数々の出会いと別れを経験するーー。自由奔放な女の子に振り回されたり、学生運動紛いに巻き込まれたり、自分の行く末に悩んだり…… 20代前半の「不変」と「今」が詰まった圧倒的青春小説! 【著者略歴】 2000年愛知県生まれ。京都大学大学院にて修士号を取得。高校2年時の16年『星に願いを、そして手を。』で第29回小説すばる新人賞を史上最年少で受賞し、デビュー。他の著書に『凪に溺れる』『青く滲んだ月の行方』『幾千年の声を聞く』がある。
嵐により陸の孤島となった会員制クラブ。そこに居合わせた私立探偵。密室殺人。古今東西のミステリからの引用……。すべては本格ミステリの舞台として完璧かと思われた。しかしーー。読者を待ち受けるものは困惑か狂喜か。これはミステリなのか、それとも……
娘の結婚式に出席するため、スウェーデン北部に向かうミカエル。しかし、町の有力者の結婚相手には好ましくない噂が付きまとっていた。そして、田舎町に潜んでいた陰謀が凄惨な暴力となって噴出したとき、彼とリスベットは再会を果たす。人気シリーズ再始動!
天然資源に満ちた自然豊かなスウェーデン北部。建設予定の風力発電所の利権を我がものにしようと画策するマルキュス・ブランコは、ガスカス町長ヘンリィ・サロの秘密をつかんで脅迫する。ミカエルもまた、義理の息子となるサロにどこか後ろ暗い面があると感じていた。彼はさりげなく調査を始める。リスベットは、13歳の姪スヴァラと徐々に距離を縮めていく。しかし、スヴァラは何者かに狙われているようだった。失踪した母親が組織犯罪に関係していたことが理由なのだろうか?リスベットは母親を探し出すと決意するが…。そして、ペニラとサロの結婚式の日、町で蠢いていた陰謀が凄惨な暴力となって噴出するー。人気シリーズ再始動!ページを繰る手が止まらないスリルに満ちた展開。あの二人が帰ってきた!
異世界転移の際に、女神様から押し付けられた大量のスキルを活用して『洞窟ドワーフの魔道具店』を開いた乙木雄一は、さらなる事業拡大を目指して、姪の有咲と市場調査の旅に出る。しかし実はこの旅には、有咲が抱く自分への恋を諦めさせるという秘密の目的もあった。そんな旅の途中、ひょんなことから乙木は偶然再会した聖女様にある性癖を打ち明けられてしまう。しかもその光景を見た有咲は旅の途中で知り合った貴族のもとへ嫁ぐと言い出してしまい!?
霊魂不滅への祈り 学生たちと民俗文化調査に訪れた南海の離島で,喪われた墓制の痕跡に触れ,シャーマニズム世界に分け入ることになる表題作他,市井に生きる人々の哀歓を描いた8編 ◉朝鮮通信使研究で知られる学者であり,韓国釜山を代表する文化人である著者の初の邦訳書 * * 草墳の中の遺体は数年が経過すると白骨だけが残る。数年後、吉日を選んで草墳を解体して骨を収拾し、棺の中に収める。この収拾した骨は本葬、つまりもう一度葬儀を行った後、永久墓に埋葬する。 村の年寄りたちは、人は死んでもあの世で新しく生まれ変わると固く信じている。新しく生まれ変わるためには、この世の穢れをすべて洗い落とし、綺麗にならなければならない。そのための最も重要な手順が、草墳葬だと信じられていた。─「草墳」より 「霊魂不滅」への思い──『草墳』の出版に寄せて[姜南周] * 風の島 キャプテン・パーカー 一人になった部屋 花札 鳥になる 風葬の夢 不在者の証言 草墳 付・なぜ書くのか * 訳者あとがき[森脇錦穂]