2024年7月10日発売
栄華を誇った藤原道長の目にとまり、その娘中宮彰子の女房として仕えた宮廷生活の記録だけではなく、鋭い人物批判と、自己の内面を告白した稀有な日記文学。 紫式部と紫式部日記を理解するための充実の附録付き。『正訳 源氏物語 本文対照』に続く、平安文学研究の泰斗による本文対照で読める現代語訳、第二弾! 本書は親王誕生を中心とする宮廷行事、自己の反省や告白をもつづる深い人間性などが記された、『源氏物語』作者による、唯一の生活記録。 女流日記文学の傑作として必読の書である。 【本書の特色】 ◎美しく正しい日本語にこだわった、読みやすい現代語訳。 ◎本文を忠実に訳し、本文と訳文を対照できる本文対照形式。 ◎本文の敬語の語法を重視し、その語りの口調を活かして全文を「ですます調」で訳す。 ◎訳文に表わせない引歌や、地名・歳事・有職・人名などの説明、あるいは和歌の技巧などの解説を上欄に簡明に示す。 ◎訳文には適宜段落を設け、上欄に小見出しをつけて内容を簡明に示す。 ◎巻末に紫式部日記の理解を深めるための附録を掲載。 紫式部日記 附録 解説 登場人物要覧 紫式部日記参考系図 紫式部年表
知られざる日ロ民間交流の歴史 終戦直後、北方領土のとある島で、日本人とロシア人が「共生」していた一時期がありました。引揚げの日の朝、海で遭難したロシア人の子どもたちを救出するために、一人の日本人漁師が単身海へ出て重出に成功。その奇跡的な救出劇と、当時の日本人とロシア人の「共生」のあり方を描いたノンフィクション小説が、この表題作「舟」です。 これに加え、日ロ双方の元島民たちと、元島民子孫へのインタビューを収録しました。終戦後、シベリアなど北方からの引揚げは過酷なものでした。しかしその一方で、北方領土では日ロ双方の住民同士が、いがみあうことなく共同生活を送っていた事実もあるのです。 歴史の表舞台では描かれてこなかった、知られざる民間交流の実態が本書で明らかになります。 まえがき 舟 北方領土で起きた日本人とロシア人の物語〜 一九九二年 極東ロシア 志発島(歯舞群島)にて 一九四七年 北海道 根室、現代 元島民たちの記憶とその子孫の声 ガリーナ・ニキーチチナ・ラーピナさん(一九三八年生まれ)の体験 志発島 元島民の木村芳勝さん(一九三四年生まれ)の体験 曾祖母、祖父の島、「シボツトウ」と私の血を巡る旅 山田淳子 解説 樫本真奈美 北方四島関連年表 訳者あとがき
イレイサーの協力者となった滝月だが、ある日、運動がてら沢登りをしていると「おい、無茶すんな!」「平気、平気…っ、わあっ!」との声がして山の斜面から沢まで人が落ちてきた。よく見るとイレイサーであるレンの生身の姿だった…。ダンジョンの食材を使った理想のスローライフ、第二弾!
「僕、勇者を辞めようと思ってます」 「ダメです!」 最強だと気づいていないS級勇者の伝説が、いま始まる! サブローは18歳のときに幼馴染みや親友たちとパーティーを組んで勇者となった。 しかし彼女たちはあまりにも強すぎた。どんな強敵相手にも膝を折らず無双する不屈のギャングに、数多の精霊と契約して魔術・魔法を使いこなす美女。どんなことでも完璧にコピーできるイケメン女子に、魔物とさえ仲良くなれてしまう不思議な少女。サブローはリーダーを務めるが限界を迎える。 「僕、冒険を辞めようと思ってるんだ」 しかしサブローは気がついていなかった。自分自身こそが最強であるということに。 同じ頃、魔神が復活するーー これは自己評価が異常に低い最強指揮官の物語。
17歳の夏休み。俺は山に登った。理由は失恋したからだ。山頂についた途端辺りが真っ白になった。そして俺は異世界トリップ(?)をしてしまった。深い森の安全地帯で知り合ったイタチ(?)たちとのんびり引きこもり。だって安全地帯を一歩出ると角のあるイノシシみたいな魔獣に突進されて危険だし。なんだかんだでチート能力を手に入れて、まったり異世界ライフを満喫します!
リーチェには同い年の婚約者がいる。 婚約者であるハーキンはアシェット侯爵家の嫡男で、眉目秀麗・頭脳明晰の絵に書いたような素敵な男性。リーチェにも優しく、リーチェの家族にも礼儀正しく朗らか。 友人や学友には羨ましがられ、例え政略結婚だとしても良い家庭を築いていこうとリーチェはそう考えていた。 なのに……。 ある日、庭園でこっそり体を寄せ合う自分の婚約者ハーキンと病弱な妹リリアの姿を目撃してしまった。 婚約者を妹に奪われた主人公の奮闘記がいま開幕!
10歳を迎え、遂に魔法学園に入学することとなったラグナ。両親の下から離れて、これからは自由にキャンプができると思っていたのだがー敷地内は常に監視の目がいっぱいだった!?教師やクラスメイトはもちろんのこと、自室には専属メイドまでついてくる始末。高い魔法能力が仇となり、普通に授業を受けているだけなのに、注目度もどんどん上昇。果てには商業の女神様とやらにまで気に入られてしまう!?そんな危険な中でも、“コーヒーセット”や“ホットサンドメーカー”のおいしいスキルを新たに手に入れたラグナが我慢できるはずもなくー?「学園でだって、キャンプがしたい…!」趣味を追いかける全力少年の異世界キャンプファンタジー第二弾!