小説むすび | 2024年8月27日発売

2024年8月27日発売

まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖

出版社

文藝春秋

発売日

2024年8月27日 発売

本格ミステリ×捕物帖! 時代も国も超えて、魅力的なミステリは存在する。 人の営みが謎を生むからこそ、解決もまた人に寄り添わねばならないのだと、この作品は教えてくれる。 ーー今村昌弘(作家) 「時代小説なのに」と「時代小説だからこそ」が驚愕の融合! 現代ミステリ作家・織守きょうやが時代小説に挑んだ理由がここにある。 ーー大矢博子(書評家) 本所一帯を縄張りに、十手を預かる若い岡っ引きの佐吉。 「相生町の親分」と呼ばれた亡き父の人徳で、周囲の人々に顔を立ててもらってはいるが、いまだ自分の生業に自信が持てずにいる。 ある朝、大川で若い女の死体があがった。裸に剥かれ、真新しいあざと傷だらけ。顔は腫れあがり髪まで剃られているという惨たらしい有様だった。 佐吉はさっそく女の身元を調べ始めるが、いくら聞きまわっても杳として知れない。 下手人は誰か。それ以前に、殺された女はいったい誰なのか? 町医者の秋高とタッグを組み、突き止めた事件の真相とはーー 新婚早々に殺された妻と消えた夫。 死体のそばに二十四文銭を残す辻斬り。 寿命が尽きる寸前に殺された男…… 男たちの意地。女たちの覚悟。執念と因縁が渦を巻く。 江戸を舞台に仕掛ける大胆不敵なトリック。 著者渾身の時代物本格ミステリ連作集。 目次 まぼろしの女 三つの早桶 消えた花婿 夜、歩く 弔いを終えて

黒い蜻蛉黒い蜻蛉

『怪談』『知られぬ日本の面影』『日本ーー一つの試論』。日本人も気づいていなかった日本文化の魅力・価値に気づき、世界に広めた人物、小泉八雲。  自身の生い立ちに由来するコンプレックス、葛藤にもがいていたかつての彼、「ラフカディオ・ハーン」はいかにして「日本人・小泉八雲」となったのか。日本へ渡り、日本人の生き方や文化、そして妻となる女性、小泉セツに出会い、彼の人生はヤゴがトンボとなって飛び立つがごとく変わっていくーー。  アイルランド出身の著者が描く、空想と史実が織りなす魂の伝記小説。日本人とは何かという問いを、現代の私たちに投げかける。 日本の読者のみなさんへ プロローグ ----一八五四年 ダブリン・アイルランド 1 極東の国へ ----一八八九年 ニューヨーク・アメリカ 2 アビシニア号にて ----一八九〇年 太平洋上 3 日本上陸 ----一八九〇年 横浜 4 出雲の国 ----一八九〇年 松江 5 結婚 ----一八九〇年 松江 6 耳なし芳一 ----一八九一年 松江 7 山陰の旅 ----一八九一年 松江 8 浦島太郎 ----一八九一年 松江 9 さようなら! ----一八九一年 松江 10 弟ジェームズ ----一八九一年 熊本 11 九州の学生たちと ----一八九二年 熊本 12 八雲立つ ----一八九三年 熊本 13 再会と別れ ----一八九四年 熊本 14 揺らぐ心 ----一八九四年 熊本 15 鯉のぼりと柔術 ----一八九五年 神戸  16 帰化 ----一八九五年 神戸 17 神様の里 ----一八九七年 東京 18 噴火 ----一九〇二年 東京 19 解雇通知 ----一九〇二年 東京 20 富士山へ ----一九〇三年 東京 21 黒い蜻蛉 ----一九〇四年 東京 著者あとがき 訳者あとがき

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