2024年9月18日発売
「女の地獄って地続きなんだよね。」 恋愛・結婚・親子関係・不倫・友情・美容・美醜ーー あらゆることに絶望しながらあらゆることを諦めて それでも希望を捨てきれない女性たちを 新進気鋭の作家 白井瑶が描く短編オムニバス小説。 『死者とセックス』『まだ「女の子」やってるの?』ほか 著者ブログで連載の短編小説に加え、 SNSで話題「全自動お茶汲みマシーンマミコ」 シリーズ完結の新作書き下ろしストーリーを収録。
444万部!新章始動から3年ぶりの第2弾 シリーズ累計444万部! 執事探偵×令嬢刑事コンビの国民的ユーモアミステリ、 新章スタートから3年ぶりの第2弾! 「お嬢様の素晴らしすぎるお考えは、 残念ながら『休むに似たり』でございます」 1笠原邸の殺人 自宅にて、絞殺死体で発見された資産家の老人。 現場にはなぜ割れた大皿が散らばっていたのか。 2灰色の血文字 アイドルの撮影中にスタジオで芸能事務所の社長が殺された。 ダイイング・メッセージらしき血文字”アキラ”の意味は? 3浜辺のパラソルの問題 別荘のある島での婚約披露パーティに招かれた麗子と影山。 しかし、主役がビーチパラソルの下で死体となって見つかる。 4服を脱がされた男 多摩川の河川敷で全裸の変死体が発見された。 犯人はなぜ被害者の衣服を奪ったのか。 5四回殺された女 ワンルームで見つかった若い女の首吊り死体。 殴って絞めて刺して吊るしてーー前代未聞の殺し方の理由とは!? ”迷”推理を繰り広げる風祭警部に、”空気読めない”後輩の愛里ちゃん。 2人に振り回されながら、麗子は影山と5つの難事件に挑む! 【編集担当からのおすすめ情報】 新章の第1弾『新 謎解きはディナーのあとで』は8月に文庫化! 未読の方はこちらもあわせてお楽しみください。
ガンガルガ要塞の激闘から二年。ロメリアと列強六か国からなる連合軍は、魔王軍をあと一歩のところまで追い詰めていた。行く手を阻むのは、最大の要害グラナの長城。魔王軍が建設したこの防衛設備さえ越えれば、魔王軍の本拠地であるローバーンは目の前であった。グラナの長城攻略のため着々と準備を整えるロメリアと連合軍に向けて、魔王軍特務参謀のギャミは起死回生の一手と共に軍勢を繰り出す。ガリオスとその息子達が率いる魔王軍に対し、ロメリアは絶対の忠誠を誓うロメリア二十騎士と共に立ち向かう。その最中、用意周到に張り巡らされたギャミの恐るべき策が炸裂するー。
結婚式まで残り一か月。レイナード・ローデリック公爵は、婚約者リリアナの義母ジュリアの背景に潜むにわかには信じがたい真実に直面する。そんな折、レイナードは最悪の夢を見る。そこで目にしたのは、異母妹ミレイアが仕掛けた陰謀にまんまと引っかかり、愛しい婚約者であるはずのリリアナを「悪女」と認識する自分の姿だった。絶対に覆してやるー。「望まぬ未来」の悪夢を打ち砕くため、レイナードは危険な賭けに出る。そして愛しい婚約者との未来のため、レイナードは最後のフラグを叩き折るー!婚約逆転ファンタジー、気になる後日談も網羅してここに完結!
ピクニックを終え、アランやレベッカとの仲の深まりを実感するソフィーア。けれどある日、ソフィーアはふたたび予知夢を見てしまう。視界に映ったのは、事業が潰れてしまい激しく落ち込むアランの姿。なんとか彼を助けたいと思うも、直接アランに夢の内容を話すことは出来ない。ネオから、アランが新しく『お揃い服』の事業を始めると聞き、夢の現れたのはきっとそれだと予想するソフィーア。レベッカのデビュタントに合わせて、お揃い服を宣伝して事業を盛り上げる。けれどその裏で、怪しい影が迫っていたー。
就職して6年、広告代理店で残業とプレッシャーに疲れ切っていたさくらには、唯一自分を取り戻せる場所があった。芝公園にあるプリンセスホテルの2811号室。窓一面に広がる巨大な東京タワーを眺めながら、ここで七央さんのマッサージを受けるのだ。初めてこの部屋に足を踏み入れた日、さくらは東京タワーの堂々たる姿に自分が恥ずかしくなり、涙が止まらなかった。仕事を続けられたのは、何度もこの部屋の彼女(東京タワー)の前で悔し涙を流したからだ。7年目、ついに会社を辞めたさくらは、自分の未来に悩みつつもプリンセスホテルでの時間を守っていた。そんなとき、七央が飼っている18歳の老猫すずこが行方不明に!焦る七央と失業中のさくら、さらにさくらの同級生の千夏、舞。自分が一番大切にしているものはなんなんだろう?どうすれば自分らしく生きていけるのだろう?そんな悩みを抱えながら、彼らは全力で駆け回る。
芸術としての価値を生みだす核心部分を削ぎ落とすことによって、音楽はいまだかつてない、あらたな芸術性を創造するーユニークなクリエイティビティとピュアな感性、そこからうまれた想像力が紡ぐイノベーション・ストーリー。
過去の日本を救うべく、令和から昭和に時空を繋げた科学者の田伏由佳。とはいえ、やりとりが可能だったのは、タブレットと情報のみ。限られた条件のなか、昭和日本は現代の最新鋭テクノロジーに近似する物を開発、兵器に組み込むことにより、国力で勝る米国を相手に互角以上の戦いを繰り広げる。 起死回生の日本本土爆撃も阻止され、窮地に陥った米国であったが、なぜか日本は攻撃の進行をゆるめた。両軍が奇妙な停滞を見せ、ここぞとばかりに米国は最新艦を中心として艦隊戦力を増強させるや、ガダルカナル島上陸作戦を決行する。だが日本も、ただ沈黙していたわけではない……秘中の秘の新兵器が、ひそかに動き始める!
北海道文学の神髄と始原が明らかになる。 《挽歌》とは誰の死を悼むものだろうか。 原田康子文学を「喪失の文学」「喪の文学」として捉えつつ、《挽歌》の歴史的な意義を明らかにし、喪失と成熟の枠組みから北海道文学の新たな構築を試みる。 はたして北海道文学は可能であろうか。 序章 終焉と出発、喪失と成熟 第1節 問題提起 第2節 札幌をめぐる二つの風景 第1章 原田文学の誕生と形成 第1節 原田康子の習作期 第2節 初期作品の特徴ーー原田文学の出発、『北方文芸』の三作 第3節 習作期、初期、風土性 第2章 喪失の時代 第1節 『北海文学』の諸作 第2節 短編集『サビタの記憶』--『挽歌』の協和音 第3章 挽歌四部作 第1節 『廃園』--庭の荒廃、希死観念、廃墟の跡 第2節 『挽歌』--戦後風景、喪の儀式、新旧の交替 第3節 『輪唱』--血筋、疑似家族、高台の終焉 第4節 『病める丘』--丘の病、旧時代の終焉、丘の終焉 第4章 喪失の果て 第1節 『殺人者』、『素直な容疑者』、『満月』--推理小説、幻想小説 第2節 『望郷』、『北の森』、『星から来た』、『日曜日の白い雲』--病の深化 第3節 『虹』、『星の岬』--虹の象徴性、星の隠喩 第5章 喪の終焉、自己史の再構築 第1節 『聖母の鏡』--自我像の鏡化、再生への芽生え 第2節 『海霧』--過去記憶、原点回帰、癒しの到来 終章 喪の文学、北海道文学の始源 あとがき/索引