2025年11月19日発売
あなたなら、どんな選択をしますか? ーー息子さんの余命は半年です。 あまりに重たい宣告が家族の日常を変えた。 わが子に告知すべきか、秘密にすべきかーー 衝突し、ばらばらになりながらも選んだ「家族の答え」。 答えを求め続けた「意味」と「物語」の軌跡。 旭川で生活を送る佐竹家。昭和気質な父竜司、高校時代から彼を支える母詠美、絶賛反抗期の亜沙美、サッカー少年の竜星の4人が日々仲良く暮らしている。竜星のサッカーの試合を観戦していると、ラフプレイを受けた竜星が背中の痛みを訴えて動けなくなった。最初はただの怪我に違いない、とたかを括っていたのだがーー宣告されたのは余命半年というあまりにも残酷な現実だった。小学生の竜星に事実を告げるか、否か。悩み、惑い、泣き、魂の痛み(スピリチュアルペイン)に寄り添った家族の軌跡。 一人の少年、一つの家族、二つの十字星、そして無限の愛。 「ずっと未来の人もあの星を見ていくんだね」
大人気ギャンブルコミック『ジャンケットバンク』初の小説が、コミックス第20巻と「繋がる表紙」で同時発売! 御手洗の命運を賭けて、真経津が骨董品鑑定に挑む!? 誤診を訴える患者に、医師・村雨は如何なる診断を下す!? 教会へ駆け込んだ少年に、天堂が与える神の裁きとは!? ギャンブラーたちの知られざる素顔に迫る3編のほか、ハーフライフ昇格を賭けた獅子神の対決を描くエピソードも収録! 小説でしか読めない物語を見届けよ! 田中一行描き下ろしの挿絵も満載!
その教師、人としてクズ、ロリィタじゃ最強 「筋が通った生き方、この先生が教えてくれます!」(吉本ばなな) 国語教師・大石タネ。人としてクズ、ロリィタとして最強。 「下妻物語」竜ヶ崎桃子のDNAここにあり! 混迷の時代をレースの日傘でぶった斬る、痛快青春物語。 天橋立で知られる京都は宮津。のどかな観光地にある小さな私立高校に、臨時教師、全身ロリィタの大石タネがやってきた! 赴任早々、物議をかもしまくる彼女に何故かなつかれ、堂々ヒイキされるようになった姫山奈緒恵。 初恋、文化祭、進路、そして難病を抱える妹の瞑羅(くらら)とのこと……マイルールに生きる「ロリィタ先生」に振り回されながら、奈緒恵は、そして12人の生徒たちは、己の進むべき道を探っていく。 嶽本野ばら作家デビュー25周年記念長篇。 【編集担当からのおすすめ情報】 嶽本野ばらさんが初の小説作品『ミシン』を刊行したのが2000年の11月。 そして今年2025年11月、デビュー25周年を記念した渾身の書き下ろし長篇が刊行されます。 内容はなんと学園もの! 「貴方に気に入られたくて、このお洋服を着ているわけではありません」。 どこまでも己のルールに忠実に生きるロリィタ先生は、きっと、複雑さを増す世界を生きていかねばならないあなたの背中をそっと押してくれるはず。
憂愁の都市、イスタンブール。自殺した日本人音楽家の不可解な遺書について、左遷明けのオヌール警部補や漫画オタクのジャン巡査部長は捜査を始める。在トルコ日本人たちの複雑な人間関係、さらには連続女性転落死との恐るべき繫がりが浮き彫りになり……。
いつか、阿祖は天を駆ける龍となるーー。1950年代香港。貧しい労働者だった阿祖は、いかにして〈龍城幇〉の頭目、龍捲風となり九龍城砦を統べるにいたったのか? その裏には、彼の人生を揺るがす男との出会いと別れがあったーー。《九龍城砦》シリーズ第二弾
フリーライター・笹村克哉のもとに、義理の姉と名乗る女がやってきた。笹村は北関東の奥地に佇む「六つ首村」の名家・白兼家の後継者候補であり、30年前の連続殺人事件を生き延びた張本人だという。村を訪れた笹村は白兼家の秘密を探りはじめ、並行して恐るべき殺人計画が進行する。連続殺人事件の再現ドラマをめぐって、さまざまな人間たちの思惑が絡み合いーー。奇才・折原一が横溝正史に捧ぐ、渾身のダーク・サスペンス。
8人もの男性を性行為ののちに殺した浅井美奈。その特異性はロープと手斧を使用した極めて残虐な殺害方法にも顕著だった。壮絶な逮捕劇の果てに身柄を拘束され、そして2020年、世間を震撼させた彼女の死刑が執行される。将来を嘱望される水泳選手だった浅井はなぜ凶行に至ったのか。過去の深淵を窺くほどに浮かび上がるのは、凄絶な怨嗟の叫びだった。話題作『号泣』の著者が描く、数奇な運命に翻弄された者の慟哭のサスペンス。
大学生 YouTuber の「俺」。再生回数を稼ぐため、知り合いの配信者が消息を絶った曰くつきの廃墟に向かい、予想だにしない恐怖に直面する(「廃墟で○○してみた」)。不倫相手から情事をキャンセルされ、やむなく帰宅した男は、何者かに殺された妻の遺体を発見する。現場にいたのは息子だけで......(「目撃者」)。踏み込んだら戻れないホラー&ミステリ6編収録。織守きょうやのダークサイドが渦巻く、禍々しい短編集。
どこからが虚構で、どこからが真実? 言葉の売人、Z李が紡ぐ30のショートショート 立ちんぼから裏スロ店員、ホームレスにキャバ嬢ホスト、公務員からヤクザ、客引きのナイジェリア人にゴミ置き場から飛び出したネズミまで。 繁華街で蠢く人々の日常を多彩なタッチで描く、東京拘置所差し入れ本ランキング上位確定の暇つぶし短編集! ◎歌舞伎町・半地下の裏カジノは、要人たちも通い詰める“闇の社交場”(『東九歌舞伎町タワーアンダーグラウンド』) ◎恐怖の“勘繰り”地獄。覚醒剤中毒者の頭の中(『日曜日ダルク十六時』) ◎年間2000件の捜索願。歌舞伎町を取り巻く闇の正体とは(『チャイエスの客が消えた』) ◎新宿の路地裏のペットショップ。裏口では“人間”を売っている?(『ペットショップの裏口』) ◎闇金で借りた金を“競馬”で返済しようとしたら……(『ゼウスサンダーが駆けた日』) ◎大麻リキッドを売りまくって、人生終わるかと思った(『手押し魔人BOO』) ◎そっくりの容姿の“ホス狂い”ばかりが襲われる、奇妙な連続殺人事件(『ホス狂い殺人事件』) ◎不法滞在者が帰れない理由。パスポートを返さない“紹介者”の闇(『最後のレバーオン』) ◎500円で“予想”売ります。元競艇選手のセカンドキャリア(『ボートレーサーだったタカちゃん』)
捜査本部より速くSNSで犯人特定? 遺体を発見したのは南アジア国籍の男性。 インターネットでは彼の写真や住所が晒され、 犯人だと断定して死刑を求める声まで上がる。 情報が錯綜するなか、捜査員たちはーー。 ヒーローは必ずしも一匹狼じゃない! 同僚とも家族とも絆が深い名刑事を描く傑作警察小説。 東京の世田谷区の工事現場で刺殺体が見つかった。第一発見者は、そこで働く南アジア国籍の男性。警視庁捜査一課の樋口班が捜査を進めるなか、SNSでは彼の実名が晒され、外国人であることを理由に犯人ではないかと疑う書き込みが投稿される。サイバー犯罪対策課と連携して投稿者の特定を急ぐ樋口。だが、それを嘲笑うかのごとく、発見者の顔写真と現住所まで投稿されてしまい、さらには逮捕や強制送還を望む意見まで出てくる……。かつてなく外国人排斥の風潮が強まり、フェイクニュースがあふれるなか、等身大の刑事・樋口は真実を掴むことができるのか。
あくどい貴族に騙され没落した家に拾われた、元捨て子の少年レオンは精霊界での修業を終え、仲間たちと人間界に戻った。しかしそこで待ち受けていたのは、王国を乗っ取ろうとする第一王子アーサー、そして人間界を侵略せんと企む悪魔たちだ。親友のヒースクリフを王に据え平和を取り戻すため、レオンたちは悪魔との戦闘を開始。最終決戦の火ぶたが切られる。宿敵の魔法使い、ディーレインも再び姿を現し、さまざまな思惑が渦巻く中で、レオンは王国を守ることができるのか。戦いはすべてを巻き込み決着へーー悪魔にも愛されちゃう少年の王道魔法ファンタジー、堂々完結!
全盲の依頼人 聞こえない証人 失語症の少女 前代未聞の裁判で 超絶どんでん返しがドカン! 『同姓同名』『逆転正義』驚天動地のトリックを連発する著者の衝撃ミステリー! 後天的な障害を抱える人々の支援をするNPO『天使の箱庭』の施設長が殺された。殺人の容疑者は全盲の入所者・美波優月。だが美波は、深夜に施設長に呼び出されて襲われたが殺してはいない、と主張している。弁護依頼を受けた刑事弁護人の竜ヶ崎恭介は絶対不利な状況のなか、真相解明のために奔走する。検察側証人は耳が聞こえず、弁護側からは喋れない少女が出廷。竜ヶ崎は無罪判決を勝ち取れるのか。法廷に待ち受ける奇跡の結末は!?
大手デベロッパーのエリート社員だった浜地は、とある事情から閑職に追いやられて自己都合退職し、どうにか中堅ゼネコンの契約社員となる。だが、そこで任されたのは、ショッピングモール建設工事現場の安全衛生管理責任者。……俺、未経験なのに!? 浜地の教育担当となった松本は、度を超えた厳しさで安全指導をする男。……バカ真面目すぎる。だが、浜地はやがて知ることになる。松本の行動に隠された本当の目的をーー。ユーモア+苦み+スリルを混合してミキシング! 唯一無二の読後感が待ち受ける工事現場ノベル、堂々完工!
<内容紹介> ひとりぼっちの少女・タマは、点灯士の少年・ミケと出会った。ランプの灯に導かれながら、少年少女は星をめぐる旅に出る……。 「満月珈琲店」の著者が贈る、心に灯をともす物語。 <著者プロフィール> 桜田千尋 webで発表した作品「満月珈琲店」のイラストが話題となる。著書に小説家・望月麻衣とのコラボ小説『満月珈琲店の星詠み』(文藝春秋刊)、コラボ絵本『満月珈琲店』(KADOKAWA刊)、『満月珈琲店の星占い〜心が整う12星座のスイーツ〜』(ポプラ社)、初画集『桜田千尋イラスト集 満月珈琲店メニューブック』(玄光社刊)がある。
ブッカー国際賞最終候補作 カラモもうひとつの視点賞受賞作 わたしの予想は、最高の形で裏切られました。 この物語を読んでいるあいだ、イネスはわたしの子どもだったし、 アリナはわたしの友人だったし、ドリスとニコラスはわたしの隣人だった。 「産む/産まない」の先にある人生とはこんなにも長く、 容易でなく、なんとかけがえのないものか。 やっぱりわたしはネッテルの作品がとても好きです。 大塚真祐子(文筆家・元書店員) わたし(ラウラ)とアリナは親友で、20代のころはお互いに「子どもは産まない」と誓い合った仲だった。その意志をかたくなに貫くラウラとは裏腹に、アリナは結婚し、やがて子ども(イネス)を身ごもる。そんななか、ラウラの暮らすアパートのベランダでは鳩が巣を作り、やがてラウラはアパートの隣に暮らす母子家庭の男の子ニコラスとだんだん交流を深めていく。やがてイネスが生まれるが、イネスには生まれついて重度の障害があり明日を生きる保証もない状態だった。 イネスの誕生とニコラスとの交流、ベランダに巣を作った鳩……、ラウラの心は揺れ動き、本人がそれまで思いもしなかった自らの気持ちに気づかされていく。イネスの生命や母という宿命、女として生きることの葛藤……。そして、物語は思わぬ形で最後を迎えることになる。
社会人の湊は「ラスト・キング」というゲームキャラ・シドを激推ししていた。 美しいシドだがラスボスというだけあり、不幸な少年時代のせいで闇堕ちし、 最後は倒されるという悲しき運命を辿るキャラだった。 そんなある日、湊の自宅の押し入れと少年姿のシドがいる世界が繋がった!なんで!? とりあえず最推しが困っているので愛でて貢いで幸せにします! 成長後はチート美丈夫、静かに湊を守る最推し×シド過激派美人オタクの世界を超えた最愛の物語。